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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):西松屋チェ、ウエルシア、ヒューリック

西松屋チェ <日足> 「株探」多機能チャートより
■西松屋チェーン <7545>  1,633円  +49 円 (+3.1%)  本日終値
 西松屋チェーン<7545>が3日ぶりに反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は7日、同社株のレーティングの「オーバーウエイト」を継続するとともに、目標株価を2000円から2300円に引き上げた。同証券では、エクイティストーリーを「収益体質改善と消費者認知度向上による高い利益水準の維持」としている。「一段の原価上昇懸念」が浮上してきたものの、「EC販売拡大」「小学校高学年向け商品強化」「PB比率アップ」など会社戦略は着実に進んでおり、引き続き新型コロナウイルス感染拡大前に比べて高い利益水準を維持する、とみている。

■ウエルシア <3141>  2,915円  +86 円 (+3.0%)  本日終値
 ウエルシアホールディングス<3141>は3日ぶりに反発。同社は7日取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高1兆1100億円、営業利益470億円、純利益284億円、年間配当予想32円(前期は30円)と開示した。「収益認識に関する会計基準」適用のため、前年との比較は記載されていない。22年2月期の連結営業利益は430億1800万円(前の期比0.1%増)だった。会計基準の変更で単純な比較はできないものの、営業利益の伸びが見込まれることや、増配見通しが好感されているようだ。前期は化粧品部門がコロナ以前の状況には戻らず、食品部門は前の期の特需の反動があった。調剤部門は薬価改定の影響があったものの、調剤併設数の増加によって処方せん受付枚数が増加した。今期は既存エリアでのドミナント形成や新規エリアでの展開に注力するほか、店舗業務や調剤業務の生産性向上施策を継続するとした。

■ヒューリック <3003>  1,098円  +31 円 (+2.9%)  本日終値
 ヒューリック<3003>は4日ぶりに反発。日本経済新聞が8日付の朝刊で「ヒューリックは2025年に東京・銀座で高級旅館を開業する」と伝えており、材料視されたようだ。記事によれば、富裕層や訪日観光客の利用を見込み、最も高い部屋は1泊約30万円にするという。

■インフォマート <2492>  692円  +19 円 (+2.8%)  本日終値
 インフォマート<2492>が3日ぶりに反発。同社はきょう午前11時に、「BtoBプラットフォーム 請求書」が、セレクトショップ「BEAMS(ビームス)」を展開するビームスグループの持ち株会社、ビームスホールディングス(東京都渋谷区)に採用されたと発表した。これにより、請求書の発行・受け取り・支払いの通知を電子化できるようになったほか、受領確認書の処理時間短縮、経理のテレワーク実現などの導入効果があったとしている。

■M&Aキャピ <6080>  4,645円  +125 円 (+2.8%)  本日終値
 M&Aキャピタルパートナーズ<6080>は3日ぶりに反発。9時40分ごろ、全国M&Aネットワーク構築に向けた「提携先マッチング事業」の体制強化と本格稼働を開始したと発表しており、これが好感された。同社では、エリアや業種に縛られない最良なマッチング機会をより多く提供し全国の提携金融機関を通じたマッチングによる地方創生の実現を目指すとしている。20年12月から同事業の中核である「提携先マッチングプラットフォーム」を一部の提携金融機関向けに譲受検討企業を紹介してもらい展開している。今後は新たに提携先となる金融機関を募集し、同事業を中心に運営する人員の増加などによる体制強化を図るとしている。

■日揮ホールディングス <1963>  1,468円  +32 円 (+2.2%)  本日終値
 日揮ホールディングス<1963>は5日ぶりに反発。同社は7日、米国現地法人JGCアメリカが、米国の建設会社であるザックリーインダストリアルと共同で、ルイジアナ州キャメロンで計画されているキャメロンLNGプラント拡張工事に関わる基本設計役務及び設計・調達・建設(EPC)についての見積もり役務を受注したと発表した。キャメロンLNGは現在、キャメロンにおいて年産約400万トンのLNGプラント3系列、合計約1200万トンのLNGプラントを操業しており、4系列目(年産最大約675万トン)を新たに増設する。同案件ではコンプレッサーの駆動にガスタービンではなく、電動モーターを活用する「E-Drive」の採用が検討されており、LNGプラントにおける二酸化炭素排出の低減に寄与する計画であるとした。

■マニー <7730>  1,630円  +5 円 (+0.3%)  本日終値
 マニー<7730>はしっかり。同社は7日取引終了後、22年8月期第2四半期累計(9~2月)連結営業利益は30億7900万円(前年同期比15.6%増)と発表した。通期計画58億9200万円(前期比10.2%増)に対する進捗率は52.3%となっており、順調な進捗も好感されているもよう。中国を中心にアジアで販売が拡大しているほか、欧州における需要回復がみられるとした。なお、今期から「収益認識に関する会計基準」を適用している。

■USENHD <9418>  2,220円  -302 円 (-12.0%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 USEN-NEXT HOLDINGS<9418>は大幅安。同社は7日取引終了後、22年8月期第2四半期累計(9~2月)連結営業利益は88億4900万円(前年同期比10.3%増)だったと発表した。通期計画170億円(前期比8.9%増)に対する進捗率は52.1%。ただ、四半期別でみると、第1四半期(9~11月)の営業利益47億2200万円に対して第2四半期(12~2月)は41億2600万円へ伸び悩んでおり、これが嫌気されたようだ。

■乃村工藝社 <9716>  864円  -58 円 (-6.3%)  本日終値  東証プライム 下落率8位
 乃村工藝社<9716>が大幅安で3日続落。7日の取引終了後、23年2月期業績予想を発表。売上高が前期比1.0%減の1100億円、営業利益が同17.2%減の45億円としており、これを嫌気した売りが出たようだ。ウィズコロナ・アフターコロナを踏まえた経済活動の活性化が期待されるものの、受注競争激化や資材価格上昇に伴うコスト増加により利益率が低下する見込み。配当予想は、前期比3円減の25円とした。なお、同時に発表した22年2月期決算は、売上高が前の期比3.1%増の1110億8100万円、営業利益が同11.2%増の54億3100万円だった。

■イオンFS <8570>  1,118円  -66 円 (-5.6%)  本日終値
 イオンフィナンシャルサービス<8570>は大幅安で5日続落。同社は7日取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高4450億円(前期比1.5%増)、営業利益550億円(同6.5%減)~600億円(同1.9%増)、純利益270億円(同10.6%減)~290億円(同4.0%減)、年間配当予想50円(前期は50円)と開示し、最終減益見通しが嫌気されたようだ。海外ではクレジットカードやローンなどの申し込みから利用まですべてをスマートフォンで完結するためのアプリ開発、審査・債権管理の高度化を通じた顧客IDの拡大に取り組む方針。あわせて発表した22年2月期の連結営業利益は588億5200万円(前の期比44.8%増)だった。セグメント別の営業利益は国内リテールが前の期比74.0%増、国際ではマレー圏が同3.1倍と大きく伸長した。

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