【市況】【↑】日経平均 大引け| 4日ぶり反発、前週末の欧米株高を受け買い優勢 (4月4日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 27685.65
高値 27754.24(09:00)
安値 27578.81(10:07)
大引け 27736.47(前日比 +70.49 、 +0.25% )
売買高 10億0946万株 (東証プライム概算)
売買代金 2兆1874億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は4日ぶり反発、前週末の欧米株高受け買い優勢
2.市場再編初日で模様眺めムード、日経平均は終始小動きに
3.米雇用統計は好調な内容で、FRBの引き締め策に警戒感も
4.依然不透明なウクライナ情勢を受け、売買代金は低水準に
5.中小型株物色は活発、プライム市場の67%の銘柄が上昇
■東京市場概況
前週末の米国市場ではNYダウは前日比139ドル高と3日ぶりに反発した。米3月の雇用統計は堅調な内容となるなか、消費関連株を中心に買いが優勢となった。
週明けの東京市場では、方向感なくもみ合ったが引け際に買いが入り日経平均株価は高くなった。新年度入りに伴うリバランスの買いが全体を支えた。
4日の東京市場は、模様眺めムードの強い地合いだった。前週末の欧州株市場はほぼ全面高様相となったが、米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数いずれも上昇したものの、途中マイナス圏に沈む場面があるなど、必ずしもリスクオンの地合いではなかった。東京市場では本日から「プライム」「スタンダード」「グロース」の3市場に再編されたが、初日ということもあり積極的な売り買いが見送られた感も強い。米国株市場では注目された3月の雇用統計が好調な内容であったことから、FRBの金融引き締めピッチが上がることへの警戒感がくすぶる。ウクライナ情勢も依然として不透明で、買い手掛かり材料には乏しい。業種別では海運セクターを筆頭に33業種中、25業種が上昇。個別では全体の66.7%とちょうど3分の2の銘柄が上昇した。
個別では、売買代金首位となった日本郵船<9101>など海運株が買い優勢だったほか、僅差で売買代金2位となったソフトバンクグループ<9984>も上値指向が強い。レーザーテック<6920>、ソニーグループ<6758>などが強調展開だったほか、武田薬品工業<4502>も堅調。エムスリー<2413>も物色された。サイバーリンクス<3683>が値を飛ばし、ブイキューブ<3681>も大商いで急伸、ジェイテックコーポレーション<3446>、チャーム・ケア・コーポレーション<6062>も大幅高となった。Sansan<4443>、ラクス<3923>も活況高。
半面、東京エレクトロン<8035>が売られ、ファーストリテイリング<9983>も値を下げた。三井ハイテック<6966>なども利益確定の売りが目立つ。オリックス<8591>も安い。ピアラ<7044>が値下がり率トップに売り込まれ、Link-U<4446>も急落、マルマエ<6264>、BEENOS<3328>、クロスキャット<2307>なども大幅安となった。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、エムスリー <2413>、オリンパス <7733>、アステラス <4503>、KDDI <9433>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約98円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、ファストリ <9983>、アドテスト <6857>、オリックス <8591>、スクリン <7735>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約107円。うち58円は東エレク1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は25業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)鉱業、(3)精密機器、(4)医薬品、(5)情報・通信業。一方、下落率の上位5業種は(1)空運業、(2)その他金融業、(3)陸運業、(4)保険業、(5)鉄鋼。
■個別材料株
△日本M&A <2127> [東証P]
「J-Adviser」の累計契約件数100件を突破。
△地域新聞社 <2164> [東証G]
9~2月期最終損益黒字化で通期計画超過。
△アウトソシン <2427> [東証P]
サンキョウ・ロジ・アソシエートグループを買収。
△ブイキューブ <3681> [東証P]
今12月期も収益大幅成長見通しでメタバース事業にも参入。
△サイバーリン <3683> [東証P]
Web3関連の有力銘柄で業績も今期2ケタ成長へ。
△ドリコム <3793> [東証G]
ブロックチェーンゲーム制作に思惑買い。
△サイバーセキ <4493> [東証G]
信用取引規制の解除を好感。
△KeePer <6036> [東証P]
キーパーラボの3月既存店売上高は38%増。
△助川電気 <7711> [東証S]
INPEXが核融合発電に参入と伝わり思惑働く。
△象印 <7965> [東証P]
第1四半期営業利益の進捗率9割を好感。
▼エクスM <4394> [東証G]
今第1四半期営業減益がネガティブサプライズ。
▼エッジテクノ <4268> [東証G]
東証による信用規制を嫌気。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)Jディスプレ <6740>、(2)サイバーリン <3683>、(3)Jテック・C <3446>、(4)チャームケア <6062>、(5)ミダックHD <6564>、(6)ネットプロ <7383>、(7)ブイキューブ <3681>、(8)MSOL <7033>、(9)KeePer <6036>、(10)Sansan <4443>。
値下がり率上位10傑は(1)ピアラ <7044>、(2)リンクユー <4446>、(3)Gunosy <6047>、(4)マルマエ <6264>、(5)ドリームI <4310>、(6)BEENOS <3328>、(7)クロスキャト <2307>、(8)リニカル <2183>、(9)エプコ <2311>、(10)日本CMK <6958>。
【大引け】
日経平均は前日比70.49円(0.25%)高の2万7736.47円。TOPIXは前日比9.36(0.48%)高の1953.63。出来高は概算で10億0946万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1227、値下がり銘柄数は545となった。東証マザーズ株価指数は820.17(26.97ポイント高)。
[2022年4月4日]
株探ニュース