【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ドリコム、ペルセウス、アグレ都市
ドリコム <日足> 「株探」多機能チャートより
ドリコム<3793>は急騰。同社は18日取引終了後、新たな事業として「Web3事業」に参入すると発表した。事業開始は5月1日を予定。ブロックチェーン技術などを活用し、トークンエコシステムを内包する新規サービス及びプロダクト開発を行う。新事業における最初のプロジェクトとして、Virtual Realityコンテンツ・サービスの企画・開発を行うThirdverse(東京都千代田区)とブロックチェーンゲームを制作することに合意。今後海外向けの2作品の制作を予定しており、Thirdverseグループがパブリッシャー、ドリコムがブロックチェーンゲームの受託開発を行うとした。
■ペルセウス <4882> 444円 +62 円 (+16.2%) 一時ストップ高 本日終値
ペルセウスプロテオミクス<4882>が大幅高。日本医療研究開発機構(AMED)はきょう、22年度「創薬支援推進事業―希少疾病用医薬品指定前実用化支援事業―」に係る公募について、同社の「アグレッシブNK細胞白血病治療薬の開発」を採択したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。このAMEDの事業は、希少疾病用医薬品の製造販売承認取得を目指す企業などにおけるヒト初回投与試験実施前及びヒト初回投与試験以降の開発を推進するため、その環境整備の一環として開発費用の一部を補助するもの。今回の補助事業は同社を含め4課題が採択されている。
■アグレ都市デザイン <3467> 1,772円 +233 円 (+15.1%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
アグレ都市デザイン<3467>が急騰。18日の取引終了後、22年3月期の単独業績予想について、営業利益を16億8600万円から21億6000万円(前期比65.5%増)へ、純利益を10億円から13億1900万円(同68.5%増)へ上方修正し、あわせて63円を予定していた期末一括配当予想を70円(前期42円)へ引き上げたことが好感された。今期中に引き渡しを予定していた一部物件の引き渡しが来期にずれ込み、売上高は245億1500万円から237億2500万円(同15.8%増)へ下方修正した。ただ、戸建住宅需要が引き続き底堅く、販売価格が安定して推移したことなどから売上総利益率が予想に比べて改善したことに加えて、販管費が予想を下回ることから利益は上方修正した。
■久世 <2708> 788円 +100 円 (+14.5%) ストップ高 本日終値
久世<2708>はストップ高。前週末18日の取引終了後、食品卸大手の国分グループ本社(東京都中央区)との資本・業務提携を発表しており、これを好感した買いが膨らんだようだ。久世の業務用卸売事業に関するノウハウと、国分グループが持つ物流・販売網などの経営資源を相互に活用し、中長期的な企業価値向上を目指す狙い。これに伴い、国分グループは久世の第三者割当増資を引き受け、同社株の19.99%を保有する筆頭株主となる見通し。
■東洋エンジニアリング <6330> 687円 +70 円 (+11.4%) 本日終値 東証1部 上昇率4位
東洋エンジニアリング<6330>が10%を越える上昇で75日移動平均線を約4カ月半ぶりに上回ってきたほか、日揮ホールディングス<1963>、千代田化工建設<6366>なども急速な上値追い態勢を継続、プラント関連株の上げ足の強さが際立っている。ロシアのウクライナ侵攻と、それに伴うロシアへの経済制裁の影響で、ロシア産天然ガスの輸入が重要なエネルギー源となっている欧州への影響が懸念されている。仮に、今後ロシアウクライナ間で停戦の方向に進んだとしても、ロシアへの制裁がすぐに外れることは見込みにくく、西側諸国のプラント新設の動きが中期的に増勢となるとの読みが働いている。そのなか、「差し当たって欧州は米国からのLNG(液化天然ガス)輸入依存比率が高まることが予想され、米国でのLNGプラント増設特需がプラント関連株に追い風となっている」(中堅証券ストラテジスト)という。
■BEENOS <3328> 1,818円 +150 円 (+9.0%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
BEENOS<3328>が後場一段高。同社はきょう、子会社でリコマースサービス「ブランディア」を運営するデファクトスタンダードが、東南アジア最大級のマーケットプレイス「Shopee(ショッピー)」のマレーシアでの販売を開始したと発表。販売エリア拡大による収益への寄与などが期待されているようだ。ブランディアは、海外販売比率50%を25年までの中期目標として海外展開を強化しており、20年8月から「Shopee」のタイ・台湾エリアで販売している。今回販売エリアを拡大するShopeeマレーシアでも、グループのシナジーを活用するとともに、タイ・台湾エリアで培った顧客対応や仕入れ力、各国のtoC向けマーケットプレイスに出店することで集約されたグローバルデータによって顧客が求める商品を供給し、アジア圏での中古ブランド品需要の獲得を目指すとしている。
■アールビバン <7523> 632円 +48 円 (+8.2%) 本日終値
アールビバン<7523>が後場急上昇。午後1時30分ごろに発表した第3四半期累計(21年4~12月)連結決算が、売上高77億6600万円(前年同期比36.4%増)、営業利益18億3700万円(同55.7%増)、純利益12億1900万円(同2.1倍)と大幅な増収増益となり、通期計画に対する営業利益の進捗率が97%となったことが好感された。前年同期と比較して、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言などの影響による展示販売会の開催中止や、ホットヨガ事業・フィットネス事業の店舗の休業などが少なかったことが寄与した。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高96億円(前期比21.7%増)、営業利益19億円(同34.5%増)、純利益11億円(同2.6倍)の従来見通しを据え置いている。
■ヤマトインタ <8127> 301円 +18 円 (+6.4%) 本日終値
ヤマトインターナショナル<8127>が大幅に6日続伸。同社は18日取引終了後に、22年8月期通期の連結業績予想を修正。経常利益見通しを従来予想の2億5000万円から3億8000万円(会計基準変更のため前期との比較なし)に引き上げたことが買い手掛かりとなったようだ。販管費や値引き販売の抑制に加え、雇用調整助成金などの営業外収益を計上することが主な要因だとしている。なお、新型コロナウイルス感染症の再拡大で2月の来店客数が減少したことなどから、売上高予想は従来予想の198億円から194億3000万円に若干引き下げた。
■助川電気工業 <7711> 934円 +49 円 (+5.5%) 本日終値
助川電気工業<7711>や木村化工機<6378>など原発関連の一角が高い。16日に発生した福島県沖地震の影響で一部の火力発電所の停止が続くなか、きょうは気温低下により電力需要が増加していることで首都圏を中心に電力需給が厳しい状況となっている。経済産業省が東京電力・東北電力管内に初となる「需給ひっ迫警報」を発令するなど危機感が高まっており、こうしたなか株式市場では今後原発再稼働に向けた動きが進むとの思惑から関連銘柄の一角に買いが向かった。
■スポーツフィールド <7080> 1,310円 +68 円 (+5.5%) 本日終値
スポーツフィールド<7080>が3日続伸。18日の取引終了後、24年12月期に営業利益2億7400万円(22年12月期予想6100万円)を目指す中期経営計画を発表したことが好感された。コロナの影響や費用の増加によって低下した利益率を回復軌道へ転換し、筋肉質な経営により利益率の更なる向上を目指すとしている。
●ストップ高銘柄
サイエンスアーツ <4412> 4,115円 +700 円 (+20.5%) ストップ高 本日終値
インターファクトリー <4057> 897円 +150 円 (+20.1%) ストップ高 本日終値
エッジテクノロジー <4268> 919円 +150 円 (+19.5%) ストップ高 本日終値
THECOO <4255> 3,320円 +501 円 (+17.8%) ストップ高 本日終値
など、9銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース