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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ステムリム、スノーピーク、ファナック

ステムリム <日足> 「株探」多機能チャートより
■ステムリム <4599>  707円  +100 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 ステムリム<4599>は急反発。SMBC日興は16日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を1400円から1800円に引き上げた。足もとの株価は、同社が開発した再生誘導医薬品候補である「レダセムチド(急性期脳梗塞)」の価値が織り込まれていないとみている。同薬の急性期脳梗塞患者を対象にした第2相臨床試験は、昨年12月に主要評価項目を達成したことが開示されている。同証券では、この試験結果を基に成功確率を上方修正した。また、第3相試験の開始時には塩野義製薬<4507>から25億円程度のマイルストーン受領の可能性を指摘している。

■プレイド <4165>  1,148円  +150 円 (+15.0%) ストップ高   本日終値
 プレイド<4165>は大幅続伸。同社はきょう午前9時に、子会社のRightTouchが、文具・オフィス用品を取り扱うプラス(東京都港区)とともに、KARTEやAmazon Connectを活用し、カスタマーセントリック(顧客中心主義)の次世代型コンタクトセンターの構築に向けた取り組みを開始したと発表した。プレイドが提供する、サイト上の顧客の気持ちを明らかにする「Moment Reaction」の活用によって、サイレントカスタマーを含めたさまざまな顧客が感じる課題をその背景とともに特定する。問い合わせフォームを使うまでに至らないようなシーンを含め、顧客がいつでも気軽に自分の問題を表明できる入口を用意することで、顧客目線での課題把握から課題に合わせた解決策の実行が可能になり、顧客と企業(プラス)の関係性が維持・向上するとした。

■日本ペHD <4612>  1,069円  +120 円 (+12.6%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位
 日本ペイントホールディングス<4612>が急伸。同社は昨年、シンガポール塗料大手ウットラムグループの傘下に入り、これとあわせてウットラムとの合弁事業を買収するなど組織体制の強化を図った。こうした買収効果に加え、世界的なコロナ禍からの経済回復を追い風に22年12月期は2ケタ増収増益を見込み、売上高、営業利益ともに連続で過去最高を更新する見通しだ。前日16日には、23年12月期を最終年度とする中期経営計画の進捗状況を発表。最終年度の売り上げ目標を1年前倒しで達成し、営業利益目標の達成も十分視野に入るとの考えを示しており、これを受けてきょうは全体上げ相場のなか同社株に買いが集まり、一時ストップ高に買われる人気となっている。

■スノーピーク <7816>  3,100円  +325 円 (+11.7%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 スノーピーク<7816>が急反発。株価は2月16日以来、1カ月ぶりとなる3000円台を回復してきた。岩井コスモ証券は16日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は3500円に設定した。同社はアウトドア製品の製造販売会社。キャンプは密を避けられるレジャーとして人気化しており、同社の業績も拡大している。21年12月期の連結営業利益は前の期比2.6倍の38億1900万円と大幅増益で着地。22年12月期の同利益は会社計画52億3200万円に対して同証券では52億5000万円(前期比37.5%増)を予想している。中期経営計画では24年12月期までに、国内の裾野の広がりの捕捉と海外事業の拡大で、同利益100億円を目指していることも評価している。

■ミツウロコG <8131>  1,158円  +103 円 (+9.8%)  本日終値
 ミツウロコグループホールディングス<8131>が続急伸。16日の取引終了後、発行済み株式数の2.7%にあたる169万7822株の自社株を3月31日付で消却すると発表。なお、消却後の発行済み株数は6063万4566株となる予定だ。併せて、2日に発表した「株主優待制度の変更に関するお知らせ」の内容を一部変更すると発表。優待品をナチュラルミネラルウォーターから緑茶のペットボトルに変更したが、1000株以上を3年以上継続保有する株主については、緑茶とナチュラルミネラルウォーターをセットで贈呈することに改めたという。

■ファナック <6954>  21,080円  +1,400 円 (+7.1%)  本日終値
 ファナック<6954>、SMC<6273>、安川電機<6506>など中国向け売上比率の高い設備投資関連株や、資生堂<4911>、ユニ・チャーム<8113>など中国消費関連株がいずれも大きく上値を追う状況となっている。中国では新型コロナウイルスの感染者数が再び増加するなか、ゼロコロナ政策による経済への影響が懸念されていたが、直近では中国政府が景気下支えに前向きに取り組む方針が伝わっており、これが前日の欧州株市場急騰の手掛かり材料となった。東京市場でも中国関連株との位置付けで売り叩かれていた銘柄に買い戻しが加速する格好となっている。

■日経レバ <1570>  13,240円  +870 円 (+7.0%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急騰。日経平均株価にリンクさせたETFで価格変動率が2倍に基本設定されていることから、全体相場のボラティリティが高まる場面では、個人投資家などの短期筋の売り買いが活発化する傾向が強い。きょうは、前日の欧米株市場が急騰したことを受け、日経平均株価は一時900円を超える上昇となり、それに連動する形で商いを急増させ急速に水準を切り上げている。また、日経平均に対し逆方向に連動するNEXT FUNDS 日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>はマドを開けて25日移動平均線を下に抜け、一気に75日移動平均線も視野に入れる急落となった。

■ファーストリテイリング <9983>  59,910円  +3,880 円 (+6.9%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>が大幅高、一時4000円を超える急騰をみせ6万円大台を回復する場面があった。直近では中国での新型コロナウイルスの感染拡大を背景とした都市封鎖で、収益へのデメリットを嫌気した売りがかさんでいたが、きょうは一気に買い戻される形となった。市場では「前日に中国の副首相が景気下支え策について言及し、これが欧州株高の材料に挙げられていたこともあり東京市場にもその流れが波及している。ただ、景気対策の内容について具体的なものは見えておらず、思惑が先行している。同社株の場合は全体相場が先物主導の戻りとなるなか、裁定買いによる効果で需給的な要因の方が強そうだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。

■フェローテク <6890>  2,536円  +158 円 (+6.6%)  本日終値
 フェローテックホールディングス<6890>が大幅高に買われ4連騰。16日の取引終了後、パワー半導体用絶縁放熱基板を製造する中国子会社の江蘇富楽華半導体科技が第三者割当増資を実施すると発表しており、これを好感する買いが入った。調達資金は約92億円で、パワー半導体基板を製造する新工場の建設費用などに充てるとしている。

■出前館 <2484>  806円  +47 円 (+6.2%)  本日終値
 出前館<2484>は大幅に3日続伸。駅ナカ、商業施設などで催事販売や飲食店のフランチャイズ(FC)事業を展開するMIGホールディングス(東京都港区)がきょう午後0時30分ごろ、デリバリーサービス「出前館」をフードデリバリー事業において採用したと発表しており、これを材用視した買いも入ったようだ。今後、MIGがFC展開している飲食店において、出前館が持つフードデリバリーサービスのインフラを活用するとした。

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