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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):マネックスG、ジーエヌアイ、レノバ

マネックスG <日足> 「株探」多機能チャートより
■マネックスグループ <8698>  618円  +100 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 マネックスグループ<8698>はストップ高。香港の投資ファンドであるオアシス・マネジメントが2月28日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、マネックスG株の保有割合が5.08%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。また、ここにきてビットコイン価格が急速に上げ足を強めており、きょうは同社株をはじめ、セレス<3696>、リミックスポイント<3825>など一連の仮想通貨関連株全般に物色が向かっている。前日2月28日に1BTC=3万ドル台後半で推移していた価格は、足もと4万3000ドル近辺まで急伸。各国から経済制裁を受けるロシアの代替決済手段や、ウクライナ支援に向けた寄付の送金手段としてビットコインの利用が広がるとの思惑が高まっているようだ。

■ジーエヌアイグループ <2160>  1,433円  +167 円 (+13.2%)  本日終値
 ジーエヌアイグループ<2160>が急伸。2月28日の取引終了後、連結子会社の北京コンチネント薬業が、香港証券取引所メインボードにH株を上場するための申請書を提出したと発表しており、これが好材料視された。

■レノバ <9519>  1,572円  +149 円 (+10.5%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 レノバ<9519>が3連騰。同社は太陽光発電やバイオマスなど再生可能エネルギーによる発電の開発・運営を行っている。株価は昨年12月下旬に秋田県由利本荘市沖の洋上風力事業者に選定されなかったことで失望売りを浴び、株価は短期間で半値以下に売り込まれた経緯がある。今年に入ってからも下値模索の動きが続き、2月24日には1271円の昨年来安値に売り込まれていた。ただ、2月中旬以降は外資系証券経由の空売りが大幅に増加していたことで、足もと急速にその買い戻しが進んでいる。前日の米国株市場では再生可能エネルギー関連のリニューアブルエナジー<REGI>が一時40%近い急騰をみせたが、これはシェブロン<CVX>が買収を発表したことによる。この背景にはエネルギー価格高騰を受け、再生エネ分野の事業を拡張したいというシェブロンの思惑があり、東京市場でもこの流れが波及している。

■メドピア <6095>  3,420円  +270 円 (+8.6%)  本日終値
 メドピア<6095>は大幅に3日続伸。同社はきょう午前10時20分ごろ、連結子会社であるMediplatが関西みらい銀行及びみなと銀行の法人顧客向けに、クラウド型健康管理サービス「first call」の提供を開始すると発表した。「first call」は「オンライン産業医面談」、「健診管理サービス」、「オンライン医療相談」、「ストレスチェック」など、企業の産業保健業務をサポートするオンラインサービス。新型コロナウイルス感染拡大の長期化などにより、各企業において従業員が健康で安心して働ける環境づくり(産業保健)への取り組みが求められるなか、より多くの企業の産業保健を効果的にサポートするため、今回のサービス提供に至ったとしている。

■USENHD <9418>  2,585円  +193 円 (+8.1%)  本日終値
 USEN-NEXT HOLDINGS<9418>は急伸。2月28日の取引終了後に発表した25年8月期を最終年度とする新中期経営計画で、営業利益220億~250億円(21年8月期156億800万円)を目指すとしたことが好感された。顧客のDX(デジタルトランスフォーメーション)化支援により付加価値の提供や既存事業の成長に伴うグループ収益力の強化を図るほか、M&Aなどの成長投資を行うとしている。

■Genky <9267>  4,220円  +285 円 (+7.2%)  本日終値
 Genky DrugStores<9267>は大幅高で6日続伸。2月28日の取引終了後に発表した2月度の営業速報で、既存店売上高が前年同月比4.8%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。標準化された300坪のレギュラー店が伸長したほか、150~900坪の大型店もプラスに転じたことが寄与した。なお、全店売上高は同15.5%増だった。

■メルカリ <4385>  3,795円  +245 円 (+6.9%)  本日終値
 東証マザーズ市場が大きく戻り足に転じている。マザーズ指数は昨年12月以来3カ月にわたって上値抵抗ラインとなっていた25日移動平均線をブレークし、700台後半まで一気に水準を切り上げてきた。年初からの大幅な調整で信用評価損益率の悪化が顕著となるなか、個人投資家は買い越し基調を堅持していたが2月に入ってからは追い証絡みの売りも観測されていた。しかし、投げ売りが加速することなくマザーズ市場は底を入れた形となっている。きょうはマザーズ時価総額トップのメルカリ<4385>が大きく買われているほか、ビジョナル<4194>やフリー<4478>、Appier Group<4180>、サンバイオ<4592>など時価総額上位の銘柄が大きく買われ全体指数を押し上げている。

■クレスコ <4674>  1,957円  +125 円 (+6.8%)  本日終値
 クレスコ<4674>が大幅反発。2月28日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を424億円から440億円(前期比10.8%増)へ、営業利益を38億5000万円から44億4000万円(同27.4%増)へ、純利益を28億5000万円から31億8000万円(同20.7%増)へ上方修正し、あわせて20円を予定していた期末配当予想を24円に引き上げたことが好感された。ITサービス事業及びデジタルソリューション事業を強力に推進していることに加えて、新型コロナウイルス感染症の拡大に対応するため、テレワーク体制の強化やオフィススペースの最適化などの施策を推進したことが奏功する。なお、年間配当予想は44円となり、前期実績比6円の増配になる予定だ。

■商船三井 <9104>  9,920円  +580 円 (+6.2%)  本日終値
 商船三井<9104>が3連騰で昨年来高値を更新。2月28日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることが目的という。効力発生日は4月1日。

■ケイアイスター不動産 <3465>  5,330円  +310 円 (+6.2%)  本日終値
 ケイアイスター不動産<3465>が大幅高で3日続伸。2月28日の取引終了後、22年3月期の期末配当予想を130円から150円へ増額修正したことが好感された。年間配当は265円となり、前期実績比で126円の増配になる予定だ。

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