【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ガンホー、MDV、住友林
ガンホー <日足> 「株探」多機能チャートより
ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は大幅反発。同社は14日取引終了後、260万株(発行済み株式総数に対する割合4.07%)もしくは50億円を上限とする自己株式の取得枠を設定すると発表した。経営環境の変化に応じた機動的な資本政策の遂行及び資本効率の向上を通じて株主利益の向上を図るためとし、取得期間は2月15日~3月24日。あわせて発表した21年12月期連結営業利益は328億200万円(前の期比8.8%増)、年間配当は記念配当30円を含めて60円(前の期は30円)だった。21年6月28日に日本でサービスを開始したスマートフォン向けMMORPG「ラグナロクオリジン」などが業績に寄与したという。なお、22年12月期の業績見通しについては、短期的な事業環境の変化が激しいことなどから非開示とした。
■MDV <3902> 1,038円 +93 円 (+9.8%) 本日終値
14日に決算を発表。「今期経常は1%増で4期連続最高益、前期配当を0.6円増額・今期は0.4円増配へ」が好感された。
メディカル・データ・ビジョン <3902> が2月14日大引け後(15:30)に決算を発表。21年12月期の連結経常利益は前の期比38.7%増の15.9億円に拡大し、22年12月期は前期比0.5%増の16億円とほぼ横ばいを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。11期連続増収、4期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を5円→5.6円(前の期は3.6円)に増額し、今期も前期比0.4円増の6円に増配する方針とした。
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同時に発表した「AIR BIOSを子会社化」も買い材料。
AIR BIOSを子会社化。また、HOUSEIと資本業務提携。
■住友林業 <1911> 2,281円 +197 円 (+9.5%) 本日終値
住友林業<1911>は大幅反発。同社は14日取引終了後、長期ビジョン及び中期経営計画を策定したと発表した。グローバル展開の進化・加速などにより、24年12月期に売上高1兆7700億円、経常利益1730億円、純利益1160億円、30年12月期に経常利益2500億円を目標として掲げており、意欲的と好感されたようだ。22年12月期連結業績予想については、売上高1兆5240億円(前期比10.0%増)、経常利益1350億円(同2.0%減)、純利益860億円(同1.3%減)、年間配当予想80円(前期は80円)と開示した。21年12月期連結経常利益は1377億5100万円。20年12月期が決算期変更で9カ月決算であったため、前年との比較は記載されていない。
■パイロット <7846> 4,605円 +375 円 (+8.9%) 本日終値
14日に決算を発表。「前期経常が上振れ着地・今期は3%増益、20円増配へ」が好感された。
パイロットコーポレーション <7846> が2月14日大引け後(16:00)に決算を発表。21年12月期の連結経常利益は前の期比41.8%増の203億円に拡大し、従来予想の170億円を上回って着地。22年12月期も前期比3.1%増の210億円に伸びる見通しとなった。
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■ダブル・スコープ <6619> 939円 +76 円 (+8.8%) 本日終値
ダブル・スコープ<6619>は大幅続伸。14日の取引終了後に22年12月期業績予想を発表、最終損益が14億円と6期ぶりの黒字転換見通しを示しており、これを好感した買いが入ったようだ。売上高は前期比26.8%増の380億円、営業利益も同2.6倍の50億円を予想。電気自動車(EV)市場の中長期的な拡大が見込まれるなか、主力のリチウムイオン2次電池向けセパレーターの需要増加が続く見通し。また、韓国子会社の転換社債すべてを株式に転換したことに伴い評価性損失の計上がほぼ想定されない状況となったほか、借入返済などによる支払い利息の減少などが寄与する。
■コーセー <4922> 12,560円 +980 円 (+8.5%) 本日終値
コーセー<4922>が急反発。14日の取引終了後に発表した21年12月期連結決算が、売上高2249億8300万円、営業利益188億5200万円、純利益133億4100万円となり、それぞれ従来予想の2240億円、160億円、121億円から上振れて着地したことが好感された。決算期変更に伴い前の期との比較はないものの、日本事業でハイプレステージブランドを中心に販売している専門店が昨年の反動により年間を通して好調に推移したことに加えて、百貨店チャネルが9月以降は順調に回復したことが貢献した。また、メゾンコーセーを中心としたEコマースも引き続き好調だったほか、「タルト」事業が計画を上回ったことも寄与した。なお、22年12月期決算は、売上高2930億円、営業利益220億円、純利益165億円を見込む。
■東洋炭素 <5310> 3,030円 +224 円 (+8.0%) 本日終値
東洋炭素<5310>は3日ぶり大幅反発。同社は14日取引終了後、22年12月期連結業績予想について、売上高420億円(前期比11.3%増)、営業利益70億円(同23.5%増)、純利益50億円(同12.0%増)、年間配当予想を70円(前期は60円)と開示した。前期に高水準で推移した家電・電動工具用の需要はやや落ち着く見通しであるものの、半導体用においては力強い需要が見込まれるほか、冶金用などにおいても堅調な需要を見込むとした。21年12月期連結営業利益は56億6600万円(前の期比65.6%増)だった。あわせて5カ年の中期経営計画を策定したと発表した。高成長・高付加価値事業のグローバルな徹底拡大と優位性確立などを戦略として、26年12月期に売上高545億円、営業利益110億円の達成を数値目標として掲げた。
■ロランドDG <6789> 2,789円 +203 円 (+7.9%) 本日終値
14日に決算を発表。「今期経常は20%増益、30円増配へ」が好感された。
ローランド ディー.ジー. <6789> が2月14日大引け後(15:00)に決算を発表。21年12月期の連結経常利益は前の期比14倍の60.8億円に急拡大し、22年12月期も前期比20.0%増の73億円に伸びる見通しとなった。
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■ケーユーHD <9856> 1,085円 +78 円 (+7.8%) 本日終値
ケーユーホールディングス<9856>が大幅反発。14日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を1150億円から1260億円(前期比8.0%増)へ、営業利益を60億円から74億円(同22.5%増)へ、純利益を39億円から50億円(同28.6%増)へ上方修正し、あわせて29円を予定していた期末配当予想を40円へ引き上げたことが好感された。国産車、輸入車ともに販売が計画を上回ったことが要因。なお、年間配当予想は50円(前期41円)となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高966億4300万円(前年同期比15.6%増)、営業利益59億4000万円(同42.7%増)、純利益41億7100万円(同52.9%増)だった。
■電通グループ <4324> 4,620円 +315 円 (+7.3%) 本日終値
14日に発表した「7.30%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の7.30%にあたる2000万株(金額で400億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は2月15日から12月23日まで。
株探ニュース