【材料】ＮＣＲが大幅高　冴えない決算も戦略的レビュープロセス開始を好感＝米国株個別

　現金自動預払機（ＡＴＭ）やセルフレジを手掛けるＮＣＲ<NCR>が大幅高。前日引け後に１０－１２月期決算（第４四半期）を発表し、１株利益は予想を上回ったものの、売上高は予想範囲内に留まった。また、ガイダンスも公表しており、予想を下回る弱い見通しを示している。

　ただ、株価は大幅に上昇。同社は利用可能なあらゆる戦略的選択肢を評価するために、取締役会主導の戦略的レビュープロセスを開始したと発表したことが好感されている。その選択肢には、会社の重要な事業または資産の処分、会社のスピンオフ、合併または売却、あるいはその他の構造改革が含まれる可能性があるという。

（１０－１２月・第４四半期）
・1株利益（調整後）：0.76ドル（予想：0.70ドル）
・売上高：20.3億ドル（予想：20.5億ドル）
　　製品：6.4億ドル（予想：6.47億ドル）
　　サービス：13.9億ドル（予想：13.5億ドル）
・EBITDA（調整後）：3.53億ドル（予想：3.48億ドル）

（１－３月・第１四半期見通し）
・1株利益（調整後）：0.60～0.65ドル（予想：0.72ドル）
・売上高：19～19.5億ドル（予想：19.3億ドル）

（通期見通し）
・1株利益（調整後）：3.25～3.55ドル（予想：3.49ドル）
・売上高：80～82億ドル（予想：81.4億ドル）
・FCF：5～6億ドル

（NY時間10:18）
ＮＣＲ<NCR>　42.86（+4.56　+11.91%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美