【特集】「海運」が13位にランク、商船三井の好決算発表で注目度急上昇<注目テーマ>
TOPIX <日足> 「株探」多機能チャートより
1 メタバース
2 半導体
3 PCR検査
4 NFT
5 全固体電池
6 TOPIXコア30
7 電気自動車関連
8 パワー半導体
9 総合商社
10 国土強靱化
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「海運」が13位にランクインしている。
1月31日に商船三井<9104>が22年3月期の業績予想について、連結純利益を4800億円から6300億円(前期比7.0倍)へ上方修正したことをきっかけに、テーマとしての「海運」への関心が高まっているようだ。
商船三井の上方修正は、コンテナ船事業を運営している持ち分法適用会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレスにおいて旺盛な輸送需要が継続し、スポット賃率が想定を上回るレベルで推移していることが主な要因。また、自動車船やドライバルク船の需給環境の改善も寄与するという。また、業績予想の修正に伴い期末配当予想を500円から750円へ引き上げ、年間配当を1050円(前期150円)にする予定だ。
3日には、日本郵船<9101>が22年3月期の連結純利益予想を7100億円から9300億円(前期比6.7倍)へ上方修正し、期末配当予想を600円から1000円(年間配当1200円)へ引き上げたほか、川崎汽船<9107>も22年3月期の連結純利益予想を3700億円から5200億円(同4.8倍)へ引き上げた。ただ、商船三井の決算発表で海運大手の好業績は織り込み済みとの声も聞かれ、反応はまちまちだった。
この日は、郵船、商船三井、川崎汽の大手海運は軒並み高となり、福島交通(福島県福島市)や茨城交通(茨城県水戸市)などの経営再建の実績があるみちのりホールディングス(東京都千代田区)傘下で経営再建を目指すと報じられた佐渡汽船<9176>は大幅反発。更にNSユナイテッド海運<9110>、明治海運<9115>、飯野海運<9119>、玉井商船<9127>などへも物色が波及している。
出所:MINKABU PRESS