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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):メイテック、カプコン、クロスキャット

メイテック <日足> 「株探」多機能チャートより
■メイテック <9744>  6,270円  -100 円 (-1.6%)  本日終値
 メイテック<9744>は後場下げ幅縮小。同社はきょう午前11時30分に、22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は95億6200万円(前年同期比26.7%増)と発表した。通期計画123億円(前期比20.2%増)に対する進捗率は77.7%。エンジニア社員の受注に応えて配属を進めた結果、稼働人員数が増加。更に、時間外労働の回復によって稼働時間が前年同期より増加したとしている。あわせて、自己株式50万株(発行済み株式総数に対する割合1.75%)を3月31日に消却することも発表した。

■カプコン <9697>  2,633円  -42 円 (-1.6%)  本日終値
 カプコン<9697>は一時プラス圏浮上も、全体相場の地合い悪の中で失速した。同社は26日取引終了後、22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は350億9600万円(前年同期比43.9%増)と発表した。通期計画420億円(前期比21.4%増)に対する進捗率は83.6%。中核事業であるデジタルコンテンツ事業でデジタル販売の拡大に注力し、主力シリーズの大型新作の投入やリピートタイトルの販売を行った。また、これらの主力コンテンツを映像、ライセンス商品やeスポーツへ展開するとともに、アミューズメント施設事業やアミューズメント機器事業との連携を進め、業績の安定的な拡大に努めたとしている。

■総医研ホールディングス <2385>  305円  +37 円 (+13.8%)  本日終値
 総医研ホールディングス<2385>がカイ気配スタートで急騰。26日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(7~12月)連結業績について、売上高が43億円から51億5100万円(前年同期比7.0%減)へ、営業利益が2億5000万円から5億8400万円(同5.7%減)へ、純利益が1億5000万円から4億1500万円(同7.0%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。化粧品事業における「モイストクリームマスク Pro.」を中心とする中国市場向け商品の販売が、21年11月のアリババ・グループ<BABA>の大規模イベント「天猫ダブルイレブン」向け売り上げの伸長などで計画を上回ったことが要因としている。

■カイノス <4556>  1,225円  +113 円 (+10.2%)  本日終値
 カイノス<4556>が大幅続伸。新型コロナウイルスの感染急拡大に伴い、全国各地の医療現場で検査キットが不足する懸念が出ていることから、検出試薬などを手掛ける同社や検査キットの販売を行うプロルート丸光<8256>などに引き続き思惑的な買いが入ったようだ。

■クロスキャット <2307>  1,539円  +128 円 (+9.1%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 クロスキャット<2307>が急騰。26日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を110億円から119億円(前期比23.6%増)へ、営業利益を5億円から9億5000万円(同92.7%増)へ、純利益を3億7100万円から6億円(同62.6%増)へ上方修正し、あわせて22円を予定していた期末一括配当予想を30円(前期22円)に引き上げたことが好感された。官公庁自治体向けのほか、通信業向けや製造業向けの案件が引き続き好調に推移していることに加えて、旺盛なデジタルトランスフォーメーション(DX)ニーズを背景にした高付加価値ビジネスへの積極的な推進や、更に高い稼働率を維持できたことなどが寄与する。

■PSS <7707>  495円  +37 円 (+8.1%)  本日終値
 プレシジョン・システム・サイエンス<7707>が急動意。同社はバイオ関連機器をOEM中心に展開、収益貢献度の高いDNA抽出装置に注力し、遺伝子解析や免疫測定分野で強みを発揮している。26日取引終了後、新型コロナウイルスのPCR検査を企業体から受託する事業を目的に開設した「PSS新宿ラボラトリー」が東京都PCR等検査無料化事業者の登録を申請したことを発表、これを材料視する買いを呼び込む形となった。

■東洋機械金属 <6210>  535円  +37 円 (+7.4%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 東洋機械金属<6210>は3日ぶり大幅反発。同社は26日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を300億円から311億5000万円(前期比25.3%増)へ、営業利益を12億円から15億5000万円(前期は2億1100万円の赤字)へ、純利益を8億5000万円から10億2000万円(同2億3200万円の赤字)へ、年間配当予想を15円から25円(同5円)へ上方修正すると発表した。あわせて発表した22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は13億4100万円(前年同期は4億4000万円の赤字)だった。部材供給不足に伴う生産制約や海上運賃値上がりによる物流コスト増の影響はあるものの、海外経済の回復を背景に成形機の需要が堅調に推移していることから、通期見通しを上方修正するとした。

■純パラ信託 <1543>  77,950円  +4,280 円 (+5.8%)  本日終値
 純パラジウム上場信託(現物国内保管型)<1543>が6日続伸。19日終値から2割強の上昇を演じている。同ETFはパラジウム地金の理論価格との連動を目指している。パラジウムは自動車の排ガス触媒などに使われるが、世界生産量の4割のシェアを握っているのがロシアだ。そのロシアによるウクライナ再侵攻の恐れが強まるとともに、パラジウム供給への不安が高まり、同価格が急伸するなか純パラ信託も連動高している。同様に、WisdomTree パラジウム上場投資信託<1675>も値を上げた。

■佐渡汽船 <9176>  210円  +10 円 (+5.0%)  本日終値
 佐渡汽船<9176>が大幅反発。「佐渡島の金山」(新潟県佐渡市)の世界文化遺産への推薦に関して、国連教育科学文化機関(ユネスコ)への推薦書の提出期限が2月1日に迫るなか、思惑的な買いが入ったようだ。政府は推薦見送りの方向と伝わるものの、自民党の保守系議員などから推薦を求める意見が出ており、提出期限まで思惑が交錯しそうだ。

■細谷火工 <4274>  1,159円  +46 円 (+4.1%)  本日終値
 細谷火工<4274>や豊和工業<6203>、石川製作所<6208>など防衛関連の一角が高い。北朝鮮がきょう午前8時ごろ、東部の咸興(ハムフン)周辺から2発の飛翔(ひしょう)体を発射したと伝わっており、地政学的リスクから短期資金が流入した。発射されたのは短距離弾道ミサイルと推定され、北朝鮮のミサイル発射は22年に入って6回目となる。

●ストップ高銘柄
 アミタホールディングス <2195>  2,071円  +400 円 (+23.9%) ストップ高   本日終値
 アーキテクツ <6085>  795円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   本日終値
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 グレイステクノロジー <6541>  29円  -30 円 (-50.9%) ストップ安   本日終値
 壽屋 <7809>  4,490円  -1,000 円 (-18.2%) ストップ安   本日終値
 弁護士ドットコム <6027>  4,070円  -700 円 (-14.7%) ストップ安   本日終値
 など、3銘柄

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