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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 来週のFOMCを控え押し目狙いのスタンスにも入りづらい


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 27500 -290 (-1.04%)
TOPIX先物 1920.0 -18.5 (-0.95%)
シカゴ日経平均先物 27500 -290
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 20日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。米長期金利の上昇一服を背景に、ハイテク株などを中心に買い先行で始まった。ただし、来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、米連邦準備理事会(FRB)が早期に金融引き締めに動くとの懸念は強く、買い一巡後は売りが膨らみ下げに転じると、終盤にかけて景気敏感株を中心に下落幅を広げる展開となった。また、大型テック株や半導体株も朝高後は下げに転じた。S&P500業種別指数は公益事業、保険の2セクターが上昇する一方で、半導体・同製造装置、小売、耐久消費財・アパレルの弱い動きが目立った。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は日中大阪比290円安の2万7500円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比10円高の2万7800円で始まり、その後はリバウンドの動きを継続し、一時2万7940円まで買われる場面があった。ただし、終盤にかけての米国市場の弱い動きに連動する格好で軟化すると、一気に2万7480円まで売られ、2万7500円とナイトセッションの安値圏で取引を終えた。

 日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになろう。まずは2万7500円水準での底堅さを見極めたいところだが、取引終了後に決算を発表したネットフリックス<NFLX>は、決算内容は予想を上回ったものの、会員数の伸びが予想に届かず、時間外で20%を超える急落となっている。不安心理が高まりやすく、日経225先物は売り一巡後の戻りの鈍さが意識されてくるようだと、ショートの動きを強めてくる可能性がありそうだ。

 また、ここ数日の米国市場は終盤にかけて売りが膨らむ傾向にあり、先安観から機関投資家などが機械的な売りを出している可能性もある。3月の利上げは織り込まれているものの、来週のFOMCにおいて方向性を確認したいところであり、押し目狙いのスタンスにも入りづらくさせよう。

 なお、VIX指数は25.59に上昇した。昨年12月20日以来の水準に切り上がってきているため、20日の高値27.39を上回ってくるようだと12月3日につけた35.32が射程に入ってくる。リスクオフのなか、スキャルピング中心の商いになりそうだ。そのほか、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.33倍に上昇した。チャート上の転換点である25日、75日移動平均線はそれぞれ14.36倍、14.40倍に位置しており、これを捉えてくるかが注目される。NTロングによるスプレッド狙いとしつつも、25日、75日線に跳ね返されるようなら、NTショートに切り替えるスタンスとなろう。

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