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【材料】ユナイテッド航空が決算受け軟調 輸送能力の見通しを2019年以下に引き下げ=米国株個別

 ユナイテッド航空<UAL>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株損益の赤字は予想ほどではなく、売上高も予想を上回った。旅客、貨物とも運賃収入が予想を上回っている。

 ただ、株価は冴えない反応。同社はオミクロン株の感染拡大を理由に、今年度の輸送能力の見通しを2019年の水準以下に引き下げた。従来は2019年を5%上回るとの見通しを示していた。新たな感染の急増は複数の産業を根底から覆し、多くの従業員が在宅勤務を余儀なくされ、同社の定番である出張に支障をきたしている。輸送能力の縮小は、同社が昨年に投資家向けに掲げた、燃料以外の単価を2019年以下に引き下げる努力目標の達成を複雑にしている。

 ただ、カービーCEOは声明で「目先の需要に影響を及ぼしているが、春については楽観的で、夏とそれ以降にも期待している」と述べていた。

(10-12月・第4四半期)
・1株損益(調整後):-1.60ドル(予想:-2.11ドル)
・売上高:81.9億ドル(予想:79.5億ドル)
  旅客運賃:68.8億ドル(予想:67.9億ドル)
  貨物:7.27億ドル(予想:5.77億ドル)
  その他:5.87億ドル(予想:5.71億ドル)
・座席有効マイル:421.9億(予想:426.6億)
・有償旅客マイル:548.2億(予想:546.7億)

(1-3月・第1四半期)
・売上高:2019年第1四半期比20~25%減少
・輸送能力:2019年第1四半期比16~18%減少

(NY時間10:21)
ユナイテッド航空<UAL> 44.13(-0.28 -0.62%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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