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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 いったん自律反発も、昨年10月7日の安値2万6930円が意識される


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 27580 +60 (+0.21%)
TOPIX先物 1931.5 +7.0 (+0.36%)
シカゴ日経平均先物 27575 +55
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 19日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。プロクター・アンド・ギャンブル<PG>やモルガン・スタンレー<MS>など好決算を評価する動きから買い先行で始まったものの、買い一巡後は景気敏感株を中心に売られた。足元で弱い経済指標の発表が続き、米景気に対する強気の見方が後退するなか、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを急ぐことによって、景気減速懸念が燻っている。長期金利が2年ぶりの高水準をつけるなか、大型テック株や半導体株が売られた。S&P500業種別指数は家庭用品・パーソナル用品、公益事業、食品・生活必需品小売が上昇する半面、自動車・同部品、半導体・同製造装置、銀行が下落。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、日中大阪比55円高の2万7575円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比50円安の2万7470円で始まり、2万7440円まで売られた後は、日中の大幅な下落に対する自律反発の動きを見せており、米国市場の取引開始後に一時2万7860円まで買い戻される場面も見られた。ただし、戻りも限られ、終盤にかけては2万7580円~2万7800円辺りでのレンジ推移を継続し、2万7580円で取引を終えた。

 日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになろう。前日の大幅な下落に対する自律反発の動きも意識されそうだ。ただし、VIX指数は23.85に上昇し、10日につけた戻り高値23.33を上回ってきており、不安心理が高まりやすく、リスク回避姿勢に向わせそうだ。また、S&P500はこれまで支持線として機能していた100日移動平均線を終値で明確に割り込んだことで、トレンドが転換したとの見方もされよう。

 日経225先物は前日の2万7280円までの下落後に2万7500円水準を回復したため、12月1日につけた安値2万7320円との2点底形成が意識されやすいが、2万7500円水準からの戻りの鈍さが目立つようだと、短期筋によるショートが入りやすいだろう。2万7500円をキープできずに2万7000円~2万7500円のレンジに移行してくるようだと、10月7日につけた安値2万6930円(ナイトセッションを含む)辺りがターゲットになりそうだ。

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