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【市況】ダウ平均は小幅続伸 米CPIは期待裏付けるも落ち着いた反応=米国株前半

NY株式12日(NY時間12:51)
ダウ平均   36335.26(+83.24 +0.23%)
ナスダック   15239.00(+85.55 +0.56%)
CME日経平均先物 28695(大証終比:-45 -0.16%)

 きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅続伸。朝方発表になった12月の米消費者物価指数(CPI)は前年比7.0%と、予想通りではあったものの、1982年以来の高い伸びとなった。市場はFRBが3月にも利上げを開始し、バランスシート縮小も早期に開始するとのタカ派な見方を強めているが、きょうの米CPIはその期待を完全に裏付ける内容となった。

 しかし、米国債利回りが低下の反応を見せるなど、指標の数字とは逆の反応を見せており、米株式市場はIT・ハイテク株中心に落ち着いた反応となっている。市場からは、「すでに米国債利回りは大幅に上昇しており、それに伴いIT・ハイテク株などの成長株は売りが強まった。ここ数カ月でインフレ上昇とその長期化に対する懸念は市場によく浸透し、投資家はそれを既に予想していた。きょうの米CPIは、その予想の範囲内だ」との見解も出ている。

 パウエルFRB議長は前日の上院での指名公聴会で、3月の資産購入終了とバランスシート縮小に伴い、今年は金利が上昇すると予想していると語った。そのほか議長は、経済がパンデミックから大幅回復した時に、インフレ抑制のために正常化の動きが必要になる可能性が高いとも述べていた。「FRBの最近のタカ派傾斜と金利上昇に関連する不安は少し落ち着いたようだ」とのコメントも聞かれる。

 セクター別では、産業株やIT・ハイテク株が買われているほかは、まちまちな動きが多い。

 個別にマイクロソフト<MSFT>が上昇。2名のアナリストからポジティブなコメントが伝わり、安定成長と市場シェア拡大が可能だという。特に中堅企業向け市場での強みに言及していた。

 バイオジェン<BIIB>が下落。前日引け後に、米公的医療保障制度を運営する米メディケア・メディケイドサービスセンター(CMS)が、同社とエーザイが開発したアルツハイマー薬「アデュヘルム(一般名アデュカヌマブ)」の保険適用範囲を臨床試験に登録している患者に制限する案を発表。

バイオジェン<BIIB> 224.29(-17.23 -7.13%)
マイクロソフト<MSFT> 319.82(+4.84 +1.54%)

アップル<AAPL> 176.15(+1.07 +0.61%)
マイクロソフト<MSFT> 319.82(+4.84 +1.54%)
アマゾン<AMZN> 3316.43(+9.19 +0.28%)
アルファベットC<GOOG> 2844.42(+44.07 +1.57%)
テスラ<TSLA> 1098.43(+34.03 +3.20%)
メタ・プラットフォームズ<FB> 333.95(-0.42 -0.13%)
AMD<AMD> 138.40(+1.09 +0.79%)
エヌビディア<NVDA> 281.56(+3.39 +1.22%)
ツイッター<TWTR> 40.66(-0.01 -0.01%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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