【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ネクステージ、出前館、三菱UFJ
ネクステージ <日足> 「株探」多機能チャートより
ネクステージ<3186>は急騰。同社は6日取引終了後、22年11月期連結業績予想について、売上高3500億円(前期比20.2%増)、営業利益175億円(同28.3%増)、純利益120億円(同24.2%増)、年間配当21円(前期は15円)と発表した。21年11月期の連結営業利益は136億3700万円(前の期比99.8%増)だった。あわせて、3カ年の中期経営計画を策定しており、最終年度となる24年11月期に連結売上高5000億円、営業利益300億円、純利益208億円を目指す。クルマの販売だけでなく、整備、鈑金、タイヤ販売、損害保険、買い取りと次のクルマの提案まで、顧客の生涯のカーライフに寄り添って最適なサービスを提供することで、管理顧客数を拡大させ、収益性を高める方針としている。
■出前館 <2484> 947円 +123 円 (+14.9%) 本日終値
出前館<2484>が急反発。6日に新たに確認された新型コロナウイルス感染者数が全国で4475人を数え、急拡大していることを受けて、デリバリーサービス需要が再び増加するとの思惑から買われたようだ。また、食材の宅配事業を手掛けるオイシックス・ラ・大地<3182>も大幅に続伸している。
■ネットプロ <7383> 1,300円 +51 円 (+4.1%) 本日終値
ネットプロテクションズホールディングス<7383>が大幅反発。英投資運用会社のクープランド・カーディフ・アセット・マネジメントがきょう提出した大量保有報告書で、クープランド・カーディフの同社株式保有割合が5.02%と、新たに5%を超えたことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資で、報告義務発生日は21年12月29日としている。
■INPEX <1605> 1,031円 +37 円 (+3.7%) 本日終値
INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が反発。6日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の2月限が前日比1.61ドル高の1バレル=79.46ドルと上昇した。一時80.24ドルまで上昇する場面があった。産油国であるカザフスタンでの反政府デモが激化し非常事態宣言が発令される状況となり、同国の原油生産に影響が出ることが警戒されている。原油価格が上昇するなかINPEXなどに買いが先行する展開となっている。
■三菱UFJ <8306> 685.8円 +22.8 円 (+3.4%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>の上値追いに弾みがついている。年明けから急動意し、前日は全体相場が急落するなかほぼ横ばいで引ける強さを発揮した。きょうは改めて買い直され694円20銭まで上値を伸ばし、昨年9月28日につけた高値688円90銭を上回り、メガバンクのなかでいち早く昨年来高値更新となった。ここ米10年債利回りの上昇ピッチが急となり、フシ目と見られていた1.7%ラインを突破、米国事業を手掛ける同社株には運用利ザヤ拡大に対する期待が膨らんでいる。国内でも新発10年物国債の利回りが前日時点で0.120%まで上昇、これは昨年4月以来9カ月ぶりの水準で同社株にも追い風材料となっている。
■日本精工 <6471> 814円 +24 円 (+3.0%) 本日終値
日本精工<6471>は反発。同社は6日、米国現地法人NSKコーポレーションが、米アライアンス・ベアリング・リペア・アンド・リクレイム(オハイオ州)から軸受リコンディショニング事業を買収し、顧客の使用済み軸受を損傷度合いにより手直しし、再使用するサービスを開始したと発表した。アライアンス社は鉄鋼、製紙、発電、鉱業向けに軸受のリコンディショニングを行っており、その熟練した技術を有するリコンディショニング事業を日精工のグループに加えることで、軸受再使用による二酸化炭素の排出量削減を推進するとともに、顧客の設備メンテナンス費用の抑制に貢献するとした。
■日揮ホールディングス <1963> 1,044円 +30 円 (+3.0%) 本日終値
日揮ホールディングス<1963>は反発。同社はきょう午前10時に、日揮の全額出資により、動物細胞を培養して食肉を生産するクリーンミート(培養肉)の商業生産を目指し、オルガノイドファーム(神奈川県藤沢市)を設立したと発表した。技術開発では、横浜市立大学武部貴則特別教授(東京医科歯科大学教授、シンシナティ小児病院准教授を兼任)、及び順天堂大学赤澤智宏教授が開発した食肉組織から特定の幹細胞を取り出し、効率よく培養して食肉オルガノイドと呼ばれる組織体を作成する手法を世界で初めて適用する。開発にあたっては、横浜市立大学の保有するオルガノイド作成技術を食料生産へ応用するための特許ライセンス契約を締結し、商業化に向けた検討を行う。商業プラントの運転開始は30年を予定しているとした。
■シノケングループ <8909> 936円 +21 円 (+2.3%) 本日終値
シノケングループ<8909>が続伸。6日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好材料視されたようだ。上限を37万5000株(発行済み株数の1.10%)、または3億円としており、取得期間は1月7日から31日まで。資本効率の向上及び経営環境に応じた機動的な資本政策を可能とするためとしている。
■三井化学 <4183> 3,285円 +60 円 (+1.9%) 本日終値
三井化学<4183>が反発。きょう付の化学工業日報で「独自開発した圧電センサー『ピエゾラ』を用いたヘルスケアサービスの拡大を進める」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、介護施設のベッドに搭載して、利用者の離床やバイタルの状況を見るサービスが伸長しているという。また、昨年10月には呼吸や脈拍などから利用者の感情を読み取りアプリを使って可視化する取り組みも立ち上げており、今後、医療分野などで市場を開拓する方針としており、同事業の拡大期待が買いにつながっているようだ。
■NXHD <9147> 7,290円 +100 円 (+1.4%) 本日終値
NIPPON EXPRESS ホールディングス<9147>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が6日付で、新規に投資評価「オーバーウエート」、目標株価1万円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。実質的には日本通運に対する見方から大きく変える必要はないと考えているとしているが、今後の国内物流需要の回復に加え、持ち株会社体制でのコスト抑制策の深掘りによる業績改善、事業ポートフォリオ見直しなどによる効率的な経営体質への転換などが同社の投資魅力としている。
株探ニュース