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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 2万9000円を挟んだこう着も、押し目でのロング志向は高そう


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 28960 +20 (+0.06%)
TOPIX先物 2000.5 +3.5 (+0.17%)
シカゴ日経平均先物 28965 +25
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 28日の米国市場はNYダウが上昇する一方で、 S&P500ナスダックは下落。米疾病対策センター(CDC)が、新型コロナウイルスの無症状感染者の自己隔離期間を短縮すると発表。オミクロン株の重症化リスクは低いとの調査結果もあり、景気敏感株を中心に買われた。一方、強いリバウンドを見せていた半導体株などは利益確定の売りが優勢となった。S&P500業種別指数は公益事業、食品・生活必需品小売、食品・飲料・タバコが上昇する半面、半導体・同製造装置、医薬品・バイオテクノロジー、自動車・同部品が下落した。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は日中大阪比25円高の2万8965円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比20円安の2万8920円で始まり、その後プラスに転じたものの、2万8940円から2万9040円と2万9000円を挟んだレンジでの推移を継続し、2万8960円で取引を終えた。

 本日の日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から2万9000円を挟んでこう着しそうだ。また、75日移動平均線は2万8960円水準に位置しているが、12月は同線に上値を抑えられていることもあり、強弱感が対立しやすいだろう。米国では半導体株が利益確定の売りに押されていることもあり、連日で最高値を更新している東京エレクトロン<8035>などにも利食いが出やすく、日経平均株価の重荷になりそうだ。

 もっとも、S&P500は最高値を更新した後に利食いに押された格好だが、底堅さは見られていた。また、前日の段階でグローベックスの米株先物は小動きで推移していたこともあり、利食いは想定内。東京市場においても2万9000円回復で、いったんは目先的な達成感も意識されやすく、利食いは出やすいところである。

 ただし、2万9000円を挟んだこう着のなか、ショートを仕掛けてくる動きは考えづらく、VIX指数が17.54に低下していることから、リスク選好ムードは継続。そのため、75日線突破からの一段のリバウンドを想定した押し目でのロング志向は高そうである。また、景気敏感株が買われた米国市場の流れを受けてNT倍率は低下が見込まれるものの、VIX指数を見る限り、NT倍率の低下局面では、NTロングのポジションを組成するタイミングになろう。

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