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【市況】株価指数先物【昼のコメント】 ショートカバー一巡で、戻り売りスタンスのショートは入りやすい


 日経225先物は11時30分時点、前日比550円高の2万8450円(+1.97%)前後で推移。寄り付きは2万8290円とシカゴ日経平均先物清算値(2万8215円)を上回って始まった。その後、2万8160円まで上げ幅を縮めた後は強いリバウンド基調を継続しており、前引け間際には2万8470円まで上げ幅を広げるなど、前日の下落部分を吸収する勢いを見せている。

 米マイクロン・テクノロジー<MU>が予想を上回る2021年12月-22年2月期見通しを発表し、時間外取引で大幅に上昇。グローベックスの米株先物はNYダウ先物、ナスダック100先物ともに強い動きを見せたことで、これを手掛かりにショートカバーが強まったようである。さらに、バイデン米大統領とマンチン上院議員による税制・支出法案に関する交渉再開の余地は残っていると報じられたことも買い戻しに向かわせており、裁定買いに波及した。

 なお、NT倍率は先物中心限月で一時14.44倍に上昇する場面が見られたが、引き続き25日、75日移動平均線水準に上値を抑えられる格好である。また、日経225先物は5日線(2万8468円)水準まで戻したことから、ショートカバーについては一巡感が意識されやすいところ。5日線突破から前日の下落部分を完全に埋める動きを見せられないと、次第に戻り売りスタンスのショートの動きに向かいそうだ。

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