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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 前日大幅高の反動も、まずは5日線を支持線とした底堅さを確認したい


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 28740 -260 (-0.89%)
TOPIX先物 2000.0 -10.5 (-0.52%)
シカゴ先物 28745 -255
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 16日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)通過後の買い戻しが一巡するなか、イングランド銀行(英中央銀行)が予想外の利上げを発表したことを受けて、ハイテク株を中心とした売りにつながったようだ。また、12月のフィラデルフィア連銀景況指数が15.4と、前月の39.0から大幅に低下したほか、IHSマークイットが公表した12月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値の低下なども重荷となった。S&P500業種別指数は銀行、食品・飲料・タバコ、家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方で、半導体・同製造装置、自動車・同部品、テクノロジー・ハード・機器が下落。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は日中大阪比255円安の2万8745円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比90円高の2万9090円で始まり、一時2万9150円まで上げ幅を広げた。ただし、米国市場の取引開始後に下落に転じると、その後もじりじりと下値を切り下げ、取引終了間際には2万8680円まで下落幅を広げる場面も見られ、2万8740円で取引を終えた。

 本日の日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行で始まろう。日経225先物は前日の上昇で75日移動平均線を捉えたが、この抵抗線を一気に上放れることはできなかった。ナイトセッションで25日線を下回り、5日線水準まで下げているため、まずは5日線を支持線とした底堅さを確認したいところであろう。米国ではハイテクなどグロース株から景気敏感株へのリバランスの動きとなったため、東京市場においても同様の動きから日経225先物へはショートが入りやすいと考えられる。

 もっとも、前日のショートカバーによって目先的な抵抗線水準までのリバウンドを見せたこともあり、短期的には達成感も出やすい。そのため、売り一巡後の底堅さを見極めつつ、押し目狙いのタイミングを図るスタンスになろう。VIX指数は20.57に上昇したものの、直近のボトム水準で保ち合いを形成しているため、リスクオフの流れには向かっておらず、あくまでも前日の反動といったところだ。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.42倍に上昇した。リバランスの動きで本日は低下が見込まれるものの、15日の安値である14.30倍を割り込まない段階では、その後の切り返しを狙ったNTロングのスタンスを継続しておきたい。

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