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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):AIins、大黒屋、アルチザ

アルチザ <日足> 「株探」多機能チャートより
■エービーシー・マート <2670>  5,290円  +70 円 (+1.3%)  本日終値
 エービーシー・マート<2670>はしっかり。2日の取引終了後に発表した11月度概況で、既存店売上高は前年同月比0.9%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったものの、織り込み済みとの見方が強いようだ。中旬以降に気温が急激に低下したことや、施設などの営業が通常に戻るなか人出が増加したこと、更にブラックフライデーセールによる需要喚起もあり、店舗の集客が伸びた。ただ、前年に比べて日曜日が1日少ない曜日並びだったことが響いた。

■コーテクHD <3635>  4,550円  -320 円 (-6.6%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 コーエーテクモホールディングス<3635>が3日ぶりに急反落。同社は2日取引終了後、460億円のユーロ円建転換社債(CB)型新株予約権付社債を発行するとともに、自社株TOBを実施することを発表した。同社は同日、来年4月に予定されている東証再編では「プライム市場」への上場を申請した。ユーロ円CBで調達した資金を活用して、大株主の保有株を自社株TOBで取得することにより、プライム上場に向けて流通株式比率の上場維持基準(35%以上)を充足する予定だ。同CBは満期償還日が24年12月の3年債。転換価格は前日終値を10.00%上回る5357円で決まった。潜在株式による希薄化率は5.16%となる。また、発行済み株式数の5.89%に相当する990万株を上限に自社株にTOBをかけることも発表した。TOB価格は7日終値と2日終値を比較してより低い価格に対して10%ディスカウントした価格とする。買付期間は8日から22年1月6日まで。この日の株価は、株式需給関係の悪化やTOB価格などを意識する売りが膨らんだ様子だ。

■クスリアオキ <3549>  7,000円  -150 円 (-2.1%)  本日終値
 クスリのアオキホールディングス<3549>が反落。2日の取引終了後に発表した11月度の営業速報で、既存店売上高が前年同月比3.5%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。客単価は前年を上回ったものの、客数が同3.6%減となったことが響いた。

■ファーストリテイリング <9983>  66,650円  -490 円 (-0.7%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>は反落。2日の取引終了後に発表した11月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店及びEコマース売上高が前年同月比4.6%減と4カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。感謝祭やコラボ商品の販売は好調だったものの、月前半は気温が高く、防寒衣料の販売に苦戦した。なお、客数は同0.9%増と4カ月ぶりに前年を上回り、客単価は5.5%減だった。

■AI inside <4488>  6,700円  +1,000 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 AI inside<4488>がストップ高。SBI証券が2日、投資判断を「中立」から「買い」へ、目標株価を1万8000円から2万円へ引き上げており、材料視された。22年3月期上期(4~9月)決算を踏まえて、SBIでは22年3月期から24年3月期までの営業利益予想を上方修正。同社の製品やサービスの中で、今後はEdgeの契約数、及び注力事業であるLearning Centerの動向に注目したいとしており、特に後者についてはSaaS機能強化を目的とした利用が増加していくと、安定成長しやすいSaaSベンダーの成長がLearning Centerを通じて同社の成長にもつながるとの見方を示した。目標株価は収益構造、技術的優位性、潜在成長性などを評価する意図で再来期(24年3月期)SBI予想EPSにPER60倍を乗じて算出したとしている。

■大黒屋ホールディングス <6993>  62円  +7 円 (+12.7%)  本日終値
 大黒屋ホールディングス<6993>が反発。2日の取引終了後、中国100%子会社がアリババ・グループ<BABA>の生鮮スーパー「盒馬鮮生」内に買い取り店を出店すると発表しており、これが好感された。今回出店する「大黒屋高青路店」は、上海市の盒馬X会員高青路店に出店。出店により、対盒馬会員ユーザーのオムニチャネルにおける中古ブランド品の買い取り・販売が可能となるとしている。なお、同件による22年3月期業績へ影響は軽微としている。

■中京銀行 <8530>  1,328円  +120 円 (+9.9%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 中京銀行<8530>が大幅高。2日、中京銀と愛知銀行<8527>が経営統合する方向で検討に入ったことが複数のメディアで報じられた。2022年にも持ち株会社を設立し、数年後の合併も視野に入れているとされており、これを材料視した買いが集まったようだ。愛知銀の株価も上昇している。この報道を受け、きょう朝方に両社はそれぞれコメントを発表。両社とも「経営統合に関して現在検討していることは事実だが、決定された事項はない」とし、「準備が整い次第開催する取締役会にて決定され次第、速やかに公表する」としている。

■アルチザネットワークス <6778>  1,199円  +102 円 (+9.3%)  本日終値
 アルチザネットワークス<6778>は3日ぶり大幅反発。同社は2日取引終了後、22年7月期第1四半期(8~10月)連結営業利益は1億6800万円だったと発表した。通期計画9億円に対する進捗率は18.7%にとどまったが、業績は予定通りに推移しているとして、通期見通しは据え置かれたため、これが買い安心感につながっているようだ。なお、会計基準変更のため、前年との比較は記載されていない。新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、国内における顧客の設備投資計画の変更、海外における事業活動の制限、及び半導体製品などの不足による調達リスクの顕在化の影響を一部で受けたとしたが、業績に与える影響は軽微だったとしている。

■トレイダーズ <8704>  310円  +24 円 (+8.4%)  本日終値
 トレイダーズホールディングス<8704>が急伸。外国為替証拠金取引を主力とし、暗号資産分野でも展開を図っている。2日取引終了後、子会社トレイダーズ証券の第一種金融商品取引業の変更登録が完了したことを発表、暗号資産CFDサービスの開始に向けて今後早急に準備を進めていく方針を開示した。業容拡大期待を背景に投資資金を引き寄せる形となった。株価は11月29日に300円台前半のもみ合いを下放れ今月1日には283円の年初来安値をつけたが、これは19年8月29日以来2年3カ月ぶりの安値圏で値ごろ感からの買いも入りやすかった。

●ストップ高銘柄
 メドレックス <4586>  180円  +50 円 (+38.5%) ストップ高   本日終値
 白鳩 <3192>  316円  +80 円 (+33.9%) ストップ高   本日終値
 リファバスG <7375>  1,713円  +300 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値
 INCLUSIVE <7078>  2,313円  +400 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値
 サイエンスアーツ <4412>  8,910円  +1,500 円 (+20.2%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 FRONTEO <2158>  2,365円  -700 円 (-22.8%) ストップ安   本日終値
 グローバルウェイ <3936>  556円  -150 円 (-21.3%) ストップ安   本日終値
 ラクーンHD <3031>  1,155円  -300 円 (-20.6%) ストップ安   本日終値
 田中化学研究所 <4080>  1,570円  -400 円 (-20.3%) ストップ安   本日終値
 コムシード <3739>  399円  -80 円 (-16.7%) ストップ安   本日終値
 など、7銘柄

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