【市況】伊藤智洋が読む「日経平均株価・短期シナリオ」 (11月26日記)
伊藤智洋(テクニカルアナリスト)
日経平均株価は、10月20日以降が上昇途中であらわれる上値、下値を切り上げるジグザグのパターンなら、11月24日の安値2万9212円が押し目底になって、25日以降、新たな上昇の流れへ入っていると考えられます。
一定の流れの途中であらわれるジグザグは、最長で3つの山谷(3つの戻り高値と3つの押し目)が目安になります。11月16日以降の下げが3つ目の押し目を取りに行く動きになっています。
24日は、11月18日の安値2万9402円を割れて、弱気の流れを明確にする動きとなっています。目先の価格が上値重い動きとなる場合、24日に示した弱さが強調されることになり、日柄を経過するごとに弱気有利になってゆきます。
これらのチャートのパターンを考慮すると、現在が上昇の流れの途中なら、目先は、勢いの強い上げ場面となって、一気に11月16日の高値2万9960円を超える動きになり、そのまま勢いの強い上昇の流れへ入ると考えられます。
強気の展開になる場合、本日は、寄り付き後の価格がすぐに上昇を開始して、24日の高値2万9758円を目指す動きになる公算です。
本日、寄り付き後に価格が上昇しても、現在が下降の流れの途中なら、25日の高値2万9570円付近で強く上値を抑えられる公算です。
弱気の展開になる場合、本日は、24日の安値2万9212円以下を目指す動きになると考えられます。
情報提供:パワートレンド=伊藤智洋のPower Trend
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【伊藤智洋 プロフィール】
1996年に投資情報サービス設立。メールマガジン、株価、商品、為替の市況をネット上で配信中。最新刊「勝ち続ける投資家になるための 株価予測の技術[決定版]」(日本実業出版社)、「儲かる! 相場の教科書 ローソク足チャート 究極の読み方・使い方」(日本実業出版社)など著書多数。
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