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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 ポジションを一方向に傾けづらいなか、ヘッジ考慮したスプレッド狙いの動き


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 29510 -10 (-0.03%
TOPIX先物 2025.0 +1.0 (+0.04%)
シカゴ先物 29490 -30(時間外)
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 米国市場は感謝祭の祝日で休場。英国FTSE100、ドイツDAXは小幅に上昇した。シカゴ日経平均先物清算値(時間外)は日中大阪比30円安の2万9490円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比変わらずの2万9520円で始まり、米国休場により市場参加者が限られるなか2万9450円~2万9520円を挟んで保ち合い、2万9510円で取引を終えた。

 25日の日経225先物は反発したものの、売買高は3万枚程度と前日の4万8600枚超から減少した。現物市場では東証1部の売買高は10月19日以来、およそ1カ月ぶりに10億株を下回った。米国市場が休場となるなか海外投資家の参入は限られ、本日も商いは盛り上がらないだろう。

 そのため、日経225先物は2万9500円を挟んだ保ち合いが続きそうだ。ゴールドマン・サックスは米当局が来年、従来よりも速いペースでテーパリングを加速すると予想。インフレ圧力の高まりを背景に、これまでの2回から、3回の利上げを予想している。

 また、インフレ警戒に加え、欧州では新型コロナの感染が再拡大しており、世界経済の回復が遅れるとの見方からロングポジションは入りづらい。そのほか、25日の香港市場では中国恒大株のブロック取引が24日の終値を20%下回る水準で3億株行われたようである。仕掛け的な動きは限られると見られるものの、薄商いのなかでは少ないボリュームでも振れやすいため、中国の不動産リスクに注意する必要がありそうだ。

 なお、積極的な売買は手控えられポジションを一方向に傾けづらいなか、戦略としてはヘッジを考慮したスプレッド狙いの動きとなろう。昨日のNT倍率は先物中心限月で14.58倍に上昇した。一時14.48倍まで低下したものの、同水準に位置する25日移動平均線を支持線とする形で反発をみせていた。本日は前日の上昇に対する反動もありそうだが、方向性は上向きであり、低下局面ではNTロングを組成する動きも想定されよう。

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