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【市況】【市場反応】米新規失業保険申請件数が1969来で最低、利上げ観測強まりドル高値更新

米ドル/円 <日足> 「株探」多機能チャートより

米労働省が発表した週次新規失業保険申請件数(11/20)は前週比7.1万件減の19.9万件と予想26.1万件を下回り1969年以来の低水準となった。失業保険継続受給者数(11/13)は204.9万人。前回210.9万人から減少も予想は上回った。

米商務省が発表した7-9月期国内総生産(GDP)改定値は前期比年率+2.1%と速報値+2.0%から上方修正されたが、予想+2.2%は下回った。同期個人消費改定値は前期比年率+1.7%と、速報値+1.6%から予想外に上方修正された。

10月耐久財受注速報値は前月比‐0.5%。予想外に9月-0.4%に続き2カ月連続のマイナスで4月来で最低の伸び。輸送用機器除く同月耐久財受注は前月比+0.5%。9月+0.7%から縮小した。また、GDPの算出に用いられる航空機を除く非国防の同月製造業出荷・資本財速報値は前月比+0.3%と、9月+1.3%から伸びは予想以上に縮小した。

米10月前渡商品貿易収支は-829億ドル。赤字は過去最大となった9月-970億ドルから予想以上に縮小。昨年10月来で最小となった。

季節的な調整と見られるものの、良好な雇用関連指標が利上げ観測を強め、金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。10年債利回りは1.69%まで上昇。ドル買いも加速し、ドル・円は115円37銭まで上昇し2017年1月来の高値を更新。ユーロ・ドルは1.1215ドルから1.1186ドルまで下落し昨年6月来の最安値を更新した。

【経済指標】
・米・7-9月期GDP改定値:前期比年率+2.1%(予想:+2.2%、速報値:+2.0%)
・米・7-9月期個人消費改定値:前期比年率+1.7%(予想:+1.6%、速報値:+1.6%)
・米・先週分新規失業保険申請件数:19.9万件(予想:26.1万件、前回:27万件←26.8万件)
・米・失業保険継続受給者数:204.9万人(予想:203.2万人、前回:210.9万人←208.0万人)
・米・10月耐久財受注速報値:前月比‐0.5%(予想:+0.2%、9月:-0.4%←-0.3%)
・米・10月耐久財受注(輸送用機器除く)速報値:前月比+0.5%(予想:+0.5%、9月:+0.7%←+0.5%)
・米・10月製造業出荷・資本財(航空機を除く非国防)速報値:前月比+0.3%(予想:+0.5%、9月:+1.3%←+1.4%)
・米・10月前渡商品貿易収支:-829億ドル(予想-950億ドル、9月-970億ドル←-963億ドル)

《KY》

 提供:フィスコ

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