【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、米株高を引き継ぎリスク選好の買い継続 (11月15日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 29807.37
高値 29861.88(09:13)
安値 29718.21(12:31)
大引け 29776.80(前日比 +166.83 、 +0.56% )
売買高 11億6341万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆6394億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日続伸、米株高を引き継ぎ上値追い継続
2.米国株市場では企業の好決算相次ぎハイテク株高を後押し
3.7~9月のGDPは市場予測下回る低調な数字も影響受けず
4.半導体関連株や自動車株が堅調で全体相場を牽引する形に
5.大型株には売り物も目立ち、値上がり・値下がり数は拮抗
■東京市場概況
前週末の米国市場ではNYダウは前日比179ドル高と4日ぶりに反発した。米長期金利が低下するなかハイテク株を中心に買いが優勢となった。
週明けの東京市場では朝方から買いが先行し、日経平均株価は終始プラス圏での推移となった。ただ、2万7900円台後半では戻り売り圧力も意識された。
15日の東京市場は、前週末の米国株市場で主要株指数が揃って上昇したことを受け、リスク選好の流れとなった。米国では10年債利回りが再び上昇傾向にあるものの、企業の好決算を背景にハイテクセクターにも買いが入り全体指数を押し上げている。東京市場では、朝方発表された7~9月のGDP速報値が市場予想を下回る低調な数値となったが、影響は限定的。好調な企業業績を拠りどころに中小型株に値を飛ばすものが相次ぐ展開となった。ただし、大型株の一角は上値が重く、日経平均の上げ幅は限られた。業種別では半導体関連セクターをはじめハイテク株が強く、自動車株も堅調。一方、鉄鋼、海運、空運など景気敏感株に売りが目立った。東証1部の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数がいずれも1000を上回りほぼ拮抗する状況となっている。
個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が大幅高に買われたほか、東京エレクトロン<8035>も商いを伴い上昇。ソフトバンクグループ<9984>、ソニーグループ<6758>もしっかりした動き。キーエンス<6861>が堅調、SMC<6273>も買われた。ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>が商いをこなし急伸。このほか、ダブルスタンダード<3925>、ブレインパッド<3655>、エムアップホールディングス<3661>、スノーピーク<7816>、マイネット<3928>、日本トムソン<6480>などストップ高銘柄が相次いだ。
半面、任天堂<7974>が冴えず、ファーストリテイリング<9983>も軟調。ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>、ベイカレント・コンサルティング<6532>も売りに押された。テモナ<3985>、プレサンスコーポレーション<3254>、ミルボン<4919>などが急落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、東エレク <8035> 、エムスリー <2413> 、ファナック <6954> 、リクルート <6098> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約95円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、電通グループ <4324> 、キッコマン <2801> 、豊田通商 <8015> 、富士フイルム <4901> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約24円。
東証33業種のうち上昇は15業種。上昇率の上位5業種は(1)サービス業、(2)輸送用機器、(3)パルプ・紙、(4)金属製品、(5)医薬品。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)海運業、(3)空運業、(4)鉄鋼、(5)その他金融業。
■個別材料株
△夢展望 <3185> [東証M]
22年3月期上期の営業赤字縮小を好感。
△cotta <3359> [東証M]
22年9月期営業利益も増額の見通し。
△ガンホー <3765>
第3四半期営業利益38%増で自社株買いも発表。
△ダブスタ <3925>
22年3月期上期営業利益の順調な進捗を好感。
△パークシャ <3993> [東証M]
22年9月期営業4割増益予想。
△エネチェンジ <4169> [東証M]
12月31日を基準日として1→2の株式分割。
△恵和 <4251>
1-9月期(3Q累計)経常は2.7倍増益・通期計画を超過。
△バンクオブイ <4393> [東証M]
22年9月期の営業利益計上見通しを好感。
△Kラーニング <7353> [東証M]
7-9月期営業利益は5.9%増益。
△壽屋 <7809> [JQ]
22年6月期業績及び配当予想を上方修正。
▼オークファン <3674> [東証M]
22年9月期営業利益83%減見込む。
▼大黒屋 <6993> [東証2]
今期経常を24%下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ダブスタ <3925> 、(2)恵和 <4251> 、(3)スプリックス <7030> 、(4)ガンホー <3765> 、(5)国際紙パルプ <9274> 、(6)エムアップ <3661> 、(7)ブレインP <3655> 、(8)スノーピーク <7816> 、(9)マイネット <3928> 、(10)トムソン <6480> 。
値下がり率上位10傑は(1)テモナ <3985> 、(2)プレサンス <3254> 、(3)ミルボン <4919> 、(4)LINK&M <2170> 、(5)エフオン <9514> 、(6)サニックス <4651> 、(7)NCHD <6236> 、(8)タチエス <7239> 、(9)日本プラスト <7291> 、(10)大同工 <6373> 。
【大引け】
日経平均は前日比166.83円(0.56%)高の2万9776.80円。TOPIXは前日比7.92(0.39%)高の2048.52。出来高は概算で11億6341万株。東証1部の値上がり銘柄数は1054、値下がり銘柄数は1029となった。日経ジャスダック平均は4005.81円(15.50円高)。
[2021年11月15日]
株探ニュース