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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):スノーピーク、トムソン、チャットW

スノーピーク <日足> 「株探」多機能チャートより
■スノーピーク <7816>  7,110円  +1,000 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率8位
 スノーピーク<7816>がストップ高。同社は12日取引終了後に21年12月期連結業績予想について、売上高を245億円から254億円(前期比51.5%増)へ、営業利益を30億円から36億5000万円(同2.4倍)へ、純利益を18億円から23億5000万円(同2.2倍)へ上方修正すると発表した。世界的な自然指向の高まりにより、売上高、利益ともに想定以上の進捗となっているため。21年12月期第3四半期累計(1~9月)連結営業利益は25億5600万円(前年同期比3.2倍)だった。あわせて、11月30日時点の株主を対象として1株につき2株の割合で株式分割を行うことも発表している。これに伴い、年間配当予想を20円から10円に修正するが実質的な変更はない。また、1年以上継続保有する株主を対象に1~3枚の優待クーポンを贈呈する株主優待制度も変更する。変更後は100株以上500株未満で1枚、500株以上1500株未満で2枚、1500株以上で3枚とする。

■日本トムソン <6480>  721円  +100 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率10位
 日本トムソン<6480>がストップ高の721円に買われ、年初来高値を更新した。前週末12日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を560億円から610億円(前期比37.6%増)へ、営業利益を35億円から51億円(前期5億5900万円の赤字)へ、最終利益を31億円から42億円(前期比19.5倍)へ上方修正し、あわせて中間・期末各5円50銭の年11円を予定していた配当予想を中間6円・期末7円の年13円(前期8円)にすると発表したことが好感された。半導体製造装置などのエレクトロニクス関連機器や工作機械向けなどの需要が好調に推移していることに加えて、上期において為替が想定よりも円安で推移したことなどが要因としている。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高300億9000万円(前年同期比48.5%増)、営業利益22億5700万円(前年同期7億4800万円の赤字)、最終利益21億7100万円(同5億8800万円の赤字)だった。

■スペースVH <1448>  1,115円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 スペースバリューホールディングス<1448>がストップ高の1115円に買われた。前週末12日の取引終了後、投資ファンドのポラリス・キャピタル・グループ傘下の特別目的会社(SPC)であるPTCJ-2ホールディングス(東京都千代田区)が、同社株の非公開化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格1150円にサヤ寄せする格好となった。非公開化により、経営改革の実行や事業の積極的展開に取り組むことで、業績回復及び再成長を図るのが狙い。買付予定数3359万9198株(下限2373万1300株、上限設定なし)で、買付期間は11月15日から12月27日まで。TOB成立後、スペースVHは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は、スペースVH株式を11月12日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

■Chatwork <4448>  1,218円  +150 円 (+14.0%)  本日終値
 Chatwork<4448>が大幅続伸。同社は12日取引終了後に21年12月期連結業績予想について、売上高を33億1900万円から33億9200万円までのレンジに対して33億6800万円(前期比38.9%増)へ、営業損益を9億3800万円の赤字から8億1500万円の赤字までのレンジに対して7億6100万円の赤字(前期は3億2700万円の黒字)へ、純損益を9億3700万円の赤字から8億1400万円の赤字までのレンジに対して7億6200万円の赤字(同2億800万円の黒字)へ上方修正すると発表しており、好感されたようだ。あわせて発表した21年12月期第3四半期累計(1~9月)連結営業損益は3億4000万円の赤字(前年同期は2億8700万円の黒字)だった。Chatwork課金ID数の伸長、課金体系改定、クラウドストレージ事業の買収などの施策により、売上高、各利益において当初の業績予想の上限近くもしくはそれを上回る見込みとなったため、上方修正するとしている。

■フェローテク <6890>  4,400円  +540 円 (+14.0%)  本日終値
 フェローテックホールディングス<6890>が大幅に5日続伸し、年初来高値を更新。同社は12日取引終了後に22年3月期連結業績予想について、売上高を1150億円から1250億円(前期比36.9%増)へ、営業利益を200億円から225億円(同2.3倍)へ、純利益を200億円から235億円(同2.8倍)へ上方修正すると発表しており、好感された。あわせて発表した22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は107億3300万円(前年同期比2.7倍)だった。半導体マテリアル製品、精密再生洗浄サービス、パワー半導体基板の増収効果などにより、営業利益は大幅に増加する見込み。なお、22年3月期が今回の修正後の数値に沿った着地となる場合、中期経営計画における23年3月期の業績計画を1年前倒しで達成するとしている。

■北越コーポレーション <3865>  857円  +97 円 (+12.8%)  本日終値
 北越コーポレーション<3865>は大幅高で年初来高値を更新。前週末12日の取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益を150億円から180億円(前期比10.6倍)へ増額し、過去最高益となる見通しを示したことが好感されたようだ。売上高予想も2550億円から2600億円(同16.9%増)へ引き上げた。上期において海外におけるパルプ販売が堅調に推移しており、これを踏まえて通期見通しを見直した。また期末配当予想について、従来予想の普通配当7円に特別配当10円を上乗せすることも発表した。これにより、通期の配当予想は24円(前期14円)となる。

■PAコンサル <4071>  3,910円  +390 円 (+11.1%)  本日終値
 12日に決算を発表。「今期経常は17%増で6期連続最高益、前期配当を1.26円増額・今期は0.8円増配へ」が好感された。
 プラスアルファ・コンサルティング <4071> [東証M] が11月12日大引け後(15:00)に決算を発表。21年9月期の経常利益(非連結)は前の期比44.7%増の20.9億円に拡大し、22年9月期も前期比17.2%増の24.5億円に伸びを見込み、6期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収、増益になる。同時に、前期の年間配当を5.94円→7.2円(前の期は1→40の株式分割前で205円)に増額し、今期も前期比0.8円増の8円に増配する方針とした。
  ⇒⇒PAコンサルの詳しい業績推移表を見る

■TOWA <6315>  3,545円  +335 円 (+10.4%)  本日終値
 TOWA<6315>の上げ足が止まらない。株価は6連騰で355円高の3565円まで上値を伸ばし、2000年9月以来約21年ぶりの高値圏を快走している。樹脂封止装置(モールディング装置)を主力とする半導体製造装置メーカー大手で、増産設備投資に積極的な中国や台湾の大手半導体メーカーを主要顧客としていることから追い風が強い。22年3月期業績予想は期中2度にわたる上方修正を行い、直近では営業利益段階で115億円(前期比3.2倍)を予想。また、同社の過去営業最高益は98年3月期に達成した41億1600万円で、それを23期ぶりに大幅に上回ることになる。PERは10倍台と依然として割安感がある。

■トーカロ <3433>  1,535円  +143 円 (+10.3%)  本日終値
 トーカロ<3433>が急騰、一時153円高の1545円まで上値を伸ばし上値抵抗ラインとして意識されていた1500円台を一気に回復した。半導体製造装置部品向けを中心に表面処理加工を手掛け、セラミックスなどを高温で溶解させ、微粒子を吹き付ける溶射加工では業界トップに位置する。世界的な半導体需給の逼迫を受けた生産設備増強の動きが、同社の収益を押し上げる形となっている。22年3月期の営業利益は101億円(前期比17%増)予想と初の100億円大台乗せを果たし過去最高利益を連続で更新する見込み。成長力の高さに改めて注目が集まるなか、14倍前後のPERは割安感が指摘されている。

■Speee <4499>  4,990円  +450 円 (+9.9%)  本日終値
 12日に決算を発表。「今期経常は26%増で3期連続最高益更新へ」が好感された。
 Speee <4499> [JQ] が11月12日大引け後(15:00)に決算を発表。21年9月期の連結経常利益は前の期比76.7%増の11.9億円に拡大し、22年9月期も前期比25.9%増の14.9億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。5期連続増益になる。
  ⇒⇒Speeeの詳しい業績推移表を見る

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