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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 2万9500円から3万円のレンジに移行


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 29710 +110 (+0.37%)
TOPIX先物 2044.5 +6.0 (+0.29%)
シカゴ先物 29710 +110
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 12日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。11月の米ミシガン大学消費者マインド指数が予想外に低下したことが嫌気され弱含む場面もあったが、米長期金利が落ち着いた動きとなるなか、主力ハイテク株への見直し買いが続いた。会社分割を発表したジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>が買われNYダウを押し上げたほか、メタプラットフォームズ<FB>やネットフリックス<NFLX>など大型テック株の一角も買われた。S&P500業種別指数はメディア、小売、ソフトウエア・サービスが上昇する一方で、自動車・同部品、銀行、エネルギーが下落。

 シカゴ日経平均先物清算値は日中大阪比110円高の2万9710円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比40円高の2万9640円で始まり、2万9570円と下落に転じる場面がみられたものの、その後は2万9570円~2万9610円での保ち合いを継続。取引終盤に向けて2万9680円~2万9720円にレンジを切り上げており、2万9710円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行の展開になりそうだ。NYダウが4日ぶりの反発で3万6000ドルを回復したほか、ハイテク株主導の上昇でナスダックが大幅に続伸したことを受けて、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になろう。先週末にオプションSQが通過し需給は軽くなったほか、SQ値である2万9388円47銭が支持線として意識される。

 また、日経225先物は先週の2万9000円割れからのリバウンドで2万9500円を突破したことで目先的な調整一巡感が台頭し、2万9500円から3万円のレンジに移行した。決算発表が先週末でピークを通過したこともあり、機関投資家も動きやすくなったことから、改めて政策期待を手掛かりに押し目買い意欲も高まりそうだ。VIX指数は16.29に低下し、25日移動平均線を下回ってきたこともリスク選好に向かわせやすい。

 先週のNT倍率は先物中心限月で14.52倍だった。14.45倍から14.60倍での保ち合いを続けており、9月の戻り高値水準での推移を継続。強弱感は対立しやすいものの、25日、75日線とのゴールデンクロス示現により、トレンドは上向きとなる。また、切り上がる13週線を支持線とした推移を続けており、26週線を捉えてきた。そのため、NTロングによるスプレッド狙いのトレードも意識されてくる可能性がありそうだ。

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