【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):メドピア、大真空、シンバイオ
メドピア <日足> 「株探」多機能チャートより
メドピア<6095>が700円高はストップ高となる3755円に買われた。11日の取引終了後に21年9月期決算を発表、売上高が74億3500万円(前の期比40.0%増)、営業利益が17億8300万円(同61.5%増)で着地。続く22年9月期業績予想は売上高105億円、営業利益25億円とし、会計基準の変更により単純比較はできないものの高成長が継続する見通しとなったことを好感した買いが入っているようだ。今期も引き続き医師専用コミュニティーサイト「MedPeer」のコンテンツ拡充をはじめ、オンライン診療アプリや前期に事業譲受した医学生学習支援プラットフォームの利用拡大を図るほか、製薬企業向けサービスの強化などを推進していく。また、クラウド型健康管理サービス「first call」や特定保健指導サービスの更なる事業拡大にも取り組んでいく。
■大真空 <6962> 1,498円 +278 円 (+22.8%) 一時ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率2位
大真空<6962>はマドを開けて買われ連日での年初来高値更新。11日の取引終了後に22年3月期業績予想の上方修正を発表、営業利益を30億円から48億円(前期比2.3倍)へ増額しており、これを好感した買いが入っているようだ。売上高予想も370億円から400億円(同20.5%増)へ引き上げた。5Gスマホの普及やテレワークの拡大による水晶デバイスの旺盛な需要が継続し、通信向けや民生向けの販売を中心に想定を上回って推移していることが要因。なお、同時に発表した上期(4~9月)決算は、売上高214億3400万円(前年同期比48.2%増)、営業利益27億6200万円(同5.8倍)だった。
■GMO-FG <4051> 37,900円 +6,800 円 (+21.9%) 一時ストップ高 本日終値
GMOフィナンシャルゲート<4051>が急騰、一時7000円高はストップ高となる3万8100円まで上昇した。11日の取引終了後に21年9月期決算を発表、売上高は70億8900万円(前の期比92.0%増)、営業利益は5億8900万円(同30.1%増)で着地。続く22年9月期業績予想は売上高85億5000万円(前期比20.6%増)、営業利益7億3700万円(同25.1%増)で、高成長路線が継続する見通しとなったことを好感した買いが入っているようだ。前期は、セルフレジ需要など多様化する決済ニーズを捉えたことで加盟店の獲得が進み、決済端末の販売も好調に推移した。今期も対面キャッシュレス決済市場の拡大を追い風に、決済端末機器の販売や決済処理センターの増強、加盟店やアライアンス先の新規獲得に注力し中長期的な成長を目指していく。なお、今期の期末一括配当について57円とし、前期から6円の増配となる見込みだ。
■イー・ガーディアン <6050> 3,940円 +700 円 (+21.6%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率3位
イー・ガーディアン<6050>がストップ高。同社はネット上で多岐にわたるセキュリティー事業をワンストップで展開する総合ネットセキュリティー企業で、近年は動画案件などで高水準の需要を捉え業容拡大が急となっている。11日取引終了後に発表した21年9月期決算は営業利益が前の期比53%増の19億6800万円と急拡大、続く22年9月期も前期比10%増の21億7000万円と2ケタ成長を見込んでおり、これを好感する買いが集中する格好となった。株価は今年2月12日につけた高値3505円を大幅に上回り、9カ月ぶりに年初来高値更新となった。
■カオナビ <4435> 2,832円 +500 円 (+21.4%) ストップ高 本日終値
カオナビ<4435>がストップ高。同社は11日取引終了後、22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益が9900万円(前年同期比38.8%減)となり、通期計画1億円を上期でほぼ達成したと発表しており、材料視された。純利益は6300万円(前年同期比27.5%減)で、こちらは通期計画2600万円を大幅に超過。なお、会計基準変更のため、通期における前期比の増減は記載されていない。受注実績はストック・フローともに良好であり、フローは過去最高の受注金額となった。フローではサポートメニューの見直しにより、単価と付帯率が上昇。通期予想の据え置きは、下期において将来の成長に向けた先行投資を計画しているためとしている。
■キョウデン <6881> 676円 +100 円 (+17.4%) ストップ高 本日終値
キョウデン<6881>が一気に上げ足を加速させ、前日比100円高はストップ高となる676円まで駆け上がった。同社が11日取引終了後に発表した22年3月期上期(21年4~9月期)決算は、売上高が前年同期比19%増の273億900万円と大幅な伸びを示し、増収効果を反映し営業利益は同2.7倍となる26億1600万円となった。プリント配線基板を主力展開するが、車載向けやセンサーモジュール向けなどで高水準の需要を獲得している。通期見通しについては10月13日の段階で上方修正を発表しており、営業利益は前期比73%増の41億円を見込んでいる。ただ、進捗率を考慮して一段の上乗せも視野に入る状況だ。
■NexTone <7094> 4,215円 +615 円 (+17.1%) 一時ストップ高 本日終値
NexTone<7094>が急反発。同社は11日取引終了後に、22年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結営業利益が前年同期比37.4%増の2億9800万円になったと発表。7~9月期に限れば前年同期比60.4%増の1億5400万円となっていることが好感されたようだ。第2四半期累計の売上高は同30.4%増の34億4700万円で着地。ストリーミング音楽配信市場の拡大や動画配信サービス市場の伸長に加え、管理楽曲・取扱原盤の獲得も進んだことで、著作権使用料徴収合計額及びデジタルコンテンツディストリビューション業の売り上げが順調に拡大していることが好業績につながった。なお、通期業績予想は売上高79億7000万円(前期比30.2%増)、営業利益7億3000万円(同35.3%増)とする従来見通しを据え置いている。
■シンバイオ製薬 <4582> 1,047円 +150 円 (+16.7%) ストップ高 本日終値
11日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常が黒字浮上で着地・7-9月期も黒字浮上」が好感された。
シンバイオ製薬 <4582> [JQG] が11月11日大引け後(15:30)に決算を発表。21年12月期第3四半期累計(1-9月)の経常損益(非連結)は4.1億円の黒字(前年同期は32.2億円の赤字)に浮上し、通期計画の13.5億円に対する進捗率は30.7%となった。
⇒⇒シンバイオ製薬の詳しい業績推移表を見る
■奥村組 <1833> 3,370円 +422 円 (+14.3%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
奥村組<1833>が3日ぶりの大幅反発、年初来高値を更新。同社は11日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を2310億円から2420億円(前期比9.6%増)へ、営業利益を103億円から118億円(同8.4%減)へ、純利益を92億円から102億円(同0.8%減)へ、年間配当予想を125円から143円(前期は140円)へ上方修正すると発表しており、好感された。22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は67億1400万円(前年同期比2.5倍)だった。土木事業及び建築事業の売上高の増加に加え、土木事業の売上総利益率が改善したことによる売上総利益の増加を背景に各利益が計画を上回って推移しており、通期計画を上方修正する。あわせて、資本効率の向上と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を行うため、100万株(発行済み株式総数に対する割合2.64%)もしくは45億円を上限とする自己株式の取得枠を設定することも発表しており、こちらも好感された。取得期間は21年11月12日~22年4月28日。これにより取得する自己株式は取得終了次第、すべて消却する予定としている。
■アンビスHD <7071> 9,910円 +1,150 円 (+13.1%) 一時ストップ高 本日終値
アンビスホールディングス<7071>は急騰し上場来高値を更新した。11日の取引終了後、12月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性を高めることで、投資家により投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることが目的としている。また、同時に発表した22年9月期の連結業績予想が、売上高216億8200万円(前期比41.4%増)、営業利益49億6500万円(同31.2%増)、純利益33億100万円(同25.7%増)と大幅増収増益を見込み、年間配当は6円(前期9円)と実質増配を予定していることも好材料視された。同社は医療施設型ホスピス「医心館」を展開しており、今期は15事業所を新規開設し期末時点で57事業所とすることが寄与する。なお、21年9月期決算は、売上高153億3400万円(前の期比67.1%増)、営業利益37億8400万円(同2.0倍)、純利益26億2700万円(同2.1倍)だった。
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