【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):サムティ、ソニーG、三菱マ
サムティ <日足> 「株探」多機能チャートより
サムティ<3244>が6日続伸で年初来高値を更新。同社は25日取引終了後、筆頭株主である大和証券グループ本社<8601>を割当先とする第三者割当により第2回無担保転換社債型新株予約権付社債(CB)を発行し、差引取引概算額119億2400万円を調達すると発表。サムティでは調達資金をホテル開発プロジェクトへの投資に充当する方針。CBが全て株式に転換された場合、大和証券グループ本社の持ち株比率は28.40%から34.31%に上昇する見通し。また、サムティは大和証券グループ本社と既に資本・業務提携を締結しているが、業務提携の内容に不動産小口化商品組成に関する協働、及びセキュリティ・トークン・オファリングに関する協働を今回追加することも発表している。
■IDOM <7599> 798円 +24 円 (+3.1%) 本日終値
IDOM<7599>が4日ぶりに反発。岩井コスモ証券は25日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は930円とした。同社は、中古車買取・販売事業をガリバーブランドで運営している。第2四半期(3~8月)の連結営業利益は前年同期比2.3倍の94億4000万円と上期として最高益を更新。豪州子会社の中古車販売好調や新車販売の増加に加え、為替の円安進行が業績を押し上げた。22年2月通期の同利益は前期比41.9%増の150億円が見込まれているが、中間期時点での進捗率は63%に達していることから、同証券では157億円への増額修正を予想している。
■ウェルスナビ <7342> 3,335円 +100 円 (+3.1%) 本日終値
ウェルスナビ<7342>は3日続伸。25日の取引終了後、大光銀行<8537>と対面とオンラインを融合させたハイブリッド型の投資一任サービス「たいこうNavi」の提供を開始したと発表。「たいこうNavi」は、ウェルスナビが世界水準の資産運用プラットフォームを提供し、大光銀行の行員が「長期・積立・分散」による資産運用の開始や継続を対面でサポートするサービスとしている。
■四国化成工業 <4099> 1,422円 +37 円 (+2.7%) 本日終値
四国化成工業<4099>が反発。同社は正午、22年3月期第2四半期(4~9月)連結売上高が252億6600万円(前年同期比7.9%増)、営業利益が37億9500万円(同45.5%増)、純利益が29億4300万円(同52.9%増)で着地したと発表。22年3月期売上高515億円(前期比3.9%増)、営業利益80億円(同8.1%増)、純利益60億円(同4.2%増)を見込む会社計画は据え置かれた。売上高は建材事業においてコロナ禍の影響が続き低調だったとしたが、化学品事業が回復基調で、7.9%増収は過去最高を記録した20年3月期第2四半期(4~9月)に次ぐ結果となった。利益面は化学品事業での販売数量の増加、販売単価の上昇などにより、営業利益、純利益ともに前年同期比を上回った。純利益は過去最高だったとしている。
■ソニーグループ <6758> 13,410円 +345 円 (+2.6%) 本日終値
ソニーグループ<6758>は3日続伸。10月7日をターニングポイントに戻り足を強めていたが、ついに9月27日につけた高値1万3200円を払拭し年初来高値を更新した。今22年3月期に米国会計基準から国際会計基準に変更するが、営業利益は9800億円予想と実質的に好調を堅持する見通し。市場では同社が重点を置く音楽分野が牽引役となって、業績が計画ラインから上振れすることへの期待も大きいようだ。今週28日に今上期(21年4~9月期)の決算発表を予定しており、好決算を期待した機関投資家などの大口買いが流入している。一方、一部では主力製品のイメージセンサー事業が、売上寄与度の大きい中国スマートフォンメーカー向けで落ち込む可能性を警戒する向きもある。
■蝶理 <8014> 1,889円 +37 円 (+2.0%) 本日終値
蝶理<8014>が続伸。同社は午後2時に、22年3月期第2四半期(4~9月)売上高が1300億2600万円(前年同期比27.3%増)、営業利益が48億1300万円(同3.0倍)、純利益が39億8700万円(同15.3倍)で着地したと発表。22年3月期売上高2800億円(前期比29.5%増)、営業利益95億円(同2.6倍)、純利益68億円(同5.5倍)を見込む会社計画は据え置かれた。売上高は化学品市況の回復などにより大幅増収を達成。利益面では増収効果に加え、前年同期に計上した貸倒引当金繰入額の反動により、化学品を中心に大幅増益となった。なお、第2四半期(4~9月)における連結業績として、純利益は過去最高益を更新したとしている。
■三菱マテリアル <5711> 2,253円 +44 円 (+2.0%) 本日終値
三菱マテリアル<5711>が5日ぶりに反発。同社は25日取引終了後、保有する上場有価証券1銘柄を売却し、投資有価証券売却益203億円が発生したと発表。売却益の発生期間は8月31日から10月25日までで、資産の効率化及び財務体質の強化を図る目的。22年3月期第2四半期(4~9月)に170億円、同第3四半期(4~12月)に33億円の特別利益をそれぞれ計上する予定であり、業績に与える影響については精査中としている。
■ソフトバンクグループ <9984> 6,500円 +113 円 (+1.8%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>は目先買い戻し優勢となり反発に転じた。前日の米国株市場ではNYダウが連日で最高値更新となったほか主要株指数が揃って上昇、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数も上値指向で最高値を視界に捉えている。米ハイテク株に積極投資する同社はナスダック市場の上昇は追い風となる。一方、同社はアリババ<BABA>をはじめ中国のネット系企業への投資にも注力しているが、最近は中国不動産大手の恒大集団の経営破綻懸念などを背景に買いが手控えられやすい状況にあった。ただ直近では、恒大集団は猶予期限を迎えた米ドル債の利払いを実施するなど、ひとまずデフォルトは回避されたこともあって過度な不安心理が後退、中国上海株市場も75日移動平均線を上回る水準での推移を続けており、これはソフトバンクGの株価にもポジティブ材料として働いている。
■トレンドマイクロ <4704> 6,450円 +90 円 (+1.4%) 本日終値
トレンドマイクロ<4704>は続伸で年初来高値を更新。25日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、最終利益を288億円から341億円(前期比26.7%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は1834億円(同5.4%増)、営業利益は409億円(同3.6%増)の従来見通しを据え置いたが、持ち分法適用関連会社株式の売却に伴い第4四半期業績に特別利益を計上することが最終利益を押し上げるという。
■日清製粉グループ本社 <2002> 1,794円 +23 円 (+1.3%) 本日終値
日清製粉グループ本社<2002>は5日ぶりに反発。傘下の日清フーズが25日、22年1月4日の納品分から、小麦粉などの家庭用製品の価格を3~6%値上げを実施すると発表したことから、業績への寄与を期待した買いが入った。引き上げ幅は小麦粉製品で3~6%、ミックス製品で4~6%、パン粉やその他製品で3~4%。また22年2月1日の納品分から、乾麺6%、パスタ、パスタソース製品3~9%、冷凍食品4~7%、製品価格をそれぞれ引き上げる。輸入小麦の政府売り渡し価格が10月1日に改定されたほか、一般原料や人件費なども上昇しており、これらの価格変動は企業努力だけでは吸収できないとして値上げに踏み切るとしている。
株探ニュース