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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ベイカレント <日足> 「株探」多機能チャートより

■ベイカレント <6532>  41,900円 (-7,000円、-14.3%) ストップ安

 東証1部の下落率2位。ベイカレント・コンサルティング <6532> がストップ安。前週末15日の取引終了後、22年2月期上期(3-8月)の決算を発表し、売上収益が265億8400万円(前年同期比34.6%増)、営業利益が95億1000万円(同76.0%増)と大幅な増収増益で着地した。これを受けて朝方高く始まったものの、その後は材料出尽くしとの見方から目先利益確定売りが優勢となった。前期に増員したコンサルタントの戦力化が進んだことに加え、引き続きデジタルトランスフォーメーション(DX)や事業戦略に関するプロジェクトの受注が順調だったことが業績を押し上げた。なお、通期の売上収益510億円(前期比19.0%増)、営業利益160億円(同18.1%増)の見通しは据え置いている。

■ビザスク <4490>  5,730円 (-880円、-13.3%)

 ビザスク <4490> [東証M]が急反落。同社は15日大引け後に決算を発表。22年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常損益は1億4800万円の赤字(前年同期は5100万円の黒字)に転落した。

■マネフォ <3994>  7,190円 (-1,020円、-12.4%)

 東証1部の下落率3位。マネーフォワード <3994> が急反落。同社は15日大引け後に決算を発表。21年11月期第3四半期累計(20年12月-21年8月)の連結経常損益は7.5億円の赤字(前年同期は16.6億円の赤字)に赤字幅が縮小した。

■RPA <6572>  520円 (-63円、-10.8%)

 東証1部の下落率5位。RPAホールディングス <6572> が急反落し上場来安値を更新。前週末15日の取引終了後、22年2月期業績予想の下方修正を発表。営業利益を7億3000万円から4億円(前期比24.9%減)へ減額しており、これを嫌気した売りが出たようだ。同社は国内アフィリエイト広告市場において取扱高、取り扱いシェアの拡大を図る方針で取り組んでおり、売上高については125億円から170億円(同51.7%増)へ上方修正したものの、販促費の増加などにより営業利益は従来予想を下回る見通し。また、投資有価証券評価損5億9100万円の計上などが響き、最終損益を2億7000万円の黒字から7億4000万円(前期2100万円の黒字)の赤字へ見直した。

■パソナG <2168>  3,090円 (-260円、-7.8%)

 東証1部の下落率8位。パソナグループ <2168> が急反落。15日の取引終了後に発表した第1四半期(6-8月)連結決算が、売上高919億2700万円(前年同期比7.2%増)、営業利益57億円(同21.8%減)、純利益24億8100万円(同38.9%減)と大幅減益となったことが嫌気された。企業及びパブリックセクターなどからBPO需要を継続的に獲得したことが売上高の増加につながった。ただ、BPOサービスで前期に増加した採算の良い期間限定案件が終了したことで粗利率が低下。また、事業拡大及びコロナ禍で抑制された事業活動が通常に戻りつつあるため関連費用が増加したことも響いた。なお、22年5月期通期業績予想は、売上高3500億円(前期比4.6%増)、営業利益200億円(同0.3%増)、純利益75億円(同10.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■高砂熱 <1969>  2,093円 (-101円、-4.6%)

 高砂熱学工業 <1969> が大幅反落。15日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4-9月)連結業績について、売上高が1260億円から1220億円(前年同期比3.7%増)へ、営業利益が44億円から22億5000万円(同30.0%減)へ、純利益が32億円から18億円(同11.1%減)へ下振れて着地したようだと発表。主に海外子会社において新型コロナウイルス感染症の影響が想定よりも大きく、大型工事における工事進捗の遅れが生じたことに加え、各国での移動制限に伴う労務費の高騰により利益が減少した。更に、資機材の高騰などもマイナスに働いた。

■高島屋 <8233>  1,147円 (-34円、-2.9%)

 高島屋 <8233> が続落。同社は15日引け後に9月度の店舗及び法人事業、クロスメディア事業における売上高が前年同月比0.5%減だったと発表。前日の14日には通期の営業利益予想を下方修正しており、収益回復の遅れが改めて意識される形となったため、失望売りが出た。店舗別では、大宮店が前年同月比11.6%減、大阪店が同7.5%減などとなり、コロナ禍において外出を控える傾向が続き、入店客数が減少したことが響いた。なお、法人事業は同33.7%増と大幅に伸びたが、新規の大口受注があったためとしている。

■パーク24 <4666>  1,847円 (-46円、-2.4%)

 パーク24 <4666> が4日ぶりに反落。同社は15日取引終了後、21年10月期連結業績予想の赤字幅拡大を明らかにしたことが嫌気された。今期の連結最終損益は95億円の赤字から130億円の赤字(前期は466億5200万円の赤字)に修正した。国内では4月と7月の新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令を受け、駐車場およびモビリティサービスの稼働に甚大な影響を受けた。また、海外ではオーストラリアが州やエリアごとの移動・行動制限やロックダウンが散発的に発令され、駐車場の稼働は低調に推移している。これらの点を考慮し今期業績は下方修正されている。

※18日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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