【特集】サーキュ Research Memo(2):プロ人材の知見を活用し、企業の経営課題を解決するプロシェアリング事業を運営
■会社概要
1. 会社概要
サーキュレーション<7379>は「世界中の経験・知見が循環する社会の創造」というビジョンを掲げ、高い専門性を持つプロフェッショナルの知見を活用し、企業の経営課題を解決する「プロシェアリング」事業を運営している。「WORK SHIFT(働き方の変化)×OPEN INNOVATION(外部人材の活用)」をコンセプトに登録プロ人材は17,814名、累計8,631件のプロジェクトが稼働実績を有している(2021年7月末現在。以下同)。WORK SHIFTの観点からは、「1社30年、終身雇用時代」という伝統的な日本の労働の在り方から「1人3回、転職時代」に移行。現在は「1人3社、同時に働く時代」へと働き方が劇的に変化しつつあり、能力の高いプロ人材が最も早く変化を見せ、適応している。
OPEN INNOVATIONにおいても、「大学・研究所(技術のイノベーション)」から「企業・組織(規模のイノベーション)」へと対象や主体が移り、現在は「人材(知見のイノベーション)」へと歩みを進めている。社内という狭い枠組みに拘泥することなく、外部の人材の経験や知見を社内風土の改善や新規ビジネスの創出・推進等に有効活動する時代へと価値観が変わるなか、高い専門性を持つ外部プロ人材の経験・知見を複数の企業でシェアすることで、あらゆる経営課題の解決を図る新しい人材活用モデルである。プロジェクトに加わる形でのサービスであり、蓄積された豊富なデータにより、派遣会社とは一線を画す。
同社顧客企業は、プロシェアリングを活用することで、人が保有する「経験」「知見」を期間限定で自社のプロジェクトに取り入れ、事業課題から持続成長可能な社会づくりといった社会課題まで多様な課題を解決し、イノベーションを続けることが可能となる。
2. 沿革
同社は2014年1月に設立し、プロ人材の経験・知見を活用した経営課題解決支援サービス「プロシェアリングコンサルティング」の提供を開始。2015年5月には技術顧問やディレクション、開発など幅広い領域で案件を紹介する、CTO/エンジニア/デザイナー支援サービス「flexy」(現 FLEXY(フレキシー))の提供を開始したほか、同年7月にはビジネスパーソンに「新しい働き方」を発信する情報サイト「ビジネスノマド・ジャーナル」をリリースしている。2018年9月にはプロ人材と創る新規事業立ち上げ支援サービス「Open Idea(オープンアイデア)」の提供を開始したほか、同年10月には「税」「M&A」の観点から語られることが多かった事業承継を「人・組織」「成長戦略」の観点からサポートする「人が繋ぐ事業承継サービス」の提供を開始するなど、サービスを拡大している。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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提供:フィスコ