【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ヤーマン、MSOL、ラクス
ヤーマン <日足> 「株探」多機能チャートより
ヤーマン<6630>がストップ高に買われている。株価は1100円台での底値もみ合いが続いていたが、急速に上放れる展開となっている。同社は美容機器や健康器具などを手掛け、コロナ禍での在宅需要を捉えたほか、中国でのEC事業が好調で収益を押し上げている。14日取引終了後に21年5~7月期決算を発表したが、営業利益は前年同期比76%増の29億2900万円と好調を極めた。今中間期計画に対する進捗率は97%に達しており、業績予想の上方修正期待が膨らむなか物色人気が集中した。
■MSOL <7033> 3,400円 +280 円 (+9.0%) 11:30現在 東証1部 上昇率7位
マネジメントソリューションズ<7033>が続急伸、カイ気配スタートで上げ足を加速させている。同社は大手企業のプロジェクト管理・実行支援を行うコンサルティング会社だが、足もとの業績は絶好調に推移している。14日取引終了後に21年10月期第3四半期(20年11月~21年7月)決算を発表、営業利益は5億4400万円(前期実績は1100万円の黒字)と大幅な伸びを達成した。これを手掛かり材料に投資資金が流入している。株価は今週13日につけた上場来高値3200円を気配値のまま上回り、最高値圏で水準を切り上げる展開となっている。
■ラクス <3923> 4,715円 +190 円 (+4.2%) 11:30現在
ラクス<3923>が大幅反発し年初来高値を更新している。14日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高で、全社売上高が前年同月比34.2%増となり、大幅な増収基調が継続したこと好感されている。主力のクラウド事業で、クラウド型経費精算システム「楽楽精算」が同33.1%増となり、成長を牽引した。
■ヨータイ <5357> 1,397円 +26 円 (+1.9%) 11:30現在
ヨータイ<5357>が反発。株価は一時1996年2月以来、25年半ぶりに1400円台に乗せた。東海東京調査センターは14日、同社株のレーティングの「アウトパフォーム」を継続するとともに、目標株価は1700円から1740円に引き上げた。耐火物の原材料価格は上昇しているが、今期後半からは販売価格への転嫁が進むと予想。増収や生産性改善で売上高営業利益率の改善を見込んでいる。同調査センターでは、22年3月期の連結営業利益は前期比35.6%増の39億6000万円(会社予想31億円)を予想。23年3月期の同利益は41億6000万円を見込んでいる。
■東京エレクトロン <8035> 56,060円 +450 円 (+0.8%) 11:30現在
東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が、全般軟調地合いのなか強さを発揮している。前日の米国株市場ではNYダウやナスダック総合指数など主要株指数は下落したが、半導体関連には根強い買いが入り堅調な値動きを示すものが多かった。エヌビディア<NVDA>、ザイリンクス<XLNX>、アドバンストマイクロデバイシズ<AMD>、アプライド・マテリアルズ<AMAT>などいずれもプラス圏で引けており、東京市場でもこの地合いを引き継ぐ格好となっている。特に東エレクの上げ足は異彩を放ち、きょう高く引ければ15連騰という記録的な上昇となる。
■GAテクノ <3491> 1,569円 -400 円 (-20.3%) ストップ安売り気配 11:30現在
GA technologies<3491>は、ストップ安水準となる400円安の1569円でウリ気配となっている。14日の取引終了後、21年10月期業績予想について、営業損益を24億5500万円の黒字から4億9000万円の赤字(前期18億8800万円の黒字)へ下方修正しており、一転して営業赤字の見通しとなったことが嫌気されているようだ。RENOSYマーケットプレイス事業の市場シェア向上に向けて取引量を増大させたことに伴い、調達価格が高騰した商品が増加し、計画よりマージンの低い取り引きが多く発生したことが要因。なお、売上高については850億円(前期比34.8%増)とする従来予想を据え置いている。同時に発表した第3四半期累計(20年11月~21年7月)の決算は、売上高550億800万円(前年同期比38.2%増)、営業損益2億8400万円の赤字(前年同期6億8400万円の黒字)だった。
■パーク24 <4666> 1,953円 -121 円 (-5.8%) 11:30現在 東証1部 下落率10位
パーク24<4666>が大幅反落している。14日の取引終了後に発表した第3四半期累計(20年11月~21年7月)連結決算が、売上高1840億2800万円(前年同期比8.2%減)、営業損益99億1800万円の赤字(前年同期118億2500万円の赤字)、最終損益126億9200万円の赤字(同122億3300万円の赤字)となり、最終赤字が拡大したことが嫌気されている。新型コロナウイルス感染症の度重なる感染症拡大と、それに伴う人の移動の抑制による影響を大きく受けたもの、国内駐車場事業やモビリティ事業は黒字を確保した。ただ、海外駐車場事業の赤字が拡大した。なお、21年10月期通期業績予想は、売上高2550億円(前期比5.2%減)、営業損益35億円の赤字(前期146億9800万円の赤字)、最終損益95億円の赤字(同466億5200万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。
■スマレジ <4431> 3,680円 -195 円 (-5.0%) 11:30現在
スマレジ<4431>は3日続落している。14日の取引終了後に発表した第1四半期(5~7月)単独決算が、売上高9億2000万円(前年同期比28.7%増)、営業利益2億3200万円(同67.4%増)、純利益1億4900万円(同58.4%増)と大幅増益となり、これを受けて朝高で始まったものの、材料出尽くし感からしだいに売り優勢となっている。自動釣銭機の供給不安による影響を受けたものの、機器販売売り上げが堅調に推移したことに加えて、コロナ禍においても有料店舗数が増加し、サブスクリプション売上高(クラウドサービス月額利用料など)が順調に積み上がったことが寄与した。なお、22年4月期通期業績予想は、売上高40億100万円(前期比20.4%増)、営業利益5億9400万円(同29.7%減)、純利益4億1500万円(同28.8%減)の従来見通しを据え置いている。
■ソフトバンクグループ <9984> 6,770円 -271 円 (-3.9%) 11:30現在
ソフトバンクグループ<9984>の下げがきつくなっている。全体地合い悪のなか安く始まった後、6800円台で売り買いを交錯させていたが、午前10時半を過ぎたあたりから大口の売りが相次ぎ下げ幅を広げている。時価は6700円近辺での攻防に。9月初旬にドイツテレコムとの戦略的パートナーシップ契約締結などを材料に急速に切り返したが、今週に入って上値の重さが目立ってきた。米ハイテク株のほかに中国ネット系企業への投資に力を入れていることから、最近の中国政府の規制強化の動きがリスク要因として強く意識されている。目先空売りの買い戻しも一巡したとみられる一方、再び信用買い残が急増していることが株式需給面で重荷となっている。
■日本光電 <6849> 3,995円 -50 円 (-1.2%) 11:30現在
日本光電<6849>が年初来高値を更新している。14日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想について、売上高を960億円から1000億円(前年同期比14.6%増)へ、営業利益を110億円から150億円(同71.3%増)へ、純利益を75億円から100億円(同71.6%増)へ上方修正したことを好感した買いが入っている。日本や東南アジアなど新型コロナウイルス感染再拡大の地域で生体情報モニターなどの需要が増加していることに加えて、米国において生体情報モニターを中心に売り上げが好調に推移していることが要因としている。
■トヨタ自動車 <7203> 9,896円 -50 円 (-0.5%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が総じて軟調。前日の米国株市場でNYダウが反落し調整局面入りが濃厚となっている。背景には景気回復の鈍化があり、自動車販売にも先行き警戒感が漂う。トヨタはサプライチェーンの問題から9月に続き10月も減産を決めており、今期業績への影響も意識されている。また、足もと外国為替市場で円高に振れていることから輸出セクターのなかでも特に為替感応度の高い自動車セクターには向かい風となっている。
■Birdman <7063> 1,388円 +300 円 (+27.6%) ストップ高買い気配 11:30現在
Birdman<7063>がストップ高カイ気配。14日の取引終了後、エンターテインメントのデジタルトランスフォーメーション(DX)化に向けた「エンターテイメント・トランスフォーメーション(EX)事業」を新設したと発表しており、これを材料視した買いが膨らんでいる。デジタル・テクノロジーを駆使し、アーティストやクリエイターがファンとの新たなコミュニケーションや関係を構築するためのプラットフォーム実現を目指すほか、既存のブランディングや広告プロモーション事業においてアーティストを起用した企業のマーケティング活動支援の推進などを図る方針。なお同事業の開始にあたり、既にアーティストとパートナーシップ契約を結んでいる。これに伴い、ライブ出演やグッズの販売、ファンクラブ会費などの収入が発生することから、22年6月期業績予想を上方修正すると発表した。売上高を25億300万円から33億1500万円(前期比88.7%増)へ、営業利益を1億200万円から2億1000万円(前期2億3900万円の赤字)へ増額した。
■マクビープラ <7095> 9,070円 +1,500 円 (+19.8%) ストップ高 11:30現在
Macbee Planet<7095>が急反発し、ストップ高の9070円に買われている。14日の取引終了後、22年4月期の連結業績予想について、売上高を120億円から122億8000万円(前期比25.6%増)へ、営業利益を10億円から10億6000万円(同34.9%増)へ、純利益を6億8100万円から7億2000万円(同31.6%増)へ上方修正したことが好感されている。8月にAlphaを連結子会社化したのに伴い、同社の損益を業績に取り込むことが要因としている。同時に発表した第1四半期(5~7月)決算は、売上高41億5000万円、営業利益3億3300万円、純利益2億3200万円だった。前年同期は単独決算のため比較はないものの、証券業界を中心にアナリティクスコンサルティング事業、マーケティングテクノロジー事業が伸長し、会社側によると売上高は前年同期比2.3倍、営業利益は同2.4倍となった。
■川西倉庫 <9322> 1,494円 +240 円 (+19.1%) 一時ストップ高 11:30現在 東証1部 上昇率3位
川西倉庫<9322>が急騰、一時ストップ高に買われている。14日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を207億5000万円から216億円(前期比2.6%増)へ、営業利益を5億円から7億4000万円(同58.1%増)へ、純利益を3億5000万円から5億2000万円(同4.1%減)へ上方修正し、あわせて6円を予定していた中間配当を8円に引き上げると発表したことが好感されている。上期において、国内物流事業で神戸港での港湾運送業務が計画に比べて大きく改善していることに加えて、国際物流事業で輸出入貨物の増加、新規荷主の獲得及び海上運賃マーケットの変動の影響などが寄与した。更に第3四半期以降は港湾運送業務、国際物流事業の取り扱いが鈍化すると見込むものの、従来予想よりは上回って推移すると見込んでいるとしている。なお、年間配当は14円(前期15円)となる予定だ。
■ヘッドウォータース <4011> 9,760円 +1,500 円 (+18.2%) ストップ高 11:30現在
ヘッドウォータース<4011>はストップ高で底値圏離脱が鮮明、1100円を超える上昇で9400円近辺まで駆け上がり、6月末以来2カ月半ぶりに9000円台乗せを果たした。同社はAIのシステム開発を通して経営課題を解決するAIソリューション事業を展開しており、デジタルトランスフォーメーション(DX)シフトが進む企業のニーズを捉えている。14日取引終了後、DX・AI を活用したストアビジネス共同事業運営に向けて、書籍・雑貨の複合店を展開するヴィレッジヴァンガードコーポレーション<2769>と業務提携を締結したことを発表、これによる業容拡大効果に期待した買いを呼び込んでいる。
■ブラス <2424> 715円 +100 円 (+16.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
ハウスウェディングなどを展開するブラス<2424>がカイ気配を切り上げている。同社は14日取引終了後に、21年7月期通期の単独決算を発表。営業損益は3億2700万円の黒字(前の期は9億8900万円の赤字)となり、従来予想の2億円の黒字を上回って着地したことが好感されているようだ。売上高は前の期比17.0%増の93億4300万円(従来予想は93億2100万円)となった。第4四半期の挙式・披露宴の実施組数が過去最高となったほか、利益面では売上原価効率化の取り組みや販管費削減による損益分岐点の引き下げ効果が寄与した。なお、22年7月期通期の業績予想は、現時点で合理的な算定が困難だとして開示しなかった。
●ストップ高銘柄
グローバルウェイ <3936> 2,512円 +500 円 (+24.9%) ストップ高買い気配 11:30現在
Fインタ <7050> 2,692円 +500 円 (+22.8%) ストップ高買い気配 11:30現在
地域新聞社 <2164> 760円 +100 円 (+15.2%) ストップ高 11:30現在
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
東京機械製作所 <6335> 1,635円 -500 円 (-23.4%) ストップ安 11:30現在
プロレド・パートナーズ <7034> 2,120円 -500 円 (-19.1%) ストップ安売り気配 11:30現在
など、3銘柄
株探ニュース