【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ウエストHD、HENNGE、ソフトバンクG
SBG <日足> 「株探」多機能チャートより
ウエストホールディングス<1407>がカイ気配スタートで5連騰、前日につけた高値5600円を払拭し連日の上場来高値更新となった。自民党総裁選後の新政権に対する政策期待を背景に、世界的に取り組みが加速する脱炭素関連株への物色人気がメガソーラーを全国展開する同社株にも波及している。そうしたなか、米アマゾン・ドット・コム<AMZN>が三菱商事<8058>と連携して国内に450カ所以上の太陽光発電所を設置する計画が報じられ、ウエストHDが開発を受託する見通しにあることから、ポジティブサプライズを誘う形となった。最高値圏で戻り売り圧力から解放されており、株式需給面でも上値が軽い。
■HENNGE <4475> 5,430円 +430 円 (+8.6%) 11:30現在
HENNGE<4475>が大幅反発している。この日の寄り前、9月13日からMLB Japan SNS公式アカウントで投稿予定の動画特集コンテンツ「BEST PLAYS」に協賛すると発表しており、この効果を期待した買いが入っているようだ。9月30日まで、選手のベストプレー動画コンテンツに企業広告を出稿するという。
■ソフトバンクグループ <9984> 7,497円 +554 円 (+8.0%) 11:30現在 東証1部 上昇率5位
ソフトバンクグループ<9984>は4日続伸。前日は全上場銘柄のなかで断トツの売買代金をこなし大幅高に買われたが、きょうもその余勢を駆って上値を指向、8月3日取引時間中以来となる7000円台を回復した。同社が保有するTモバイル株との交換でドイツテレコム株を取得し、業務面でもグループ企業の欧州での事業連携を図っていく方針で、これが株価を強く刺激する格好となった。株式需給面では貸株調達に伴いショートポジションを組んでいた機関投資家筋の空売り買い戻しを誘発し、株価に浮揚力が働いている。
■三櫻工業 <6584> 1,182円 +76 円 (+6.9%) 11:30現在
三櫻工業<6584>、FDK<6955>、カーリットホールディングス<4275>など車載用2次電池分野に展開する銘柄に物色人気が集まっている。トヨタ自動車<7203>が7日、電気自動車(EV)などに使用する車載電池の開発に2030年までに1兆5000億円を投資する方針を表明しており、これが同関連銘柄の株価を刺激している。三桜工は全固体電池開発に前向きで同分野のベンチャー企業への出資を行っているほか、FDKはニッケル水素電池やリチウム電池を主軸に2次電池の製造販売を手掛け、全固体電池をはじめとする次世代電池の開発にも注力。また、カーリットはリチウムイオン電池の受託評価事業を展開しており、EV用電池にも対応。評価試験については顧客が遠隔地から確認可能なサービスを手掛け需要を取り込んでいる。
■ベイカレント <6532> 58,300円 +2,700 円 (+4.9%) 11:30現在
ベイカレント・コンサルティング<6532>が大幅続伸。ITコンサルティングを軸に経営戦略の立案と実行支援を行う総合コンサルティング会社で、新型コロナウイルスの感染拡大を契機に加速した企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)の流れに機敏に対応し収益拡大に反映させている。現在は、デジタル化の進展が遅れていたバックオフィス領域にもDX化の動きが顕在化しており、コンサル案件の増加につながっている。21年2月期営業利益が前の期比7割近い増益を達成したが、続く22年3月期も前期比18%増の160億円を見込むなど高成長が持続する。更に、会社側見通しは保守的との見方が強く、一段の増額の可能性も意識されているもよう。
■SHIFT <3697> 27,310円 +1,080 円 (+4.1%) 11:30現在
SHIFT<3697>は連日の上場来高値更新。7日の取引終了後、アビームコンサルティング(東京都千代田区)、SAPジャパン(東京都千代田区)、MAIA(東京都港区)と共同で、SAP女子(人材)育成・就労支援事業を開始すると発表しており、これが好材料視されている。同事業は、育児や介護をはじめとしたさまざまな事情により就労に課題を抱えている全国の女性を対象に、今後需要が見込まれているSAP製品の導入プロジェクトに携わるIT エンジニアやSE、コンサルタントなどのSAP人材として育成するというもの。地域の自治体・企業と連携しながら、日本全国に展開を予定しており、まずは沖縄県から実施するとしている。
■日本瓦斯 <8174> 1,628円 +43 円 (+2.7%) 11:30現在
日本瓦斯<8174>が続伸している。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「自社開発した通信機能付きのスマートメーターの外販を始めた」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、中小のガス販売9社に計7万台を販売するとしており、22年3月期に約2億円の売り上げを見込むという。スマートメーターで取得したデータは日ガスのサーバーを経由して、中小のガス販売9社からは確認ができるが、日ガスからは閲覧できず、書き換えもできない仕組みとなっているという。
■ワコム <6727> 743円 +14 円 (+1.9%) 11:30現在
ワコム<6727>は4日続伸している。午前11時ごろ、TAKARA & COMPANY<7921>傘下の宝印刷が業務効率化推進のためのツールとして、ワコムの液晶ペンタブレットのエントリーモデル「Wacom One 液晶ペンタブレット13」を約200台採用したと発表しており、これが好感されている。宝印刷は、有価証券報告書や株主総会招集通知、事業報告書の作成及び新規株式公開(IPO)の支援を行っているが、制作部では原稿の制作や校正作業で、常に大量の紙が印刷され、更に印刷物の保管・廃棄にかかるコストが課題となっていたという。今回、「Wacom One 液晶ペンタブレット13」の導入により、原稿の作成や校正作業のほとんどが電子化されペーパーレス化を大きく進めることができたとしており、大量の紙印刷で発生していたコストが導入1年で65%削減。今後は、紙の保管スペースの抑制や、廃棄処理にかかる費用の削減も期待されているという。
■日経レバ <1570> 17,180円 +280 円 (+1.7%) 11:30現在
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が8連騰と上値追い鮮明。前日ザラ場に1万7000円台に乗せた後、終値では1万6000円台に押し戻されたが、きょうは改めて買いが優勢となり1万7200円近辺で売り物を吸収している。日経平均株価の動きにリンクしたETFで、価格変動率は日経平均の2倍に基本設定されておりボラティリティが高い。全体相場に新たな方向性が生じると、個人投資家がヘッジ目的や短期値幅取り狙いで参戦するケースが多い。ここにきて、自民党総裁選を前に政治の変化に期待した買いが入り日経平均は一気に水準を切り上げており、日経レバもこれに連動する動きとなっている。需給面では直近9月3日現在で信用買い残が551万口まで急減しており、整理が進捗していた。
■トヨタ自動車 <7203> 9,999円 -6 円 (-0.1%) 11:30現在
トヨタ自動車<7203>は底堅さを発揮している。前日の米国株市場ではNYダウが続落したものの、外国為替市場ではドル高・円安が進行し足もとでは1ドル=110円30銭近辺で推移しており、輸出採算改善の思惑が同社株に追い風となっている。また、同社は電気自動車(EV)などに使用する車載電池の開発に2030年までに1兆5000億円を投資する方針を表明したことで、これも株価を刺激する。前日に終値ベースで約1カ月ぶりに1万円台を回復したが、目先は大台を挟んでの攻防に。
■ピアズ <7066> 1,949円 +209 円 (+12.0%) 11:30現在
ピアズ<7066>が急反騰。7日の取引終了後、10月13日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げ、投資家がより投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。効力発生日は10月14日。
■東京産業 <8070> 787円 +70 円 (+9.8%) 11:30現在 東証1部 上昇率3位
東京産業<8070>は大幅高、約1カ月ぶりに年初来高値を更新した。三菱商事<8058>など三菱グループを大株主に抱える機械商社で、太陽光発電など再生可能エネルギー分野に注力している。米アマゾン・ドット・コム<AMZN>が三菱商と連携して国内に450カ所以上の太陽光発電所を設置する計画が報じられており、同社の商機が高まるとの見方が投資資金を呼び込んでいる。同じ三菱系商社では明和産業<8103>が想定外の大幅増配で株価を高騰させたが、同社も毎期増配を続けるなど株主還元には前向きで、時価予想配当利回りも3.4%前後と高い。
■ライドオンE <6082> 1,641円 +119 円 (+7.8%) 11:30現在 東証1部 上昇率6位
ライドオンエクスプレスホールディングス<6082>が急反発している。7日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を70万株(発行済み株数の6.52%)、または10億円としており、取得期間は21年9月8日から22年1月31日まで。株主への利益還元を図るとともに、資本効率の向上や経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とすることが目的としている。
■放電精密加工研究所 <6469> 795円 +51 円 (+6.9%) 11:30現在
放電精密加工研究所<6469>が3日ぶりに反発している。きょう付けの日刊工業新聞で「バイオマス素材とプラスチックなどの混合溶融技術の確立に乗り出した」と報じられており、これが好材料視されている。記事によると、3月に混合溶融機や微粉化装置の独占製造販売権などを取得し、環境マテリアル開発事業部を新設しており、バイオマスプラスチック製造システムの磨き上げを進めているという。素材劣化の少ない混合溶融材を製造するため、条件出しや装置の改良に取り組むとしている。
■イルグルム <3690> 1,145円 +67 円 (+6.2%) 11:30現在
イルグルム<3690>は大幅続伸。7日の取引終了後に発表した8月度の月次売上高(速報)が前年同月比11.6%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。商流プラットフォーム事業は同6.8%減と前月の同22.6%減から改善したほか、マーケティングプラットフォーム事業も同14.0%増と増収基調にあることが寄与した。
●ストップ高銘柄
トミタ電機 <6898> 2,507円 +500 円 (+24.9%) ストップ高 11:30現在
アールプランナー <2983> 3,770円 +700 円 (+22.8%) ストップ高 11:30現在
東京機械製作所 <6335> 2,858円 +500 円 (+21.2%) ストップ高 11:30現在
和心 <9271> 658円 +100 円 (+17.9%) ストップ高 11:30現在
以上、4銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース