【市況】【↑】日経平均 大引け| 小反発、半導体関連や景気敏感株の一角が買われる (8月26日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 27793.63
高値 27828.28(09:09)
安値 27684.50(11:24)
大引け 27742.29(前日比 +17.49 、 +0.06% )
売買高 8億6075万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0060億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は小反発、朝高後に値を消すも大引けはプラス圏で着地
2.米株高は追い風ながら、新型コロナ感染拡大と政局不安が重荷に
3.明日のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演待ち
4.半導体関連が高く、鉄鋼株などの景気敏感株の一角も買い集める
5.見送りムードで売買代金は2兆円台キープも約1ヵ月ぶりの低水準
■東京市場概況
25日の米国市場では、NYダウは前日比39ドル高と4日続伸した。新型コロナワクチンの接種拡大や米国の財政支出拡大などへの期待が強まり、買いが優勢となった。
東京市場では、朝方は買い優勢で始まったもののその後は次第に売り優勢に傾いた。後場は持ち直す動きをみせたが上値の重い展開で、日経平均株価は小動きに終始した。
前日の米株市場でハイテク株比率の高いナスダック総合指数や機関投資家が重視するS&P500指数などが過去最高値を更新したことは、本日の東京市場にもプラスに働いたが、日経平均は一進一退の展開を余儀なくされた。2万7000円台後半では戻り売り圧力が強い。国内で新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、政局不安なども海外投資家の買いを手控えさせる要因となっている。また、あす27日にジャクソンホール会合でパウエルFRB議長の講演が予定されており、この内容を見極めたいとの思惑も上値を重くした。業種別では半導体関連や、鉄鋼など景気敏感株の一角が買われ全体を支えた。東証1部の売買代金は2兆円台をかろうじてキープしたものの低調で、約1ヵ月ぶりの低水準だった。
個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が800円を超える上昇をみせた。東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>なども高い。日本製鉄<5401>堅調、日本航空<9201>、JR東日本<9020>なども買いが優勢だった。東芝<6502>も値を上げた。オルトプラス<3672>がストップ高に買われ、双信電機<6938>が商いを伴い急騰した。藤倉コンポジット<5121>が大幅高、ダブル・スコープ<6619>、日本通信<9424>なども物色人気となった。
半面、任天堂<7974>が安く、塩野義製薬<4507>も軟調。キーエンス<6861>、ソニーグループ<6758>、村田製作所<6981>なども冴えない。セブン&アイ・ホールディングス<3382>、リクルートホールディングス<6098>も値を下げた。タカショー<7590>が急落、東邦アセチレン<4093>、レオパレス21<8848>も大きく利食われた。IDOM<7599>も売られた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、NTTデータ <9613> 、キッコマン <2801> 、エムスリー <2413> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約75円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファナック <6954> 、リクルート <6098> 、塩野義 <4507> 、ソニーG <6758> 、エプソン <6724> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約41円。
東証33業種のうち上昇は20業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)鉄鋼、(3)陸運業、(4)銀行業、(5)鉱業。一方、下落率の上位5業種は(1)パルプ・紙、(2)その他製品、(3)化学、(4)海運業、(5)電気機器。
■個別材料株
△フロンテオ <2158> [東証M]
韓国子会社がメール・チャット監査システムを提供開始。
△ぐるなび <2440>
楽天グループ <4755> やSHIFT <3697> などに対する割当増資を実施。
△アクセルM <3624> [東証M]
電通などとNFTサービス共同開発へ。
△オルトP <3672>
電通などとNFT関連サービスで協調。
△IIJ <3774>
新サービス「セーファス」を海外向けに提供開始。
△クリングル <4884> [東証M]
米クラリスから毎年定額の技術アクセスフィー受領へ。
△双信電機 <6938>
業績急拡大で投資資金の攻勢続く。
△アストマクス <7162> [JQ]
「経産省が地熱発電の適地調査本格化」との報道。
△プロルート <8256> [JQ]
東証が信用規制に関する臨時措置を解除。
△ケーズHD <8282>
1000万株を上限とする自社株買いを実施へ。
▼タカショー <7590>
決算正式発表で出尽くし感が優勢に。
▼任天堂 <7974>
三菱UFJモルガン・スタンレー証券が目標株価25000円にまで引き下げ。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)オルトP <3672> 、(2)双信電機 <6938> 、(3)リズム <7769> 、(4)オーケストラ <6533> 、(5)ERIHD <6083> 、(6)藤コンポ <5121> 、(7)SREHD <2980> 、(8)JNS <3627> 、(9)DDHD <3073> 、(10)ギフティ <4449> 。
値下がり率上位10傑は(1)タカショー <7590> 、(2)アセチレン <4093> 、(3)レオパレス <8848> 、(4)IDOM <7599> 、(5)ラクス <3923> 、(6)グロブライド <7990> 、(7)高圧ガス <4097> 、(8)橋本総業HD <7570> 、(9)東海運 <9380> 、(10)コロワイド <7616> 。
【大引け】
日経平均は前日比17.49円(0.06%)高の2万7742.29円。TOPIXは前日比0.31(0.02%)安の1935.35。出来高は概算で8億6075万株。東証1部の値上がり銘柄数は1260、値下がり銘柄数は826となった。日経ジャスダック平均は3934.34円(21.68円高)。
[2021年8月26日]
株探ニュース