市場ニュース

戻る
 

【市況】【↑】日経平均 大引け| 続伸、欧米株高を受けリスク選好の買い継続 (8月24日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  27653.23
高値  27817.89(10:44)
安値  27653.23(09:00)
大引け 27732.10(前日比 +237.86 、 +0.87% )

売買高  9億5942万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆3378億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

 1.日経平均は続伸、前日の欧米株高を受けリスクオンの地合い続く
 2.ナスダック最高値更新で、半導体などハイテクセクターに追い風
 3.ワクチン普及による経済正常化期待で景気敏感株への買い目立つ
 4.2万7000円台後半では売り圧力強く、前場中盤以降は上値に重さ
 5.個別株は値上がり銘柄数が1800近くに達し、全体の8割超が上昇

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前週末比215ドル高と続伸した。ファイザー<PFE>とビオンテック<BNTX>が共同開発した新型コロナウイルスワクチンが正式承認されたことが好感され、景気敏感株やハイテク株が買われた。

 東京市場では前日の欧米株が総じて高く、米国株市場ではナスダック総合指数が最高値を更新したことなどを好感して日経平均株価はリスク選好の地合いとなった。

 24日の東京市場は、前日に続き主力株をはじめ広範囲に買われる展開となった。前日の欧米株市場が全面高となったことでリスクオンの流れが強まった。米国株市場では主要3指数が揃って上昇し、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数は3日続伸となり、約2週間ぶりに過去最高値を更新。これを受けて東京市場でも半導体製関連などハイテクセクターに物色の矛先が向かった。また、世界的にワクチン普及に伴う経済活動の正常化に期待が高まるなか、海運株や鉄鋼株など景気敏感株への買いが活発で全体相場を押し上げた。一方、日経平均2万7000円台後半では戻り売り圧力も意識され、前場中ごろにこの日の高値をつけてからは上値も重い展開を強いられた。なお、東証1部の値上がり銘柄数は1800近くに達し、東証1部全体の82%を占めた。

 個別では、日本郵船<9101>がきょうも売買代金トップで続伸となったほか、ソフトバンクグループ<9984>、トヨタ自動車<7203>などもプラス圏で引けた。レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連株が高く、エムスリー<2413>も買われた。キーエンス<6861>、デンソー<6902>が上昇、ベイカレント・コンサルティング<6532>も物色人気。東邦アセチレン<4093>は連日のストップ高、三菱製鋼<5632>も急反発となった。
 半面、ヤマハ発動機<7272>が大きく売られ、昭和電工<4004>も急落した。ケイアイスター不動産<3465>は値下がり率トップに売られた。資生堂<4911>が軟調だったほか、ニトリホールディングス<9843>が下値を探り、オリンパス<7733>も安い。KLab<3656>なども売りに押される展開だった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、エムスリー <2413> 、ファストリ <9983> 、SBG <9984> 、ソニーG <6758> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約115円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はオリンパス <7733> 、ヤマハ発 <7272> 、テルモ <4543> 、アステラス <4503> 、中外薬 <4519> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約28円。

 東証33業種のうち上昇は28業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)空運業、(3)鉄鋼、(4)電気機器、(5)金属製品。一方、下落率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)医薬品、(3)銀行業、(4)電気・ガス業、(5)建設業。

■個別材料株

△アセチレン <4093>
 医療用酸素需要拡大で思惑。
△Sansan <4443>
 「オンライン名刺」がChatworkと連携。
△Mipox <5381> [JQ]
 足もとの業績絶好調で次世代パワー半導体関連としても注目。
△ウィルG <6089>
 ビザマネ在留カード偽造チェックアプリに新機能を追加。
△フリークHD <6094> [東証M]
 子会社デジタリフトが東証マザーズ上場へ。
△プラコー <6347> [JQ]
 意欲的な中期事業計画と自社株買い発表を好感。
△日鍛バ <6493> [東証2]
 「燃費性能向上に貢献する次世代エンジンバルブを開発」との報道。
△GセブンHD <7508>
 9月末を基準日に1→2株の株式分割を実施。
△タカショー <7590>
 22年1月期業績及び配当予想を上方修正。
△ヤマハ <7951>
 ヤマハ発株売却と自社株買いを発表。

▼ケイアイ不 <3465>
 140万株の公募増資など発表で希薄化を懸念。
▼昭電工 <4004>
 公募増資による1株利益の希薄化を懸念。


 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アセチレン <4093> 、(2)東都水 <8038> 、(3)菱製鋼 <5632> 、(4)乾汽船 <9308> 、(5)ランド <8918> 、(6)オープンドア <3926> 、(7)アゴーラHG <9704> 、(8)IBJ <6071> 、(9)T&Gニーズ <4331> 、(10)タカショー <7590> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ケイアイ不 <3465> 、(2)昭電工 <4004> 、(3)ヤマハ発 <7272> 、(4)ダブスタ <3925> 、(5)ポプラ <7601> 、(6)ニトリHD <9843> 、(7)オリンパス <7733> 、(8)大東建 <1878> 、(9)石原ケミ <4462> 、(10)KLab <3656> 。

【大引け】

 日経平均は前日比237.86円(0.87%)高の2万7732.10円。TOPIXは前日比19.06(1.00%)高の1934.20。出来高は概算で9億5942万株。東証1部の値上がり銘柄数は1799、値下がり銘柄数は312となった。日経ジャスダック平均は3905.21円(35.45円高)。

[2021年8月24日]


株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均