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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 ナスダック最高値更新により日経平均型優位の展開に


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 27620 +100 (+0.36%)
TOPIX先物 18921.5 +4.5 (+0.23%)
シカゴ先物 27600 +80
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 23日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。米食品医薬品局(FDA)がファイザー製の新型コロナワクチンを正式承認した。これにより、未接種者の不安が軽減され、接種率が高まるとの見方につながった。NY原油先物相場が大幅に上昇しエネルギー株が買われたほか、ワクチン普及の恩恵を受けやすい空運株やレジャー株も買い直された。また、ハイテク株も幅広く買われており、エヌビディア<NVDA>は5%超上昇。S&P500業種別指数はエネルギー、半導体・同製造装置、自動車・同部品が上昇する一方で、公益事業、食品・生活必需品小売、ヘルスケア機器・サービスが下落した。

 シカゴ先物清算値は日中大阪比80円高の2万7600円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比30円安の2万7490円で始まり、2万7440円まで下落幅を広げた。ただし、その後は緩やかなリバウンドをみせ、米国市場の取引開始後は2万7600円を挟んだ保ち合いとなっている。一時2万7630円まで上昇し、2万7620円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で、やや買い先行で始まるとみられ、テクニカル面では25日移動平均線(2万7643円水準)での攻防が見込まれる。前日の上昇で節目の2万7500円を回復し、自律反発としては戻り一巡感が意識されやすいだけに、25日線をクリアしてくるようだと一段とショートカバーが強まろう。米国ではナスダックが最高値を更新したほか、半導体SOX指数も上昇し、構成銘柄全てが値を上げていることから、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への支援材料になる。そのため、日経平均型優位の展開が見込まれよう。

 NT倍率は先物中心限月で14.35倍と横ばいでの推移が続いている。昨日は14.28倍に低下する場面が見られたものの、その後は相対的に日経平均型優位の展開となった。上値抵抗線として意識される25日線は14.38倍水準で推移しており、同線を捉えてくるようだと、NTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)の巻き戻しが強まる可能性もありそうだ。なお、VIX指数は17.15に低下し、再び25日、75日線を下回ってきたことで、リスク選好に向かわせよう。

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