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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):海運株、日本調剤、インテM

郵船 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本調剤 <3341>  1,711円  +18 円 (+1.1%)  本日終値
 日本調剤<3341>が反発。午後1時ごろ、デルタ株などの変異株も特定可能なPCR検査を開始したと発表しており、これが好材料視された。今回導入したPCR検査は、同社が全国で展開する健康相談ブースなどを備えた店舗内独自施設「健康チェックステーション」併設店舗74店舗で導入する。事前に同社のウェブサイトから検査予約をした人を対象に、対面での問診・検査フォロー・検体受領を行い、検査結果はメールで通知する。また、陽性が判明した場合は提携医療機関を紹介するほか、店舗からも電話フォローを行いサポートするという。更に、検査キットの販売も同時に開始している。

■日本郵船 <9101>  8,370円  +60 円 (+0.7%)  本日終値
 日本郵船<9101>など大手海運に続き明治海運<9115>などが急動意。東証2部に上場する玉井商船<9127>は前日まで3日連続のストップ高に買われる人気となっていたが、きょうも値幅制限上限の500円高に買われるなど依然として海運株人気が異彩を放っている。世界的な景気回復期待を背景に海運市況の上昇が顕著となっており、コンテナ船運賃の高騰や、ばら積み船市況もここにきてバルチック海運指数が上げ足を一気に強めており、収益環境の急改善が追い風となっている。海運株の業績も今期業績予想は軒並み大幅上方修正となっており、株価指標面の割安さも買いを誘導している。

■エン・ジャパン <4849>  3,515円  -310 円 (-8.1%)  本日終値
 エン・ジャパン<4849>は急反落。16日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高120億6000万円(前年同期比15.5%増)、営業利益23億1000万円(同85.1%増)、純利益15億1500万円(同2.5倍)と大幅増益となったものの、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。IT・製造派遣など大口企業の採用需要が引き続き堅調に推移したエン転職が売上高の回復を牽引した。また、HR-Tech分野の募集・採用事業であるengage事業で有料求人数が増加したことも売上高を押し上げた。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高510億円(前期比19.4%増)、営業利益100億円(同28.7%増)、純利益68億4200万円(同95.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■イオンファンタジー <4343>  1,813円  -40 円 (-2.2%)  本日終値
 イオンファンタジー<4343>は4日続落。16日の取引終了後に発表した7月度の売上概況で、国内事業の既存店売上高は前年同月比28.9%増と5カ月連続で前年実績を上回ったが、市場の反応は限定的のようだ。新規事業の取り組みにおいて、オンラインクレーンゲームはホロライブやフィッシャーズなどの人気景品が寄与し好調に推移。また、カプセルトイ専門店「TOYS SPOT PALO」は7月に新たに6カ所、累計70カ所と引き続き積極展開を推進していることが寄与した。なお、全店売上高は同30.3%増だった。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,418円  -87 円 (-1.3%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>は前日終値を挟み売り買い交錯、強弱観が真っ向から対立している。同社の株価は5月中旬を境に急落歩調となり、1万円大台近辺から直近までほぼ35%強の下落をみせた。米ハイテク企業に積極投資しており、最近の米株高は追い風として意識される一方、中国政府の企業に対する統制強化の動きが、アリババ<BABA>をはじめ同社が出資するネット関連企業のマイナス材料として株価の重荷となっている。株式需給面では信用買い残が直近データで1800万株近くあり、整理がほとんど進捗していないことも手控え感を募らせる背景にある。

■インテM <7072>  1,059円  +150 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 インティメート・マージャー<7072>がストップ高。同社はきょう、日本国内でサービス展開を検討している海外のマーケティングテクノロジー企業に向けたサービス、事例データ収集プラットフォーム「タメセル」の提供を開始したと発表。これが株価を刺激したようだ。国内外問わずマーケティングテクノロジー企業は日本国内でサービス展開するにあたり、「マーケット・インを目的とするテストローンチ」「導入事例の確保」「ローンチ後の拡販体制」という視点からマーケットを見極めることが必要とされているが、その段階で事例データや実証データの不足、外部ツールとの連携・開発準備の遅延などの問題が生じ、それらが原因で拡販が遅れることがあった。このほど提供を開始したサービスはこれらの問題を解決するもので、自社が保有する国内最大級の3rd Party DataやポストCookieソリューションである「IM-UID」と、自社が支援中の1000を超えるサービス導入企業に向けたサービス導入作業や導入後の定量分析など、日本国内への導入作業から検証までを一括サポートする。

■東海運 <9380>  401円  +53 円 (+15.2%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 東海運<9380>が急騰、一時66円高の414円に買われる人気となった。3月につけた年初来高値427円の更新もにわかに視界に入れている。太平洋セメント系の資材輸送会社で、アジア船ターミナル業務が収益の主力を担う。ここにきて海運株への物色人気が加速している。コンテナ船市況の高騰を背景に大手海運株への収益恩恵が大きいが、PBRなど株価指標面で割安な銘柄は多く、同社株も0.7倍前後のPBRが水準訂正妙味を内包している。時価総額100億円強の小型株だが、出来高流動性に富んでいる点も投資資金の食指を動かしている。

■MRT <6034>  1,617円  +156 円 (+10.7%)  本日終値
 MRT<6034>が大幅反発。厚生労働省は16日、新型コロナウイルス感染症の自宅・宿泊療養者に対して、医師が電話やオンライン診療を行った場合の診療報酬を引き上げると自治体に通知しており、オプティム<3694>と共同で「オンライン診療ポケットドクター」を手掛ける同社に思惑的な買いが入ったようだ。

■ジモティー <7082>  1,883円  +130 円 (+7.4%)  本日終値
 ジモティー<7082>が急反発。16日の取引終了後に発表した第2四半期累計(1~6月)単独決算が、売上高8億200万円(前年同期比14.9%増)、営業利益2億9200万円(同76.9%増)、純利益2億4100万円(同74.9%増)と大幅増益となったことが好感された。前期第3四半期に開始したネット決済・配送代行の手数料売り上げのシェアが拡大していることに加えて、広告単価が回復傾向にあることが貢献した。なお、21年12月期通期業績予想は、売上高14億6700万円(前期比6.7%増)、営業利益3億3500万円(同9.0%増)、純利益2億7900万円(同9.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■ビューティ花壇 <3041>  278円  +17 円 (+6.5%)  本日終値
 ビューティ花壇<3041>が大幅反発し年初来高値を更新。16日の取引終了後に発表した22年6月期の連結業績予想について、売上高56億円(前期比4.7%増)、営業利益5000万円(同黒字転換)、最終利益5000万円(前期比38.3%減)と営業損益の黒字転換を見込み、年間配当を6円17銭を3期ぶりに復配すると発表したことが好感された。新型コロナウイルス感染症の影響には先行き不透明感が残るものの、コロナ禍の影響を最小限にするための取り組みが徐々に奏功する見通し。なお、21年6月期決算は、売上高53億4800万円(前の期比0.1%増)、営業損益2700万円の赤字(前の期1億5800万円の赤字)、最終利益8100万円(同2億2200万円の赤字)だった。

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