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【市況】NY株式:NYダウ110ドル高、防衛関連に期待

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米国株式市場はまちまち。ダウ平均は110.02ドル高の35625.40ドル、ナスダックは29.14ポイント安の14793.76で取引を終了した。中国や米国の経済指標が市場予想を下回ったほか、中東の地政学的リスク上昇で寄り付き後、大きく下げた。新型コロナ・デルタ株感染拡大への懸念も根強く、さらなる売り材料になった。その後、引けにかけては、資本流入や防衛関連への期待に上昇に転じると、ダウは連日史上最高値を更新して引けた。セクター別では、ヘルスケア機器・サービス、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方で、自動車・自動車部品、エネルギーが下落。

製薬会社ファイザー(PFE)はコロナワクチン第3回目の接種を巡り、米食品医薬品局(FDA)に初期データを提出したため、潜在的な承認申請の可能性を期待し買われた。ディスカウント小売りのウォルマート(WMT)はアナリストの楽観的な見通しを受け、上昇。一方で、エネルギー資源会社のオキシデンタル・ペトロリアム(OXY)は原油安に連れ、下落。電気自動車のテスラ(TSLA)は運輸省道路交通安全局(NHTSA)が同社の自動運転支援システム「オートパイロット」の安全性に関し、公式調査を始めたことを明らかにし、警戒感から売られた。

ボストン連銀のローゼングレン総裁は下半期経済で強い成長を予想しており、秋にも資産購入の解消を開始すべきとの見解を繰り返した。



Horiko Capital Management LLC

《FA》

 提供:フィスコ

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