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【注目】前週末13日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

アトラエ <日足> 「株探」多機能チャートより

■アトラエ <6194>  2,744円 (+499円、+22.2%) 一時ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。アトラエ <6194> が大幅高で5日続伸、年初来高値を更新した。同社は12日取引終了後に、21年9月期第3四半期累計(20年10月-21年6月)の連結決算を発表。今期から連結決算に移行しているため前年同期との単純比較はできないが、営業利益は9億6300万円と通期計画の5億円を超過していることが好感されたようだ。売上高は31億500万円で着地。成功報酬型求人メディア「Green」が堅調に推移したほか、エンゲージメント解析ツール「Wevox」の大手企業への導入が進み成長が加速したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■扶桑電通 <7505>  3,025円 (+501円、+19.9%) ストップ高

 扶桑電通 <7505> [東証2]がストップ高に買われた。12日の取引終了後、21年9月期の経常利益(非連結)を従来予想の11億円から16億円(前期比46.8%増)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入った。足もとで地方自治体や官庁といった公共セクターの防災や減災を目的としたデジタル化対応ニーズへの取り組みなどが引き続き好調に推移していることを反映した。同時に、9月30日現在の株主を対象に1株から2株への株式分割を実施すると発表しており、これもポジティブ材料となった。

■ケイアイ不 <3465>  6,130円 (+1,000円、+19.5%) ストップ高

 東証1部の上昇率2位。ケイアイスター不動産 <3465> がストップ高。12日取引終了後、22年3月期連結利益予想の増額修正と増配を発表したことが好感された。売上高は1850億円(前期比18.8%増)で据え置いたものの、営業利益は154億円から200億円(同59.2%増)へ、純利益は100億円から130億円(同70.7%増)にそれぞれ見直した。新型コロナウイルス感染拡大に伴うテレワークの普及などのライフスタイルの変化で、戸建て住宅など持ち家に対する志向が強まったほか、ITインフラ活用による生産性向上も利益の押し上げ要因に働いた。また、今3月期の年間配当も従来予想から30円増の230円(前期139円)に増配することも明らかにした。

■SEMITEC <6626>  6,500円 (+1,000円、+18.2%) ストップ高

 SEMITEC <6626> [JQ]がストップ高。12日の取引終了後、22年3月期の連結経常利益を従来予想の21億4000万円から30億1000万円へ上方修正すると発表。従来の減益予想から一転して9.4%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが好感された。同時に発表した第1四半期(4-6月)の同利益は前年同期比69.2%増の9億5100万円だった。自動車・家電関連や産業機器関連向けセンサーの好調が継続したほか、医療関連では体温計向けセンサー特需は落ち着いたものの、血糖値測定器向け販売は増勢だった。これを踏まえて通期予想の上方修正に踏み切った。

■アクセルM <3624>  520円 (+80円、+18.2%) ストップ高

 アクセルマーク <3624> [東証M]がストップ高に買われた。12日の取引終了後に発表した21年9月期第3四半期累計(20年10月-21年6月)の最終損益(非連結)は5800万円の黒字となった。広告事業が堅調に推移したことに加え、収益構造の改善を進めたことが寄与した。併せて、第3四半期末において「継続企業の前提に関する重要事象等」の記載を解消しており、業績回復と財務状況の改善を好感する買いが入ったようだ。

■ウィズメタク <9260>  3,320円 (+500円、+17.7%) ストップ高

 東証1部の上昇率3位。西本Wismettacホールディングス <9260> がストップ高。同社は12日取引終了後に、21年12月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは前期比2.8倍の55億円(従来予想は20億円)に引き上げた。売上高の見通しも同18.7%増の2000億円(従来予想は1870億円)に上方修正。欧米地域を中心に新型コロナウイルスワクチン接種の進展で規制緩和が進んだことがリバウンド需要につながっているほか、利益面ではデリバリー・テイクアウト・グローサリー向け商品の拡充や原材料・海上運賃・人件費などの高騰を見込んだ施策、販管費の削減が寄与するとしている。また、あわせて未定としていた中間配当35円(前年同期は無配)を実施し、期末配当は従来計画比25円増額の45円(前期は20円)とする方針を発表。この結果、年間配当は従来計画比60円増額の80円(前期は20円)となる。

■スノーピーク <7816>  4,985円 (+700円、+16.3%) ストップ高

 東証1部の上昇率5位。スノーピーク <7816> がストップ高に買われ、上場来高値を大きく更新した。12日の取引終了後、21年12月期の連結経常利益を従来予想の20億4000万円(前期比31.5%増)から30億5000万円(同96.6%増)へ上方修正すると発表。従来の4期連続での過去最高益予想を更に上乗せする形となり、これが好感された。世界的なキャンプ需要の高まりを追い風に、同時に発表した上期業績は売上高116億7300万円(前年同期比77.6%増)、経常利益17億1300万円(同6.9倍)と急拡大して着地。これに加え、足もとの需要動向を踏まえて下期の見通しを修正したという。また、業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の12円50銭から20円(前期は12円50銭)に大幅増額修正したことも買いに拍車を掛けている。

■FFJ <7092>  4,450円 (+575円、+14.8%)

 Fast Fitness Japan <7092> [東証M]が急反騰。同社は12日取引終了後に、22年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。同社は昨年12月16日に東証マザーズに新規上場したため前年同期との単純比較はできないが、経常利益は7億9100万円と通期計画25億円に対する進捗率が31.6%に達していることが好感されたようだ。売上高は31億1100万円で着地。着実に出店を推進したことで、エニタイムフィットネスの会員数が21年3月末に比べ5.2%増の59万5000人となったことが好業績につながった。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■フリュー <6238>  1,685円 (+207円、+14.0%)

 東証1部の上昇率7位。フリュー <6238> が急反発し、約4年半ぶりの高値圏に浮上。12日の取引終了後、22年3月期の連結経常利益を従来予想の32億円から39億円へ上方修正すると発表しており、これが好材料視された。キャラクタ・マーチャンダイジング事業で人気漫画作品など多数の新規キャラクター版権の獲得とその商品化を行ったことにより、クレーンゲーム景品における受注が好調に推移していることが上振れの要因。運送費や来期の新規IP取得に向けた広告宣伝費などの増加を見込むが増収効果で吸収する計画だ。なお、今期から連結決算に移行したため、前年同期との比較はない。

■石原産 <4028>  1,340円 (+157円、+13.3%)

 東証1部の上昇率10位。石原産業 <4028> が大幅高で5日続伸となり、年初来高値を更新。12日の取引終了後、22年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の8億円の赤字から31億円の黒字(前年同期は2200万円の黒字)へ上方修正すると発表しており、これが好材料視された。無機化学事業で酸化チタンの国内外市況の改善が想定より進み、機能性材料も導電性材料や電子部品材料を中心に販売が好調なことに加え、有機化学事業では主力農薬が欧州を中心に海外販売が堅調に推移していることが要因。また、円安進行による採算改善も利益を押し上げる。なお、通期の同利益は従来予想の47億円(前期は59億4400万円)を据え置いた。

■乾汽船 <9308>  2,220円 (+237円、+12.0%)

 乾汽船 <9308> が続急騰。8月に入ってから株価水準を一気に切り上げ、前日12日は300円を超える上昇で約14年ぶりの高値圏に浮上したが、13日はカイ気配スタートで一段と上値を目指す展開となった。コンテナ船市況やばら積み船市況など海運セクターの収益環境が劇的に好転しており、同社もその恩恵を享受している。前日取引終了後に22年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の40億4900万円から89億3700万円(前期は12億3300万円の赤字)に大幅増額し、14期ぶりの過去最高利益更新となる見込み。また、年間配当も従来計画の51円から132円(前期実績は6円)に大幅増額しており、これがサプライズとなり株価を押し上げた。

■ブレインパッド <3655>  4,800円 (+455円、+10.5%)

 ブレインパッド <3655> が急反騰。12日の取引終了後、22年6月期の連結経常利益は前期比22.2%増の10億8000万円になりそうだと発表しており、これが好材料視された。足もとの受注活動がコロナ前を上回る水準に達してきていることを踏まえ、売上高は前期比19.7%増の85億円を見込む。なお、同時に発表した21年6月期の経常利益は前の期比18.1%減の8億8300万円だった。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の1.75%にあたる13万株または8億円を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の強化を評価する買いも入ったもよう。買い付け期間は13日から12月31日までとしている。

■サントリBF <2587>  4,280円 (+405円、+10.5%)

 サントリー食品インターナショナル <2587> が急反騰、一時13.5%高の4400円まで上昇し年初来高値を更新した。12日の取引終了後、21年12月期上期(1-6月)の決算を発表し、営業利益が前年同期比69.1%増の604億100万円と大幅増益で着地したことが好感され買われた。売上収益も同9.3%増の6038億3500万円と良好だった。国内事業では、水・コーヒー・無糖茶カテゴリーを中心にコアブランド強化に取り組み市場シェア拡大を図ったほか、商品構成の改善やコスト削減活動などが寄与した。アジアや欧州事業なども好調で、会社側では3月以降力強い回復基調が継続しており、売上収益、営業利益ともに想定を超える進捗を示しているという。なお、通期見通しについては引き続き従来予想を据え置いた。

■リクルート <6098>  6,350円 (+578円、+10.0%)

 リクルートホールディングス <6098> が急反騰。5日移動平均線を足場に大きく切り返し、新値街道復帰が濃厚となった。総合人材サービス企業として人材に絡む需要を幅広く開拓しており、求人情報検索エンジン「Indeed」が収益の成長ドライバーとなっている。12日取引終了後に22年3月期の業績予想の修正を発表、最終利益が従来予想から600億円の上振れとなる2000億~2500億円(前期比52~90%増)に大幅増額した。また、未定だった年間配当は前期実績に対し1円増配となる21円を計画している。これが好感される形で投資資金を呼び込んだ。

■CAC <4725>  1,563円 (+135円、+9.5%)

 CAC Holdings <4725> が大幅高で3日続伸。12日の取引終了後、21年12月期の連結経常利益を従来予想の25億円から32億円(前期比67.6%増)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入った。国内IT事業で大型案件などが堅調に推移していることに加え、CRO事業で大型案件の獲得や前期に推進した事業構造改革により上期業績が想定以上に好調だったことが要因。一方、6月末に株式譲渡したCACクロアの業績が除外されることで売上高は計画を下回る見込みとなった。

■JFE <5411>  1,654円 (+141円、+9.3%)

 ジェイ エフ イー ホールディングス <5411> が7連騰。12日の取引終了後、22年3月期の連結税引き前損益を従来予想の1900億円の黒字から3400億円の黒字(前期は49億3000万円の赤字)へ上方修正すると発表しており、これを好感する買いが入った。原料コスト上昇分の鋼材価格への反映に加え、輸出を中心とした市況上昇に伴う販売価格の改善、国内外グループ会社の収益増加、棚卸資産評価差などが寄与し、鉄鋼事業の利益が前回予想から倍増となることが上振れの主因。併せて、従来未定としていた上期配当を60円(前年同期は無配)実施する方針を示した。下期配当は引き続き未定とした。なお、同時に発表した第1四半期(4-6月)の税引き前損益は854億4200万円の黒字(前年同期は504億4000万円の赤字)だった。

■リログループ <8876>  2,595円 (+191円、+8.0%)

 リログループ <8876> が急反発。12日の取引終了後に発表した連結決算(国際会計基準)で、22年3月期第1四半期(4-6月)の税引き前利益が前年同期比97.1%増の42億4400万円となり、これを好感する買いが入った。引き続き新型コロナウイルス感染拡大による世界的な渡航制限などの影響を受けたものの、借上社宅管理事業や賃貸管理事業の管理戸数増加など、主力事業のストック基盤が堅調に積み上がったことが収益を押し上げた。

■そーせい <4565>  1,668円 (+119円、+7.7%)

 そーせいグループ <4565> [東証M]が急反発。同社は12日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結税引き前損益は13.9億円の赤字(前年同期は12.7億円の赤字)に赤字幅が拡大した。

■タカラトミー <7867>  1,081円 (+74円、+7.4%)

 タカラトミー <7867> が続急伸。12日の取引終了後、第2四半期累計(4-9月)連結業績予想について、売上高を720億円から750億円(前年同期比18.7%増)へ、営業利益を25億円から47億円(同2.6倍)へ、最終利益を28億円から40億円(同7.7倍)へ上方修正したことが好感された。第1四半期に商品力を強化したトレーディングカードゲーム「デュエル・マスターズ」や「トランスフォーマー」の海外向け輸出が好調に推移したほか、アミューズメントマシン「ポケモンメザスタ」の人気が拡大したことなどが要因。また、新型コロナウイルスの拡大状況と店頭状況を踏まえた経費コントロールなども奏功する見通しだ。同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高350億5800万円(前年同期比30.8%増)、営業利益21億4800万円(前年同期5億8300万円の赤字)、最終利益30億900万円(同11億7400万円の赤字)だった。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高1550億円(前期比9.8%増)、営業利益80億円(同13.0%増)、最終利益65億円(同20.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■マツキヨHD <3088>  5,010円 (+325円、+6.9%)

 マツモトキヨシホールディングス <3088> が3日ぶりに急反発。12日の取引終了後に発表した22年3月期第1四半期(4-6月)の連結業績は、売上高1374億8600万円(前年同期比6.8%増)、経常利益81億9400万円(同31.7%増)となり、これを好感する買いが入った。マスクなどのコロナ特需が落ち着く一方、前年同期に営業時間の短縮や臨時休業を行っていた店舗の大半が通常営業に戻るとともに、繁華街や都心店舗の売上高が回復基調となったことが寄与。商品別では医薬品と化粧品が好調だった。また、卸売事業で経営統合を予定するココカラファインに対するプライベートブランド商品の供給なども収益拡大に貢献した。

■HENNGE <4475>  3,070円 (+163円、+5.6%)

 HENNGE <4475> [東証M]が急反発。同社は12日大引け後に決算を発表。21年9月期第3四半期累計(20年10月-21年6月)の連結経常利益は前年同期比27.4%減の2億3000万円に減り、通期計画の3億1000万円に対する進捗率は74.2%にとどまったものの、前年同期の59.3%を上回った。

■東和薬品 <4553>  3,080円 (+157円、+5.4%)

 東和薬品 <4553> が急反発し新値追いとなった。同社は12日取引終了後に、22年3月期第1四半期(4-6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比33.7%増の60億8100万円となり、上半期計画84億1000万円に対する進捗率は72.3%に達した。売上高は同13.3%増の429億2700万円で着地。国内で市場の安定供給要請への対応を行ったことが増収につながったほか、利益面では工場稼働率の向上及びセールスミックスの改善などが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。また、創業70周年を記念し、保有株式数に応じてクオカードを贈呈することもあわせて発表している。

■BEENOS <3328>  3,510円 (+170円、+5.1%)

 BEENOS <3328> が急反発。同社は12日大引け後に決算を発表。21年9月期第3四半期累計(20年10月-21年6月)の連結経常利益は前年同期比60.8%減の10.6億円に大きく落ち込んだ。同時に、従来未定としていた期末一括配当は25円(前期は20円)実施する方針とした。また、発行済み株式数(自社株を除く)の0.6%にあたる8万株(金額で2億1300万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことも買い材料となった。買い付け期間は8月16日から9月15日まで。

■ラクス <3923>  3,335円 (+55円、+1.7%)

 ラクス <3923> が3日ぶりに反発。12日の取引終了後、第2四半期累計(4-9月)連結業績予想について、売上高を93億8400万円から94億3700万円(前年同期比33.4%増)へ、営業利益を4億4600万円から6億8200万円(同60.0%減)へ、純利益を2億7300万円から4億4600万円(同65.7%減)へ上方修正しており、これが好感された。クラウド事業で「楽楽明細」の新規受注が好調に推移しているほか、他の主要サービスの新規受注も堅調に推移していることが要因。また、人員の採用に若干の遅れが発生し、人件費が計画を下回る見込みであることもプラスに働くという。同時に発表した第1四半期(4-6月)決算は、売上高46億1300万円(前期比33.3%増)、営業利益5億1900万円(同42.9%減)、純利益3億4600万円(同43.8%減)だった。なお、22年3月期通期業績予想は上期決算発表時に開示する予定だ。

■ロート <4527>  3,290円 (+35円、+1.1%)

 ロート製薬 <4527> が9日続伸。10日に発表された第1四半期(4-6月)の連結営業利益は60億800万円だった。今期から新収益認識基準が採用されているが、旧基準の前期との比較では前年同期比68.1%増となった。国内外で主力製品の売り上げが回復している。22年3月通期の同利益は前期比0.5%増の231億円の見込みだが、国内証券から238億円への増額修正を予想する見方も出ている。同社は大衆薬の国内トップを目指して、M&Aを活用しており、中期的な成長が期待されている。

※13日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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