米株
【市況】ダウ平均は最高値更新続く モデルナ、ファイザーが下落＝米国株後半
NY株式11日（NY時間15:44）
ダウ平均 35466.45（+201.78 +0.57%）
ナスダック 14752.67（-35.42 -0.24%）
CME日経平均先物 28235（大証終比：+165 +0.58%）
ＮＹ時間の終盤に入ってダウ平均は本日高値圏での推移が続いている。きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は続伸し最高値更新が継続。取引開始前に発表になった米消費者物価指数（ＣＰＩ）はインフレ上昇の鈍化を示したことも株式市場をサポートしている。米ＣＰＩは概ね予想通りではあったものの、前月比で０．５％上昇、コア指数で０．３％上昇と前回から伸びは鈍化した。
市場では先週の米雇用統計で早期の資産購入ペース縮小への期待が高まっている。今回の米ＣＰＩがその期待を後退させたとは思われないが、インフレへの懸念は一服している模様。
米上院はきのう、新規支出５５００億ドルを含む１兆ドル規模の超党派のインフラ支出法案を可決した。また、社会福祉や気候変動対策に総額３．５兆ドルを投資する予算決議案も現地時間の１１日午前４時（日本時間午後３時）前に賛成５０、反対４９で承認された。市場からは力強い米経済の回復を支援するとの声も聞かれる。
ただ、民主党内の穏健派から革新派まで全員が合意できる具体的な財政支出案を作成する必要がある。上院の議席は与野党５０ずつで、１人でも離反者が出れば単純過半数に届かない。財源には富裕層への増税などが検討されているが、穏健派からはコストを問題視する声も強く、成立までには数カ月に及ぶことも予想されている。
世界中でデルタ株の感染が再拡大増加している。一部の地域では若干の制限が再導入されており、消費者がより慎重になる可能性がある。ただ、株式市場はワクチン接種が進展を見せる中で以前のような都市封鎖はないとの見方から、年末にかけて株価はさらに上昇との強気な見方も少なくないようだ。
エネルギー株は上昇し、銀行株も買い戻しが続いている。産業株も上昇。原油安についてはホワイトハウスがＯＰＥＣに増産を要請したことが売りにつながっている模様。ただ、終盤には買い戻されていた。
ダウ採用銘柄ではキャタピラー<CAT>やボーイング<BA>が上昇したほか、ゴールドマン<GS>、ＪＰモルガン<JPM>も買われた。一方、ビザ<V>、ユナイテッド・ヘルス<UNH>、セールスフォース<CRM>が下落。
ＩＴ・ハイテク株はまちまちの動きの中で、ナスダックはマイナス圏での推移が続いている。アマゾン<AMZN>やテスラ<TSLA>、エヌビディア<NVDA>が下落。一方、ＡＭＤ<AMD>、アップル<AAPL>が上昇。
きょうはモデルナ<MRNA>やファイザー<PFE>の下げが目立った。特にモデルナは商いを伴って大幅安。ＥＵが、両社のワクチンに関して、アレルギー性皮膚炎や腎臓病などの新たな副作用を調査していると伝わったことが嫌気された。
サイバーセキュリティのノートン・ライフロック（旧シマンテック）<NLOK>が上昇。前日引け後にチェコの同業アナストの買収で合意したことが伝わった。
仮想通貨取引のプラットフォームを手掛けるコインベース・グローバル<COIN>が上昇。前日引け後に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、１株利益、営業収益とも予想を上回った。総取引高および、ユーザー数も予想以上に増えた。
主力ブランド「プレイボーイ」を通じて、消費者にレジャー・ライフスタイルの提供を手掛けるＰＬＢＹグループ<PLBY>が下落。前日引け後に４－６月期決算（第２四半期）を発表しており、売上高は予想を上回ったものの、１株損益が予想以上の赤字だったほか、ＥＢＩＴＤＡも５８８万ドルと予想を下回った。
インターネットを通じてスポーツ中継やニュースなどをライブ配信するフボＴＶ<FUBO>が上昇。４－６月期決算（第２四半期）を発表しており、売上高が予想を上回った。ＥＢＩＴＤＡも予想ほどの赤字ではなかった。通期のガイダンスも公表しており、売上高を上方修正したほか、会員数も上方修正している。
ＡＩを活用した融資プラットフォームを手掛けるアップスタート<UPST>が大幅高。４－６月期決算（第２四半期）を発表しており、売上高、ＥＢＩＴＤＡとも予想を上回った。ガイダンスも強気の売上高見通しを示している。
モデルナ<MRNA> 384.82（-71.94 -15.75%）
ファイザー<PFE> 46.44（-1.75 -3.63%）
ノートンライフロック<NLOK> 26.26（+2.11 +8.72%）
コインベース<COIN> 278.58（+8.91 +3.30%）
ＰＬＢＹ<PLBY> 25.61（-3.88 -13.16%）
フボＴＶ<FUBO> 31.41（+2.77 +9.65%）
アップスタート<UPST> 170.40（+34.72 +25.59%）
アルファベット（C）<GOOG> 2755.41（-6.52 -0.24%）
フェイスブック<FB> 359.93（-1.20 -0.33%）
ネットフリックス<NFLX> 512.75（-3.09 -0.60%）
テスラ<TSLA> 707.64（-2.35 -0.33%）
アマゾン<AMZN> 3284.46（-36.22 -1.09%）
エヌビディア<NVDA> 196.69（-2.67 -1.34%）
ＡＭＤ<AMD> 107.85（+1.37 +1.29%）
ツイッター<TWTR> 65.47（-0.21 -0.32%）
ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス<UNH> 408.08（-3.70 -0.90%）
メルク<MRK> 75.21（+0.02 +0.02%）
マクドナルド<MCD> 235.51（+2.06 +0.88%）
マイクロソフト<MSFT> 286.74（+0.30 +0.10%）
ホームデポ<HD> 337.45（+5.97 +1.80%）
ボーイング<BA> 239.17（+3.39 +1.44%）
ベライゾン<VZ> 55.53（+0.05 +0.09%）
ビザ<V> 235.14（-2.94 -1.23%）
ハネウェル<HON> 233.84（+1.96 +0.85%）
ナイキ<NKE> 171.28（-0.99 -0.57%）
トラベラーズ<TRV> 156.03（+1.81 +1.17%）
ディズニー<DIS> 178.21（+1.14 +0.64%）
ダウ・インク<DOW> 64.10（+0.98 +1.55%）
セールスフォース<CRM> 241.94（-1.45 -0.60%）
シスコシステムズ<CSCO> 55.75（+0.14 +0.24%）
シェブロン<CVX> 102.82（+0.74 +0.72%）
コカ・コーラ<KO> 56.84（+0.04 +0.06%）
ゴールドマン<GS> 413.24（+5.27 +1.29%）
キャタピラー<CAT> 220.79（+6.72 +3.14%）
ウォルマート<WMT> 150.15（+1.47 +0.99%）
ウォルグリーン<WBA> 49.68（+1.25 +2.58%）
インテル<INTC> 54.27（+0.33 +0.60%）
アメックス<AXP> 170.53（+1.04 +0.61%）
アムジェン<AMGN> 227.62（-0.34 -0.15%）
アップル<AAPL> 145.82（+0.22 +0.15%）
Ｐ＆Ｇ<PG> 142.84（+0.57 +0.40%）
ＪＰモルガン<JPM> 161.11（+1.85 +1.16%）
Ｊ＆Ｊ<JNJ> 173.79（+0.02 +0.01%）
ＩＢＭ<IBM> 142.12（+0.74 +0.52%）
３Ｍ<MMM> 201.30（+2.05 +1.03%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 35466.45（+201.78 +0.57%）
ナスダック 14752.67（-35.42 -0.24%）
CME日経平均先物 28235（大証終比：+165 +0.58%）
ＮＹ時間の終盤に入ってダウ平均は本日高値圏での推移が続いている。きょうのＮＹ株式市場でダウ平均は続伸し最高値更新が継続。取引開始前に発表になった米消費者物価指数（ＣＰＩ）はインフレ上昇の鈍化を示したことも株式市場をサポートしている。米ＣＰＩは概ね予想通りではあったものの、前月比で０．５％上昇、コア指数で０．３％上昇と前回から伸びは鈍化した。
市場では先週の米雇用統計で早期の資産購入ペース縮小への期待が高まっている。今回の米ＣＰＩがその期待を後退させたとは思われないが、インフレへの懸念は一服している模様。
米上院はきのう、新規支出５５００億ドルを含む１兆ドル規模の超党派のインフラ支出法案を可決した。また、社会福祉や気候変動対策に総額３．５兆ドルを投資する予算決議案も現地時間の１１日午前４時（日本時間午後３時）前に賛成５０、反対４９で承認された。市場からは力強い米経済の回復を支援するとの声も聞かれる。
ただ、民主党内の穏健派から革新派まで全員が合意できる具体的な財政支出案を作成する必要がある。上院の議席は与野党５０ずつで、１人でも離反者が出れば単純過半数に届かない。財源には富裕層への増税などが検討されているが、穏健派からはコストを問題視する声も強く、成立までには数カ月に及ぶことも予想されている。
世界中でデルタ株の感染が再拡大増加している。一部の地域では若干の制限が再導入されており、消費者がより慎重になる可能性がある。ただ、株式市場はワクチン接種が進展を見せる中で以前のような都市封鎖はないとの見方から、年末にかけて株価はさらに上昇との強気な見方も少なくないようだ。
エネルギー株は上昇し、銀行株も買い戻しが続いている。産業株も上昇。原油安についてはホワイトハウスがＯＰＥＣに増産を要請したことが売りにつながっている模様。ただ、終盤には買い戻されていた。
ダウ採用銘柄ではキャタピラー<CAT>やボーイング<BA>が上昇したほか、ゴールドマン<GS>、ＪＰモルガン<JPM>も買われた。一方、ビザ<V>、ユナイテッド・ヘルス<UNH>、セールスフォース<CRM>が下落。
ＩＴ・ハイテク株はまちまちの動きの中で、ナスダックはマイナス圏での推移が続いている。アマゾン<AMZN>やテスラ<TSLA>、エヌビディア<NVDA>が下落。一方、ＡＭＤ<AMD>、アップル<AAPL>が上昇。
きょうはモデルナ<MRNA>やファイザー<PFE>の下げが目立った。特にモデルナは商いを伴って大幅安。ＥＵが、両社のワクチンに関して、アレルギー性皮膚炎や腎臓病などの新たな副作用を調査していると伝わったことが嫌気された。
サイバーセキュリティのノートン・ライフロック（旧シマンテック）<NLOK>が上昇。前日引け後にチェコの同業アナストの買収で合意したことが伝わった。
仮想通貨取引のプラットフォームを手掛けるコインベース・グローバル<COIN>が上昇。前日引け後に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、１株利益、営業収益とも予想を上回った。総取引高および、ユーザー数も予想以上に増えた。
主力ブランド「プレイボーイ」を通じて、消費者にレジャー・ライフスタイルの提供を手掛けるＰＬＢＹグループ<PLBY>が下落。前日引け後に４－６月期決算（第２四半期）を発表しており、売上高は予想を上回ったものの、１株損益が予想以上の赤字だったほか、ＥＢＩＴＤＡも５８８万ドルと予想を下回った。
インターネットを通じてスポーツ中継やニュースなどをライブ配信するフボＴＶ<FUBO>が上昇。４－６月期決算（第２四半期）を発表しており、売上高が予想を上回った。ＥＢＩＴＤＡも予想ほどの赤字ではなかった。通期のガイダンスも公表しており、売上高を上方修正したほか、会員数も上方修正している。
ＡＩを活用した融資プラットフォームを手掛けるアップスタート<UPST>が大幅高。４－６月期決算（第２四半期）を発表しており、売上高、ＥＢＩＴＤＡとも予想を上回った。ガイダンスも強気の売上高見通しを示している。
モデルナ<MRNA> 384.82（-71.94 -15.75%）
ファイザー<PFE> 46.44（-1.75 -3.63%）
ノートンライフロック<NLOK> 26.26（+2.11 +8.72%）
コインベース<COIN> 278.58（+8.91 +3.30%）
ＰＬＢＹ<PLBY> 25.61（-3.88 -13.16%）
フボＴＶ<FUBO> 31.41（+2.77 +9.65%）
アップスタート<UPST> 170.40（+34.72 +25.59%）
アルファベット（C）<GOOG> 2755.41（-6.52 -0.24%）
フェイスブック<FB> 359.93（-1.20 -0.33%）
ネットフリックス<NFLX> 512.75（-3.09 -0.60%）
テスラ<TSLA> 707.64（-2.35 -0.33%）
アマゾン<AMZN> 3284.46（-36.22 -1.09%）
エヌビディア<NVDA> 196.69（-2.67 -1.34%）
ＡＭＤ<AMD> 107.85（+1.37 +1.29%）
ツイッター<TWTR> 65.47（-0.21 -0.32%）
ダウ採用銘柄
ユナイテッドヘルス<UNH> 408.08（-3.70 -0.90%）
メルク<MRK> 75.21（+0.02 +0.02%）
マクドナルド<MCD> 235.51（+2.06 +0.88%）
マイクロソフト<MSFT> 286.74（+0.30 +0.10%）
ホームデポ<HD> 337.45（+5.97 +1.80%）
ボーイング<BA> 239.17（+3.39 +1.44%）
ベライゾン<VZ> 55.53（+0.05 +0.09%）
ビザ<V> 235.14（-2.94 -1.23%）
ハネウェル<HON> 233.84（+1.96 +0.85%）
ナイキ<NKE> 171.28（-0.99 -0.57%）
トラベラーズ<TRV> 156.03（+1.81 +1.17%）
ディズニー<DIS> 178.21（+1.14 +0.64%）
ダウ・インク<DOW> 64.10（+0.98 +1.55%）
セールスフォース<CRM> 241.94（-1.45 -0.60%）
シスコシステムズ<CSCO> 55.75（+0.14 +0.24%）
シェブロン<CVX> 102.82（+0.74 +0.72%）
コカ・コーラ<KO> 56.84（+0.04 +0.06%）
ゴールドマン<GS> 413.24（+5.27 +1.29%）
キャタピラー<CAT> 220.79（+6.72 +3.14%）
ウォルマート<WMT> 150.15（+1.47 +0.99%）
ウォルグリーン<WBA> 49.68（+1.25 +2.58%）
インテル<INTC> 54.27（+0.33 +0.60%）
アメックス<AXP> 170.53（+1.04 +0.61%）
アムジェン<AMGN> 227.62（-0.34 -0.15%）
アップル<AAPL> 145.82（+0.22 +0.15%）
Ｐ＆Ｇ<PG> 142.84（+0.57 +0.40%）
ＪＰモルガン<JPM> 161.11（+1.85 +1.16%）
Ｊ＆Ｊ<JNJ> 173.79（+0.02 +0.01%）
ＩＢＭ<IBM> 142.12（+0.74 +0.52%）
３Ｍ<MMM> 201.30（+2.05 +1.03%）
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
