【市況】概況からBRICsを知ろう インドSENSEX指数は小反落、アジア市場が軟調な値動き
上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより
【ブラジル】ボベスパ指数 121800.79 -3.08%
30日のブラジル株式市場は続落。主要指標のボベスパ指数は前日比3874.54ポイント安(-3.08%)の121800.79で取引を終了した。125672.9から121748.2まで下落した。
売りが先行した後は下げ幅をじりじりと拡大させた。国内における新型コロナウイルス感染の増加が警戒され、リスク回避の売りが広がった。直近24時間の感染者数は2万人突破したと報告された。また、通貨レアルの対米ドルの急落もブラジル株の売り圧力を強めた。
【ロシア】MICEX指数 3771.58 -0.86%
30日のロシア株式市場は3日ぶりに反落。主要指標のMOEX指数は前日比32.75ポイント安(-0.86%)の3771.58で取引を終了した。3793.40から3759.83まで上昇した。
売りが先行した後は狭いレンジでもみ合った。新型コロナウイルス変異株の世界的な流行が警戒され、リスク回避の売りが広がった。また、弱い米経済指標も世界景気の回復遅れ懸念を強めた。一方、原油価格が上昇したが、指数の押し上げには力不足だった。
【インド】SENSEX指数 52586.84 -0.13%
30日のインドSENSEX指数は小反落。前日比66.23ポイント安(-0.13%)の52586.84、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同15.40ポイント安(-0.10%)の15763.05で取引を終えた。
プラス圏でもみ合った後は終盤にマイナス圏に転落した。外国人投資家(FII)の売り越しが足かせに。FIIはこの日までに12日連続の売り越しとなった。また、アジア市場が軟調な値動きを示したこともインド株の売り圧力を強めた。ほかに、国内外での新型コロナウイルス変異株の流行が引き続き警戒材料となった。
【中国本土】上海総合指数 3397.36(-0.42%)
7月30日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比14.37ポイント安(-0.42%)の3397.36ポイントと反落した。
指標発表前に買い手控え。中国本土ではあす31日、7月の製造業PMI(国家統計局などが集計)が発表される。最新のコンセンサス予想では、6月実績からやや低下する見込みだ。新型コロナウイルス変異種(デルタ株)感染拡大も不安材料。ただ、大きく売り込む動きはみられていない。中国経済回復のペース鈍化が懸念される中、「当局は景気対策を強める」と期待された。
《CS》
提供:フィスコ