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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 連休前にクレディスイス経由でカバーの動きを見せるかが注目される


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 27710 -220 (-0.78%)
TOPIX先物 1913.0 -13.5 (-0.70%)
シカゴ先物 27790 -140
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 16日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。朝方こそ6月の小売売上高が予想外の上昇となったことを手掛りとした物色も見られたが、その後は7月のミシガン大学消費者マインド指数(速報値)が80.8と前月(85.5)から予想外の低下を示したことで下落に転じた。また、新型コロナウイルスの感染が広がるなか、カリフォルニア州がマスク着用を再度義務付けると発表したことも嫌気される格好となった。S&P500業種別指数は商業サービス・用品、公益事業、家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方で、エネルギー、半導体・同製造装置、銀行が下落した。

 シカゴ先物清算値は日中大阪比140円安の2万7790円で取引を終えた。日経225先物のナイトセッションは日中比30円高の2万7960円で始まり、その後は2万7990円~2万8100円辺りでの推移に。しかし、米国市場の取引開始後に軟化し、2万7880円と下落に転じている。いったんは2万8000円まで切り返す場面が見られたものの続かず、引けにかけて下落幅を広げる格好から2万7710円とナイトセッションの安値圏で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売りが先行することになりそうだ。今週は3日間の立ち合いとなることから一段と商いが細りやすいほか、週後半は休場となることもあって海外市場の動向に対してヘッジ対応が難しくなることから、スキャルピングといった短期の売買が中心。薄商いのなかで足元ではクレディスイス経由によるショートを積み増す動きが見られており、引き続きショートを警戒した動きに。

 チャート形状では、ナイトセッションを含んだ価格で7月9日安値2万7380円が射程に入ってきており、再び5月14日に付けた安値2万7110円が意識されてくる可能性もありそうだ。ショートの動きから、結果として裁定解消売り(先物買い・現物売り)が誘発されることも考えられる。また、連休前にクレディスイス経由でカバーの動きを見せてきたとしても、積極的なリバウンド狙いのトレードは期待しづらく、自律反発を狙った短期的なものにとどまりそうだ。

 なお、NT倍率は低下傾向を続けており、先週の安いところでは先物中心限月で14.37倍まで低下。3月安値水準を明確に下放れてきたことにより、方向性としては14倍台前半水準を意識したトレンド形成となる。リバランスからいったんは上昇も見込まれるものの、足元の需給状況からは、戻りの局面においてNTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)の組成に向かわせやすいか。16日のVIX指数は18.45に上昇し、再び25日、75日線を突破しており、ボトム圏での推移ながらも下値を切り上げる形状であることから、やや神経質にさせそうだ。

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