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【注目】明日注目すべき【好決算】銘柄 安川電、キャリアL、カーブスHD (9日大引け後 発表分)

安川電 <日足> 「株探」多機能チャートより

 9日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 安川電機 <6506>   ★今期税引き前を3期ぶり最高益に28%上方修正、配当も12円増額
 ◆22年2月期の連結税引き前利益を従来予想の433億円→555億円に28.2%上方修正。増益率が59.4%増→2.0倍に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。製造業全般で設備投資が力強い回復をみせるなか、中国などで自動車、半導体、電子部品を中心に需要が高水準で推移し、主力のモーションコントロール事業とロボット事業で想定以上の受注が続いていることが要因。
  業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の40円→52円(前期は24円)に大幅増額修正した。

 Fブラザーズ <3454>   ★上期経常は26億円の黒字に浮上
 ◆21年11月期上期(20年12月-21年5月)の連結経常損益は26.1億円の黒字(前年同期は1.5億円の赤字)に浮上して着地。賃貸不動産ポートフォリオ入れ替えに伴い、複数の物件を売却したことが収益を押し上げた。

 テンダ <4198> [JQ]  ★前期経常を一転13%増益・最高益に上方修正
 ◆21年5月期の連結経常利益を従来予想の2.9億円→3.3億円に14.7%上方修正。従来の1.7%減益予想から一転して12.8%増益を見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。主力のITソリューション事業で内製化による原価抑制が進み、採算が改善したことが寄与。

 キャリアL <6070>   ★3-5月期(1Q)経常は44%増益で着地
 ◆22年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比43.6%増の7.5億円に拡大して着地。主力の事務系人材サービス事業で官公庁や大手BPO事業者などから前年同期を上回る新規BPO案件と新規一般事務案件の受注を獲得したことが寄与。製造系人材サービス事業で製造加工部門の受注量が回復したことも収益拡大に貢献した。
  上期計画の11.1億円に対する進捗率は67.6%に達しており、業績上振れが期待される。

 ゼネラルパ <6267> [JQ]  ★今期経常を一転17%増益・最高益に上方修正、配当も10円増額
 ◆21年7月期の連結経常利益を従来予想の7.5億円→9.8億円に30.7%上方修正。従来の10.6%減益予想から一転して16.8%増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。コロナ影響による設備据付作業の延期などで売上計上が後ずれする案件が想定より少ないことが寄与する。販管費を中心とする経費抑制に加え、包装機械事業の利益率が改善することも上振れにつながる。
  併せて、今期の年間配当を従来計画の60円→70円(前期は60円)に増額修正した。創業60周年記念配当10円を実施する。

 HIOKI <6866>   ★今期経常を15%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も45円増額
 ◆21年12月期の連結経常利益を従来予想の49億円→56.2億円に14.7%上方修正。増益率が85.2%増→2.1倍に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。中国、台湾、韓国など東アジアの経済活動が急速に回復し、海外向け販売が伸びることが寄与。また、脱炭素に向けた世界各国の取り組みを受け、主要顧客である自動車・電子部品業界の設備投資回復が進み、バッテリー、モーター、電子部品関連で計測器の需要が高まっていることも追い風となる。
  併せて、業績上振れによる普通配当15円と株式上場30周年記念配当30円を上積みする形で、今期の年間配当を従来計画の110円→155円(前期は60円)に大幅増額修正した。

 カーブスHD <7085>   ★今期経常を一転36%増益に上方修正、配当も1円増額
 ◆21年8月期の連結経常利益を従来予想の11億円→15.9億円に44.5%上方修正。従来の5.6%減益予想から一転して36.5%増益見通しとなった。新規会員数は計画を下回るものの、会員向け物販でプロテイン高機能新商品の販売が伸びることが寄与。緊急事態宣言による休業影響は軽微で加盟店への経営支援金の拠出額が想定を下回ることに加え、円安による為替差益の発生も上振れに貢献する。
  併せて、期末一括配当を従来計画の3円→4円(前期は5円)に大幅増額修正した。

 旭化学 <7928> [JQ]  ★今期経常を70%上方修正・13期ぶり最高益更新へ
 ◆21年8月期の連結経常利益を従来予想の4億3000万円→7億3000万円に69.8%上方修正。増益率が3.0倍→5.0倍に拡大し、13期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。主要顧客の電動工具業界で巣ごもり需要などを背景とする好調な販売が継続し、受注が想定より伸びることが寄与。円安による収益押し上げ効果も上振れに貢献する。

 アジア航 <9233> [東証2]  ★今期経常を一転10%増益・最高益に上方修正、配当も11円増額
 ◆21年9月期の連結経常利益を従来予想の15.2億円→25.2億円に65.2%上方修正。従来の33.2%減益予想から一転して10.3%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。上期業績の好調に加え、国土強靭化関連業務や再生可能エネルギー関連業務が引き続き堅調に推移していることが要因。生産原価率の低減なども上振れに貢献する。
  併せて、期末一括配当を従来計画の14円→25円(前期は24円)に大幅増額修正した。

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