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【市況】【↑】日経平均 大引け| 反発、欧州株高受けリバウンド狙いの買い優勢 (7月6日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  28677.95
高値  28748.23(09:58)
安値  28587.61(09:16)
大引け 28643.21(前日比 +45.02 、 +0.16% )

売買高  7億9425万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆6909億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は反発、前日の米株休場も欧州株高受け心理改善
 2.新型コロナ警戒で上値は重く、一時はマイナス圏に沈む場面も
 3.週後半に集中するETFの分配金捻出に絡む売りニーズも警戒
 4.原油市況の上昇を背景に資源関連や石油株などが買いを集める
 5.手控え感強く、売買代金1兆7000億円割れと連日で今年最低に

■東京市場概況

 前日の米国市場は、独立記念日の振替休日のため休場。

 東京市場では、買い先行で始まった後、日経平均株価はいったん戻り売りに値を消しマイナス圏に沈んだが、その後は再び買いが優勢に。しかし上値は重かった。

 6日の東京市場は、
 きょうの東京市場は、前日の米国株市場が独立記念日の振替休日に伴う休場であったことから、手掛かり材料に事欠いたものの、欧州株高を受け市場のセンチメントが改善し朝方はリバウンド狙いの買いが優勢だった。しかし、国内での新型コロナウイルスの感染拡大に対する懸念に加え、週後半に集中するETFの分配金捻出に伴う売り圧力を警戒して見送りムードが強かった。日経平均は方向感なくもみ合ったが、後場後半は上値の重さが意識され、結局小幅高で着地している。原油市況の上昇を背景に資源関連や石油関連株などが買われたほか、鉄鋼株なども上昇したが、海運株や証券株などが軟調だった。東証1部の売買代金は1兆7000億円台に届かず、前日に続き今年の最低水準を更新した。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が小幅ながら上昇、任天堂<7974>も大きく上値を追った。ファーストリテイリング<9983>がしっかり、村田製作所<6981>も上昇した。日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>など空運株も買いを集めた。ダイキン工業<6367>も高い。ファインデックス<3649>が急騰、エンビプロ・ホールディングス<5698>、リニカル<2183>も大幅高。レノバ<9519>が値を飛ばし、新日本科学<2395>、ラクス<3923>の上げ足も目立つ。
 半面、日本郵船<9101>、商船三井<9104>などが売りに押され、三菱電機<6503>が冴えず、富士通<6702>も軟調。マネックスグループ<8698>が大幅安、良品計画<7453>も売られた。ペッパーフードサービス<3053>が急落、アイスタイル<3660>も大きく値を下げた。ファーマフーズ<2929>、ワイエイシイホールディングス<6298>なども下落した。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367> 、SBG <9984> 、ファストリ <9983> 、オリンパス <7733> 、TDK <6762> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約62円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はテルモ <4543> 、中外薬 <4519> 、セコム <9735> 、コナミHD <9766> 、アステラス <4503> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約21円。

 東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)石油石炭製品、(3)鉱業、(4)鉄鋼、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)証券商品先物、(3)医薬品、(4)金属製品、(5)不動産業。

■個別材料株

△リニカル <2183>
 コロナ薬としてのイベルメクチンに脚光。
△バイク王 <3377> [東証2]
 リテール市場需要堅調で上期経常利益4.5倍。
△T-BASE <3415>
 6月既存店売上高8.5%増で4ヵ月連続プラス。
△プロパティA <3464>
 来客受付時の熱検知対応を可能とする顔認証技術で特許取得。
△ファインデ <3649>
 5ヵ年計画発表し25年12月期売上高108億円の目標掲げる。
△インスペック <6656> [東証2]
 自動車分野向け検査装置の受注を初めて獲得。
△ポート <7047> [東証M]
 チェンジ <3962> と雇用DX分野で資本・業務提携。
△システムソフ <7527>
 子会社が「物確クラウド」を販売開始へ。
△東京産 <8070>
 上限7.22%の自社株買いを好感。
△トーセイ <8923>
 21年11月期営業利益予想及び配当予想を上方修正。

▼川口化 <4361> [東証2]
 好決算発表も織り込み済みで利益確定売り優勢。
▼アークス <9948>
 販管費増など響き第1四半期営業利益27%減。


 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ファインデ <3649> 、(2)エンビプロ <5698> 、(3)リニカル <2183> 、(4)システムソフ <7527> 、(5)レノバ <9519> 、(6)東京産 <8070> 、(7)エスライン <9078> 、(8)LTS <6560> 、(9)新日本科学 <2395> 、(10)ラクス <3923> 。
 値下がり率上位10傑は(1)ペッパー <3053> 、(2)マネックスG <8698> 、(3)アイスタイル <3660> 、(4)APHD <3175> 、(5)トランザク <7818> 、(6)ワイエイシイ <6298> 、(7)ファーマF <2929> 、(8)インプレス <9479> 、(9)良品計画 <7453> 、(10)MTI <9438> 。

【大引け】

 日経平均は前日比45.02円(0.16%)高の2万8643.21円。TOPIXは前日比5.51(0.28%)高の1954.50。出来高は概算で7億9425万株。東証1部の値上がり銘柄数は1142、値下がり銘柄数は896となった。日経ジャスダック平均は3989.55円(6.61円高)。

[2021年7月6日]


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