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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ファインデ、レノバ、JAL

レノバ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ファインデックス <3649>  1,244円  +201 円 (+19.3%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 ファインデックス<3649>が急反騰し一時ストップ高。同社は5日の取引終了後、25年12月期までの5カ年計画を発表した。なかで、25年12月期の業績目標について、売上高を108億円(20年12月期実績40億400万円)、経常利益を49億円(同6億4300万円)とする方針を掲げており、これを好感した買いが入っているようだ。今後、患者情報の安全かつ有効的な活用に向けた技術開発や創薬・医療機器開発などへの医療データの活用のほか、医療文書管理システムを自治体など向けのデジタルトランスフォーメーション(DX)支援へと展開していく。

■レノバ <9519>  4,480円  +305 円 (+7.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 レノバ<9519>が大きく切り返した。世界的な脱炭素社会に向けた取り組みが進むなか、再生可能エネルギーの活用が進んでいる。国内でも環境省が2030年度の太陽光発電の導入目標に約2000万キロワット分を積み増す方針が伝えられている。同社は太陽光をはじめ、風力やバイオマスなど再生可能エネルギー開発を手掛け、同テーマのシンボルストックとして存在感を示している。22年3月期はトップラインの伸びが顕著で前期比46%増の300億円を見込んでいる。株式需給面では信用買い残の整理が続き、直近データでは35万株強まで減少しており戻り売り圧力が軽減されている。

■ダイヘン <6622>  4,750円  +215 円 (+4.7%)  11:30現在
 ダイヘン<6622>が大幅反発している。5日の取引終了後、24年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、最終年度に売上高2000億円以上(21年3月期1451億4400万円)、営業利益200億円以上(同121億8300万円)を目指すとしたことが、意欲的な中計と評価されているようだ。EV向け充電システムや再生可能エネルギー発電事業者向けEMSなどの新たな事業領域で新商材の販売拡大を図るほか、労働力不足解消や狭隘スペースでの自動化、設備管理の負担軽減などに資する機器・システムの開発を進めるとしている。

■TOKYO BASE <3415>  703円  +23 円 (+3.4%)  11:30現在
 TOKYO BASE<3415>が反発している。同社は5日取引終了後に、6月度の月次売上速報を公表。既存店売上高は前年同月比8.5%増となり、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されているようだ。ECは前年実施したクーポン・タイムセールなど在庫消化施策の反動で同4.1%減となったが、実店舗が同19.0%増となったことが寄与した。なお、全店ベースの売上高は、新規出店効果などもあって同20.9%増だった。

■トーセイ <8923>  1,180円  +34 円 (+3.0%)  11:30現在
 トーセイ<8923>が4日続伸している。5日の取引終了後、21年11月期の連結業績予想について、営業利益を87億700万円から110億3600万円(前期比71.7%増)へ、純利益を52億1800万円から68億4600万円(同90.1%増)へ上方修正し、あわせて29円を予定していた期末一括配当を38円(前期19円)に引き上げると発表したことが好感されている。不動産流動化事業における一部販売予定物件の販売時期を翌期以降に見直したことで、売上高は695億3500万円から616億5700万円(同3.6%減)へ下方修正したものの、不動産流動化事業で投資家向けの1棟収益不動産が想定よりも高い利益率で売却できたことで同事業の売上総利益率が大きく上振れしたことが寄与する。また、販売物件の利益率が期初予想を上回って推移していることや、ホテル事業を除くストック・フィービジネスが順調に推移していることなども寄与する。なお、同時に発表した第2四半期累計(20年12月~21年5月)決算は、売上高409億3200万円(前年同期比9.1%減)、営業利益92億3200万円(同4.3倍)、純利益61億2000万円(同5.3倍)だった。

■日本航空 <9201>  2,562円  +70 円 (+2.8%)  11:30現在
 日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>がいずれも4日続伸と戻り足を強めている。国内では新型コロナウイルスの感染が再び拡大傾向にあることで警戒感が拭えない状況にあるが、海外では米国をはじめワクチン普及効果による経済活動の正常化を背景とした景気回復期待が高まっている。世界的な旅客需要の拡大で収益環境が最悪期を脱する公算が大きくなった空運セクターには足もと上値を見込んだ買いが優勢となっている。テクニカル的には両銘柄とも株価は前日時点で25日移動平均線を下回って推移していたが、日足一目均衡表では雲の上に位置していることで戻り足を軽くしている。

■日本製鉄 <5401>  1,871.5円  +41.5 円 (+2.3%)  11:30現在
 日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など大手をはじめ、鉄鋼株が軒並み高となり業種別騰落率で値上がり上位に食い込んでいる。米国ではバイデン米政権が超党派で合意したインフラ投資法案の支持を呼び掛ける地方遊説をスタートさせており、「米国における鋼材需要の拡大に対する思惑が鉄鋼セクターを刺激している」(中堅証券ストラテジスト)という。鉄鋼株はPER、PBRともに割安さを際立たせる銘柄が多く、水準訂正妙味も意識されている。

■カッパ・クリエイト <7421>  1,462円  -25 円 (-1.7%)  11:30現在
 カッパ・クリエイト<7421>が続落している。5日の取引終了後、田邊公己社長に対してはま寿司(東京都港区)から不正競争防止法にまつわる告訴がなされ、6月28日には本社が家宅捜索を受けたと発表しており、これが嫌気されている。「はま寿司」の日次売り上げデータなどを数回にわたって個人的に送付を受けていたという疑い。カッパクリエでは、「関係当局の捜査に全面的に協力し、対象者への処分などに関しても厳正に対処する」とコメントしている。

■セリア <2782>  3,955円  -35 円 (-0.9%)  11:30現在
 セリア<2782>は冴えない動き。5日の取引終了後に発表した6月度の月次売上高で既存店売上高が前年同月比7.0%減と2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。客数、客単価ともに前年割れとなった。

■日医工 <4541>  890円  -7 円 (-0.8%)  11:30現在
 日医工<4541>が3日続落している。5日の取引終了後、米子会社セージェント・ファーマシューティカルズ社が開発中のカモスタットメシル酸塩について、第2相臨床試験で主要評価項目である「入院率」並びに「死亡率」の低減に関して統計上の有意差の確認には至らなかったとして、新型コロナウイルス感染症治療を目的とした開発を中止すると発表しており、これが嫌気されているようだ。

■ジンズホールディングス <3046>  8,400円  -30 円 (-0.4%)  11:30現在
 ジンズホールディングス<3046>は冴えない動き。5日の取引終了後に発表した6月度の月次売上状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比25.8%減と5カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置や緊急事態宣言による営業自粛は緩和されつつあるものの、関西圏を中心に週末のみ最大42店舗が休業を余儀なくされるなど、営業自粛の影響が継続した。また、前年6月には全国的な緊急事態宣言の解除や特定給付金の支給などによる需要の拡大があり、その反動もあったことや、インバウンド客数の減少も響いた。なお、全店売上高は同23.1%減だった。

■インスペック <6656>  2,382円  +340 円 (+16.7%)  11:30現在
 インスペック<6656>は大幅反発している。5日の取引終了後、初めて自動車分野向け検査装置であるロールtoロール型検査装置(車載FPC検査装置)の受注を獲得したと発表しており、これが好感されている。自動車の電子化、電動化により増え続ける配線(ワイヤーハーネス)を軽量で生産性の高いFPCへと置き換える流れが加速している。なお、同件による22年4月期業績見通しに与える影響は織り込み済みだという。

■リニカル <2183>  985円  +91 円 (+10.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 リニカル<2183>が切り返し急で、14%を超える上昇で一気に1000円台まで駆け上がる場面があった。株価は6月以降に大きく水準を切り上げ、マーケットの関心が高まっている。同社は欧米やアジアなどグローバル規模で展開するCRO(新薬開発の治験支援)専業企業で創薬支援や臨床のほか、育薬事業などにも経営資源を注ぎ業容拡大に取り組む。昨年9月には北里研究所とイベルメクチン誘導体による新型コロナウイルスに対する画期的治療薬創出及び抗ウイルス薬の基盤構築を目的とした治験業務委託契約を締結、今年6月に共同研究開発をスタートさせており、展開が注目されている。イベルメクチンは2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した北里大の大村智特別栄誉教授が開発した抗寄生虫薬でアフリカや中南米を中心に、寄生虫感染症薬として約4億人規模が服用している。

■東京産業 <8070>  668円  +60 円 (+9.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 東京産業<8070>が急騰。同社は5日取引終了後、株式売り出しを発表するとともに自社株買いの実施を明らかにした。自社株買いは発行済み株式数の7.22%に当たる200万株、10億円を上限としており、規模が大きいことが好感された。取得期間は、売り出しの受渡日翌営業日から22年1月31日まで。同時に三菱商事<8058>が保有する334万7600株を売り出すことも発表。オーバーアロットメントによる上限50万2000株の売り出しも実施する。売出価格は7月13日から15日のいずれかの日に決定する。

■ポート <7047>  812円  +59 円 (+7.8%)  11:30現在
 ポート<7047>が急伸。5日の取引終了後、チェンジ<3962>と地方の自治体・企業の採用を支援する雇用DX(デジタルトランスフォーメーション)の分野で資本・業務提携すると発表しており、これが材料視されているようだ。チェンジが持つ地方自治体の顧客基盤や地方創生とDXを組み合わせた取り組みにおける実績やノウハウを活用し、既存事業の収益機会の最大化をはじめ、新規事業の共同開発などを行う。あわせて、チェンジを割当先とする第三者割当増資を実施し、ポートは総額約2億円を調達する。実施後、チェンジのポート株の持ち株比率は2%強となる見込み。

●ストップ高銘柄
 トラストHD <3286>  601円  +100 円 (+20.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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