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【市況】東京株式(前引け)=小反発、上値重く朝高後に値を消す展開に

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより
 30日前引けの日経平均株価は前営業日比2円49銭高の2万8815円10銭とわずかに反発。前場の東証1部の売買高概算は4億3098万株、売買代金概算は1兆455億円。値上がり銘柄数は1033、対して値下がり銘柄数は1027、変わらずは126銘柄だった。

 きょう前場の東京株式市場は、米国株市場でのナスダック指数最高値などを引き継ぎ朝方はリスクを取る動きが優勢となり、日経平均は反発して始まったが、2万9000円近辺では売り圧力が強く、その後は値を消す展開を強いられた。前場取引終盤に前日終値を小幅ながら下回る場面もあった。東京など新型コロナウイルスの感染者数が増加傾向にあり、経済活動の正常化に対する期待が後退している。新型コロナの変異株であるデルタ株の感染が広がっていることにも警戒感が強いようだ。ただ、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数はともに1000を超え拮抗している。

 個別では中外製薬<4519>が商いを伴い上昇、ベイカレント・コンサルティング<6532>も高い。村田製作所<6981>、日本電産<6594>なども値を上げた。アトラグループ<6029>が大幅高、ウシオ電機<6925>も急伸。リンクアンドモチベーション<2170>も物色人気に。半面、レーザーテック<6920>が朝高後に買いが続かず下値模索となったほか、ソニーグループ<6758>も軟調。エーザイ<4523>も下落した。ファーストリテイリング<9983>も売りに押された。スギホールディングス<7649>、クスリのアオキホールディングス<3549>が急落、ディー・エル・イー<3686>大きく値を下げた。

出所:MINKABU PRESS

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