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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):Jテック・C、Kラーニング、マーチャント

Jテック・C <日足> 「株探」多機能チャートより
■Jテック・C <3446>  3,675円  +180 円 (+5.2%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 ジェイテックコーポレーション<3446>が全般下げ相場に抗して大幅高で3連騰。研究機関や企業の実験施設向けに超高精度X線集光ミラーや自動細胞培養装置などの理化学機器を製造販売する研究開発型企業だが、その独自の技術力に市場でも評価が高まっている。あすから7月2日までの日程でパシフィコ横浜において「OPIE’21 レーザーEXPO2021」の開催が予定されており、これも同社株の刺激材料となっている。また、半導体製造装置市場で急速に立ち上がるEUV露光装置分野でも活躍が期待されている。EUV露光装置で世界シェアを独占するオランダのASMLが開発を進める次世代機分野で、「同社の超高精度X線集光ミラーがキーテクノロジーとして注目される可能性」(国内証券ストラテジスト)が指摘されている。

■KIYOラーニング <7353>  1,972円  +65.3 円 (+3.4%)  本日終値
 KIYOラーニング<7353>が大幅反発。この日、企業向け社員教育クラウドサービス「AirCourse MBAシリーズ」に新テーマ「IT戦略」をリリースすると発表しており、これが好材料視された。「AirCourse MBAシリーズ」は、経営に関する知識や事例を基礎から学べるシリーズで、若手社員から管理職まで幅広い層で活用されている。今回リリースされた新テーマ「IT戦略」では、最新トピックや企業事例を交え、実務に活用できるIT知識を体系的に習得できる。また今後も最新ITトレンドや事例などのコースを順次追加する予定という。

■マーチャント <3121>  320円  +9 円 (+2.9%)  本日終値
 マーチャント・バンカーズ<3121>が反発。28日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を18億5000万円から26億5000万円(前期比62.1%増)へ、営業利益を3億円から4億5000万円(同2.1倍)へ、最終利益を1億3000万円から2億3000万円(前期4400万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。営業投資有価証券として保有するCNイノベーションズ・ホールディングスの売却に加えて、販売用不動産の売却が寄与する。

■CSSホールディングス <2304>  286円  +8 円 (+2.9%)  本日終値
 CSSホールディングス<2304>が高い。28日の取引終了後、上限を10万株(発行済み株数の1.92%)、または2780万円とする自社株を、29日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表しており、これが好感された。経営環境に対応し、持続的な企業価値向上のための将来のM&Aや、アライアンスでの活用を視野に、機動的な資本政策の遂行を目的としている。

■NaITO <7624>  195円  +4 円 (+2.1%)  本日終値
 NaITO<7624>が上値追い加速、カイ気配スタートで20年2月26日以来約1年4カ月ぶりの200円台乗せを視界に捉えている。同社は機械工具の専門商社だが、主力の切削工具が自動車部品向けに回復色を強めている。28日の取引終了後に発表した22年2月期第1四半期(3~5月)決算は営業利益が前年同期比2.8倍の1億7500万円と急拡大した。通期計画の3億5000万円に対する進捗率は50%に達しており、増額修正期待が膨らんでいる。これを背景に投資資金を呼び込む形となった。株価が200円前後と値ごろ感があることから、上値を見込んだ短期資金の参戦が活発化している。

■多摩川ホールディングス <6838>  1,427円  +27 円 (+1.9%)  本日終値
 多摩川ホールディングス<6838>が3日続伸。28日の取引終了後、子会社GPエナジー6が保有する北海道登別市太陽光発電所を売却すると発表しており、これが好材料視された。なお、売却価格は21年3月期売上高(67億4200万円)の10%相当額以上、利益は営業利益(2億1100万円)の30%相当額以上としている。

■スターフライヤー <9206>  2,923円  +13 円 (+0.5%)  本日終値
 スターフライヤー<9206>はしっかり。28日の取引終了後に発表した5月度の旅客輸送実績・運航実績で、国内線旅客数が前年同月比3.2倍の3万6732人となり、2カ月連続前年実績を上回ったことが株価を下支えしているようだ。また、座席利用率は40.0%となり、前年同月に比べ9.7ポイント上昇した。

■ヒマラヤ <7514>  1,090円  -72 円 (-6.2%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 ヒマラヤ<7514>は大幅反落。28日の取引終了後、21年8月期の連結業績予想について、営業利益を13億7000万円から18億5000万円(前期4億8700万円の赤字)へ、最終利益を9億円から12億5000万円(同7億8900万円の赤字)へ上方修正したが、目先の材料出尽くし感から売られたようだ。売上高は従来予想の610億円(前期比5.7%増)を据え置いたものの、適切な売価設定や在庫コントロールの強化により値引き販売を抑制した結果、第3四半期累計(20年9月~21年5月)決算で、売上総利益率が前年同期比2.7ポイント上昇し、計画を上回ったことが寄与する。なお、その第3四半期累計決算は、売上高472億200万円(前年同期比15.0%増)、営業利益18億5100万円(前年同期15億7500万円の赤字)、最終利益12億8600万円(同10億9500万円の赤字)だった。

■ニイタカ <4465>  2,272円  -135 円 (-5.6%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 ニイタカ<4465>は大幅反落。28日の取引終了後、集計中の21年5月期の連結業績予想について、純利益が13億円から7億円(前の期比33.8%減)へ下振れ、増益予想から一転して減益で着地したようだと発表しており、これが嫌気された。同時に中国連結子会社における一部生産設備の操業停止の継続と中国第2工場建設期間の延長を発表しており、これに伴い固定資産の減損損失を計上したことが要因という。なお、アルコール製剤の販売が想定より堅調に推移したことで、売上高は183億円から184億円(同3.8%増)へ、営業利益は19億円から24億円(同48.4%増)へそれぞれ上振れたとしている。

■津田駒工業 <6217>  875円  -21 円 (-2.3%)  本日終値
 津田駒工業<6217>は反落。28日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(20年12月~21年5月)連結業績について、売上高が135億円から120億円(前年同期比3.9%増)へ、営業損益が14億円の赤字から15億5000万円の赤字(前年同期15億3000万円の赤字)へ、最終損益が15億円の赤字から19億5000万円の赤字(同18億5000万円の赤字)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。インド市場で新型コロナウイルス感染症が再拡大したことにより、経済活動が停滞したことが要因。また、半導体関連部品の不足、長納期化に伴う生産調整などの影響から、国内の自動車産業向けが計画を下回ったことも響いた。

●ストップ高銘柄
 3DM <7777>  402円  +80 円 (+24.8%) ストップ高   本日終値
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値
 五洋インテックス <7519>  30円  -30 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値
 築地魚市場 <8039>  2,426円  -500 円 (-17.1%) ストップ安   本日終値
 以上、3銘柄

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