【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり小反落、値がさ半導体関連が売られる (6月28日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 29112.66
高値 29121.28(09:00)
安値 28984.93(11:35)
大引け 29048.02(前日比 -18.16 、 -0.06% )
売買高 8億7073万株 (東証1部概算)
売買代金 1兆9680億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は小幅反落ながらTOPIXはプラス圏着地
2.前週末のNYダウ上昇も半導体関連など安く足引っ張る
3.ポストコロナ見込み、海運や鉄鋼など景気敏感株強い
4.円安追い風に値上がり銘柄数は値下がりを大幅上回る
5.全体売買代金は盛り上がらず、2兆円大台を割り込む
■東京市場概況
前週末の米国市場ではNYダウは前日比237ドル高と続伸した。ナイキ<NKE>が急伸したほか、株主還元の強化に向けた期待で金融株が上昇し指数を押し上げた。
週明けの東京市場では、様子見ムードの強いなか日経平均株価は小幅反落となった。ただ値上がり銘柄数が多く、TOPIXはプラス圏で引けている。
28日の東京市場は、前週末の米国株市場ではNYダウが続伸し230ドルあまりの上昇をみせたことで、日経平均の強調展開が期待されたが、朝方こそ高く始まったものの、その後はすぐにマイナス圏に沈む展開となった。値がさの半導体関連の主力株が売られたことが全体指数の足を引っ張ったが、半導体セクターでも中小型株中心に物色意欲は根強く、市場心理はむしろ良好だった。外国為替市場で1ドル=110円台後半の推移と円安に振れていることも追い風となった。業種別では、新型コロナウイルスのワクチン普及を背景とした経済正常化期待から、海運や鉄鋼など景気敏感株が業種別値上がり上位に買われた。ただ、週初ということもあって東証1部の売買代金は低調で2兆円大台を下回った。
個別では、ファーストリテイリング<9983>が高く、任天堂<7974>も堅調。日立製作所<6501>も上昇した。日本製鉄<5401>、日本郵船<9101>が買われ、セブン&アイ・ホールディングス<3382>の上げ足が目立つ。花王<4452>なども上昇した。Link-U<4446>、トレックス・セミコンダクター<6616>が大幅高、ディー・エル・イー<3686>が活況高、ワイエイシイホールディングス<6298>なども大きく買われた。
半面、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連の主力株が売られた。エーザイ<4523>、中外製薬<4519>なども冴えない。リコー<7752>が大幅安となったほか、アイモバイル<6535>が急落、ブイキューブ<3681>、アコム<8572>などの下げも目立った。日本電子<6951>も安い。コナミホールディングス<9766>も値を下げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、セブン&アイ <3382> 、塩野義 <4507> 、ホンダ <7267> 、スズキ <7269> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約89円。うち72円はファストリ1銘柄によるもの。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、アドテスト <6857> 、ダイキン <6367> 、エムスリー <2413> 、エーザイ <4523> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約62円。
東証33業種のうち上昇は20業種。上昇率の上位5業種は(1)鉄鋼、(2)海運業、(3)小売業、(4)証券商品先物、(5)繊維製品。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)精密機器、(3)空運業、(4)パルプ・紙、(5)倉庫運輸関連。
■個別材料株
△フォーサイド <2330> [JQ]
角川春樹事務所と資本・業務提携発表。
△セントラル総 <3238> [東証2]
九電工 <1959> と資本・業務提携。
△セブン&アイ <3382>
「米スピードウェイ」の買収承認を発表。
△カラダノート <4014> [東証M]
東京女子医科大学と「心疾患早期発見プロジェクト」開始。
△Kudan <4425> [東証M]
台湾ベコー社のホワイトペーパーに同社技術が掲載される。
△日本電解 <5759> [東証M]
25日の「ワールドビジネスサテライト」で紹介される。
△大泉製 <6618> [東証M]
フェローテック傘下で中国展開に期待。
△ジャムコ <7408>
「米ユナイテッド航空が旅客機200機を導入」と報じられ思惑買い。
△アシックス <7936>
ナイキ<NKE>の大幅高で連想買い。
△大運 <9363> [東証2]
120万株を上限とする自社株買いを実施へ。
▼パレモ・HD <2778> [東証2]
想定以上の客数減に見舞われ22年2月期業績予想を下方修正。
▼アイモバイル <6535>
「プライム」移行を視野に株式売り出し実施。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)リンクユー <4446> 、(2)TOREX <6616> 、(3)ヒマラヤ <7514> 、(4)アゴーラHG <9704> 、(5)ワイエイシイ <6298> 、(6)GMB <7214> 、(7)DLE <3686> 、(8)メンバーズ <2130> 、(9)大同工 <6373> 、(10)ダントーHD <5337> 。
値下がり率上位10傑は(1)アイモバイル <6535> 、(2)クイック <4318> 、(3)スマバ <9417> 、(4)リコー <7752> 、(5)ブイキューブ <3681> 、(6)enish <3667> 、(7)日電波 <6779> 、(8)マイネット <3928> 、(9)アコム <8572> 、(10)日電子 <6951> 。
【大引け】
日経平均は前日比18.16円(0.06%)安の2万9048.02円。TOPIXは前日比3.02(0.15%)高の1965.67。出来高は概算で8億7073万株。東証1部の値上がり銘柄数は1466、値下がり銘柄数は624となった。日経ジャスダック平均は3995.74円(27.82円高)。
[2021年6月28日]
株探ニュース