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【市況】<マ-ケット日報> 2021年6月25日

 25日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比190円高の2万9066円だった。前日の米株高を受けて寄り付きから2万9000円台を回復。米国で景気刺激策がひとつ決まったことで日本株にも買い安心感が広がった。米主要指数が再び最高値を更新しているため先物買いも入っている。一方、2万9000円台では戻り売りも根強いようで株価は次第に伸び悩み。週末要因や足元で再び拡大傾向に入った新型コロナの感染が買いにくくさせているようだ。

 昨日の米国市場はインフラ投資法案合意の報道でダウ平均は大幅反発した。米大統領が超党派議員の提示した1兆ドルのインフラ投資案で合意したと表明。橋や道路など社会インフラ面で景気回復を一段と促すとの期待が広がった。また、FRBによる早期利上げ観測も後退しておりハイテク株にも資金が引き続き流入。ナスダック指数は3日連続で過去最高値を更新している。この日は幅広く買いが入りS&P500種指数も先週以来の過去最高値更新となっている。

 さて、東京市場は下値の打たれ強さは明確なものの、日経平均が2万9000円台を回復してからは重さが顕著で、流れとしてはもみ合いに入りやすい状況にある。世界的な景気回復で相場としては上向きなのだが、主要国でコロナ対策が遅れている日本の場合は実需がなかなか入ってこない。東証2部、ジャスダックなど中小型市場は堅調なので、当面はそちらで幕間をつなぐことになりそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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