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【市況】<マ-ケット日報> 2021年6月16日

 16日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比150円安の2万9291円だった。朝方から前日の米株安を受けて売り先行のスタートとなった。日経平均採用の値がさ株やハイテク株中心に売られ、指数では日経平均の下げばかりが目立つ展開に。一方、国内ではワクチン接種が進む状況から多くの個別株は安定した動きとなっており、トピックスは小幅ながらも3日続伸し、東証2部指数、ジャスダック平均は年初来高値を更新している。

 昨日の米国市場はFOMCの結果発表を控えて様子見気分が強まりダウ平均は続落した。FOMCに関しては量的緩和(資産購入)の縮小についてFRB議長がどう説明するかが注目されている。足元で進むインフレの動きに関しての考えもポイントだ。5月の小売売上高は事前予想を下回りこちらも若干のマイナス要因に。もともと相場は過去最高値圏の状態にあり、小口の利食い売りで押されるのもやむを得ないところであろう。

 さて、東京市場は日経平均こそ安くなったが、東証1部も2部も値上がり銘柄数が勝る安定した内容に。ポストコロナの世界を理想買いする形で薄く広く買いが入っている様子がうかがえる。トヨタが連日で上場来高値を更新していることも明るい材料だ。日経平均もチャートの上では2万9000円台を固める動きで、緩やかな上昇基調に変わりはない状況だ。(ストック・データバンク 編集部)

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