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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):イントランス、ウェルス、スタティアH

スタティアH <日足> 「株探」多機能チャートより
■ベルーナ <9997>  1,011円  -55 円 (-5.2%)  本日終値  東証1部 下落率6位
 ベルーナ<9997>は続落し年初来安値を更新した。15日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高が、前年同月比13.1%増と8カ月連続で前年実績を上回ったものの、4月の同55.0%増から伸び率が鈍化したことが嫌気されたようだ。家具・雑貨などが前年を下回った総合通販事業が同6.8%増と増収を確保したが、前月の42.5%を大きく下回った。また、化粧品・健康食品も伸び悩んだ。

■SUMCO <3436>  2,650円  -14 円 (-0.5%)  本日終値
 SUMCO<3436>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>がいずれも5日ぶりに反落するなど、ここ上値追い歩調を続けていた半導体セクターが利益確定売りに押されている。前日の米国株市場ではFOMCの結果発表を前に買い手控えムードが漂うなか、長期金利が上昇したことでハイテク株にはネガティブな環境となった。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4日ぶり反落しており、これを受けて東京市場でも半導体関連株に目先売り圧力が顕在化した。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,009円  -33 円 (-0.4%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が軟調。8000円大台攻防の様相を呈すなか、足もとでは強弱観対立のなかも売りに押される展開にある。前日の米国株市場はハイテク株比率の高いナスダック総合指数が4日ぶりに反落した。米ハイテク企業に積極投資する同社株はナスダック市場の動向と株価連動性が高く、逆風材料となっている。5月の大型連休明け以降は売り残が減少する一方、信用買い残の増勢が顕著で株式需給面でも重さが意識されている。「MSCIの指数イベント通過後に同社の株価が戻るとみて押し目を買い下がった個人投資家がしびれを切らしている」(ネット証券マーケットアナリスト)という指摘もでている。

■イントランス <3237>  97円  +18 円 (+22.8%)  本日終値
 イントランス<3237>が寄り付きから急騰。15日の取引終了後、売却取引を進めていた販売用不動産の決済・引き渡しが完了したことに伴い、シンジケートローンの返済を行い、21年3月期決算短信に記載していた「継続企業の前提に関する重要事象等」及び「継続企業の前提に関する注記」の解消を決定したと発表。今回の売却により、22年3月期第1四半期において営業利益に6億2500万円を計上する予定という。また、手元資金はシンジケートローン完済後において約7億円増加し、当面の運転資金、投資資金を十分に賄える状況となったことから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況は解消したものと判断したという。

■ウェルス・マネジメント <3772>  2,292円  +400 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値
 ウェルス・マネジメント<3772>はストップ高。同社は高級ホテルなどへの不動産投資を展開する。21年3月期は新型コロナウイルスの影響もあって営業損益段階からの赤字を余儀なくされたが、22年3月期は大幅黒字転換が見込まれている。そうしたなか、15日取引終了後に今年度を初年度とする3カ年の中期経営計画を策定したことを発表した。数値目標では24年3月期に経常利益75億円(22年3月期計画は55億円)を目指すことを掲げており、これが株価にインパクトを与える材料となった。

■スタティアH <3393>  1,627円  +139 円 (+9.3%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 スターティアホールディングス<3393>が続急伸。15日の取引終了後、連結子会社スターティアラボがタイを拠点に事業展開するBangkok Shuho Group及びS.I. Asia Pacificと業務提携し、傘下のエムタメが提供するMAツール(マーケティングオートメーションツール)「BowNow(バウナウ)」を21日からタイで販売開始すると発表。1月に販売を始めたベトナムに続く販売提携となり、オンライン上の行動データを活用した新たなマーケティング手法が広がる東南アジアでMAツールの導入を広げる構えだ。

■白銅 <7637>  2,050円  +170 円 (+9.0%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 白銅<7637>が続急伸し、年初来高値を更新した。15日の取引終了後、株主優待制度を導入すると発表しており、これを好材料視する買いが入った。株主優待制度は、毎年9月末時点で300株以上を保有する株主を対象に、株主優待ポイントを保有株数に応じて3000から5万ポイントを付与するというもの。ポイントは特設サイトに掲載された商品、他のプレミアム優待倶楽部導入企業の優待ポイントと合算可能な共通株主優待コイン「WILLs Coin」に交換できるほか、社会貢献活動への寄付も可能という。

■ERIホールディングス <6083>  662円  +52 円 (+8.5%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 ERIホールディングス<6083>は急伸。15日の取引終了後、集計中の21年5月期連結業績について、営業利益が2億7300万円から4億200万円(前の期比22.2%減)へ、純利益が1億5700万円から2億6400万円(同2.3%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感された。売上高は145億4600万円から143億9700万円(同3.0%減)へ下振れたものの、第4四半期に新設建築着工数が持ち直したほか、継続的な経費削減が奏功し利益を押し上げた。またサッコウケンを子会社化したことも寄与した。あわせて、従来10円を予定していた期末一括配当を15円(前の期は27円)に引き上げると発表したことも好材料されている。

■ジェイリース <7187>  1,236円  +78 円 (+6.7%)  本日終値
 ジェイリース<7187>が4連騰。15日の取引終了後、いえらぶGROUP(東京都新宿区)と業務提携し、同社が提供する不動産業務支援システム「いえらぶCLOUD」とAPI連携を開始すると発表しており、これを好感する買いが入った。「いえらぶ CLOUD」業者間サイトは管理会社が仲介会社に公開し、空室物件の募集から内見予約の受付、入居申し込みの手続きまで一元管理できるシステム。今回のAPI連携により、管理会社は入居申し込みからジェイリースの保証審査まで一連の手続きをWeb上で完結することができるほか、APIで取得した入居申し込み情報がジェイリースの基幹システムに連携されることから、ペーパーレスでスムーズな保証審査が可能となるという。

●ストップ高銘柄
 フォーカスシステムズ <4662>  1,350円  +300 円 (+28.6%) ストップ高   本日終値
 中央製作所 <6846>  1,376円  +300 円 (+27.9%) ストップ高   本日終値
 サイバートラスト <4498>  7,150円  +1,000 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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