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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】 FOMC待ちの中、2万9000円処での底堅さを見極め


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 29020 +140 (+0.48%)
TOPIX先物 1960.0 +11.5 (+0.59%)
シカゴ先物 29000 +120
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 11日の米国市場ではNYダウ、S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて様子見姿勢が強まったものの、金融当局が早急に政策引き締めを迫られることはないとの見方から押し目買い意欲は強く、引けにかけて上昇に転じた。S&P500は日中もみ合った後に、小幅ながら最高値を更新して終えた。S&P業種別指数は耐久消費財・アパレル、各種金融、半導体・同製造装置が上昇、一方で、医薬品・バイオテクノロジー、不動産、エネルギーが下落した。

 シカゴ先物清算値は日中大阪比120円高の2万9000円だった。日経225先物のナイトセッションは日中比30円高の2万8910円で始まり、その後につけた2万8880円を安値に切り返すと、米国市場の取引開始時には2万9000円を回復。その後2万8900円~2万9000円辺りで保ち合い、2万9020円で取引を終えた。

 本日はシカゴ先物にサヤ寄せする形で買い先行で始まることになり、2万9000円を挟んでの攻防になりそうだ。抵抗線である75日移動平均線は概ね2万9000円で横ばい推移していることもあり、今週も75日線を挟んだもみ合いがコンセンサスになりやすい。また、SQ値(2万9046円40銭)を明確に支持線として機能させてくるかがセンチメントに影響を与える。

 基本的にはFOMC待ちとはなるが、長期金利は1.45%と低下傾向が強まってきているほか、VIX指数は15.65と終値ベースでは2020年2月以来の水準に低下している。そのため、2万9000円を固める形で底堅さを見せてくるようであれば、2万9000円~2万9500円のレンジに移行するトレンド形成は想定しておきたい。 

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