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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ハイレックス <日足> 「株探」多機能チャートより

■ハイレックス <7279>  1,778円 (-175円、-9.0%)

 ハイレックスコーポレーション <7279> [東証2]が急反落。前週末4日の取引終了後、21年10月期の連結業績予想について、売上高を2148億円から2236億円(前期比14.2%増)へ上方修正した一方、営業利益を63億円から56億円(前期9億5200万円の赤字)へ下方修正したことが嫌気された。足もとで中国や韓国、日本での売り上げが堅調に推移していることから、売上高は上振れる見通しだが、主に北米を中心に世界的な半導体不足による自動車メーカーの減産の影響が見込まれることに加えて、米国子会社での労務費や固定費の増加の影響で営業利益は下振れる見通しという。なお、最終利益は投資有価証券売却益の計上により、42億円から70億円(同35億1300万円の赤字)へ上方修正した。また、上限を40万株(発行済み株数の1.05%)、または5億円を上限とする自社株買いを実施するとあわせて発表した。取得期間は6月7日から8月31日で、経営環境の変化に対応できる機動的な資本政策の遂行及び株主への利益還元が目的という。なお、同時に発表した第2四半期累計(20年11月-21年4月)決算は、売上高1154億9200万円(前年同期比8.4%増)、営業利益34億9400万円(同2.7倍)、最終利益60億400万円(同13.5倍)だった。

■カナモト <9678>  2,669円 (-87円、-3.2%)

 カナモト <9678> が大幅反落。4日の取引終了後に発表した第2四半期累計(20年11月-21年4月)連結決算が、売上高952億2500万円(前年同期比4.2%増)、営業利益81億1800万円(同12.1%減)、純利益49億4300万円(同7.5%減)と2ケタ営業減益となったことが嫌気された。各地の災害復旧・復興工事や防災減災関連工事、社会資本の老朽化に対応する維持・更新などを中心に公共投資が堅調に推移し、建設機械のレンタル需要は底堅く推移したことから、売上高は増収となった。ただ、将来を担う人財投資やレンタル資産の運用期間延長に向けた中古建機販売の抑制などで、減益を余儀なくされた。なお、21年10月期通期業績予想は、売上高1903億円(前期比6.3%増)、営業利益150億円(同5.3%増)、純利益90億円(同6.3%増)だった。

■三菱UFJ <8306>  629円 (-7.4円、-1.2%)

 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> 、三井住友フィナンシャルグループ <8316> 、みずほフィナンシャルグループ <8411> のメガバンク3社が全体強調相場の中で冴えない値動きとなった。前週末発表された5月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数の増加が前月比55万9000人と大幅に改善したものの、事前の市場予測を下回った。これを受けてFRBのテーパリングの議論が後ズレするとの思惑から、米10年債利回りが終値ベースで1.55%台まで低下した。これに伴いメガバンクは、米国事業で運用利ザヤが縮小するとの思惑が目先利益確定の動きを誘発した。

※7日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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